再びの大雨に緊張高まる 愛知県の浸水被害地区で続く不安「また大雨になるのでは…」

2023年6月9日 19:32
東海地方では、8日から9日朝にかけて局地的に強い雨が降りました。先週の記録的な大雨で被害を受けた地域では、これからのシーズンも不安が続くと警戒しています。
 東海地方では、梅雨前線の活動が活発になった影響で強い雨が降りました。

 愛知県の東部では、8日からの雨量が100ミリを超える大雨となった所もありました。

 新城市ではJR飯田線の三河東郷駅付近で土砂崩れが発生。線路内に土砂が流れるなど設備に被害が発生したため、新城から大海)区間で終日運転見合わせとなっています。
 

浸水被害を受けたオレンジ薬局

調剤薬局も大きな被害
 先週の記録的な大雨で浸水被害を受けた豊川市の総合青山病院。再びの大雨で、緊張する一夜を過ごしました。

「先週のこともあって気にはなってなかなか寝付けなかったが、何事もなくて本当に安心しています」(総合青山病院 小森義之院長)

 総合青山病院では、8日からの雨による被害はありませんでした。

 病院のすぐそばにある調剤薬局「オレンジ薬局」。この薬局も先週の大雨で調剤のための機械、薬、処方内容などが書かれた書類などが水につかり、廃棄することに。

「軽トラで(最終処分場に)何回行ったか分からない。(被害総額は?)もう想像が付かない。お薬一個だって1つ5万の注射が水没していますから」(オレンジ薬局薬剤師 小原知美さん)

 今週いっぱい休業せざるを得ない状況ですが、ここでしか処方を受けられない人には、なんとか対応しています。
 

浸水被害を受けた伊藤電機工作所

雨のたびに緊張感が高まる
 この地域で生活する人たちは、8日からの雨による被害がなくほっとする一方で、「また大雨になるのでは」と警戒を続けます。

「このくらいまでは(水が)来てたかな?事務所も工場も浸かった。会社自体は機能しているが、工場で使うものは浸水して使えない。きのうはもう全然でしたね」(伊藤電機工作所 伊藤敏幸社長)

 自動車の電気設備などを手掛ける会社の社長も、雨が降る度に緊張感が高まると話します。

「損害も結構出ているので、どこまでやれるのかを考えているが、やっぱり自主防衛である程度、高いところに何かを持っていくことは考えるようにはなった。また来週あたり台風も来るようなことも言っているので、ちょっと心配ですね」(伊藤社長)

(6月9日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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