エアコン需要高まる季節 突然の出火に用心 家庭でできることと業者に依頼したほうがいいこと

2023年5月25日 19:23
名古屋では5月に入り30度を超えるなど季節外れの暑い日が続き、エアコンなどのニーズが高まっています。一方で気を付けたいのがエアコンをめぐる火災です。自分できれいにしようと洗浄する際に危険が潜んでいます。

エアコンなどの家電の売れ行きが好調

 名古屋市中村区にあるエディオン名古屋本店ではエアコンなどの家電の売れ行きが好調だといいます。

 名古屋でも気温が30度を超えた先週とその前の週と比べるとエアコンの売り上げは1.5倍になっているそうです。しかも売れているエアコンには傾向がありました。

 エディオンでは節電タイプのものが人気ということで、特に人気だというのが足元の温度を測るセンサーのついたエアコンです。
 

エアコンガード(2180円)

室外機を熱から守るカバーも人気
 さらに、節電対策としてこんなものも人気!

 室外機を熱から守るカバーで、取り込む空気の温度を下げ、冷房効率が良くなるので年間2800円も節電につながるといいます。
 

折り畳みリビング扇風機(8980円)

エアコンと扇風機などの併用もおすすめ
 そして節電にはエアコンと扇風機などの併用もおすすめ。一緒に買っていく人も多いそうです。

「普通の扇風機になるんですが、収納がしやすいタイプになっていて、コンパクトでおすすめです」(エディオン名古屋本店 山田祐作さん)
 

発火したエアコン(提供:NITE)

エアコンの洗浄は専門家に依頼することを呼びかけ
 一方で気を付けたいのがエアコンによる事故です。スイッチを入れてしばらくして突然エアコンが火災を起こす事故が毎年起きています。

 NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構は、エアコンを使用する前に点検することと、修理や洗浄は専門家に依頼することを呼びかけています。

 電源コードの継ぎ足しなどの加工により、接続部分から火災が発生することが報告されています。
 

エアコンの室内機(提供:NITE)

エアコンの室内機の掃除が火災を起こすことも
 エアコンの内部洗浄で配線や基板に液体がかかると煙が出て、発火するおそれがあります。

 NITEに通知された、エアコンや扇風機の製品事故発生件数をみると2022年度までの5年間に409件、その中で火災は383件と大半を占めています。6月から8月にかけて事故が多く発生しています。

 NITEでは製品に少しでも異常がある場合は使用を中止して、業者に点検を依頼すること、使用している製品がリコール対象ではないか確認すること、また、製品に貼られている「設計上の標準使用期間」を確認することを呼びかけています。
 

スタッフ総動員、フル稼働で対応

暑さの影響でエアコン掃除の依頼が例年より早まる
 名古屋を中心にハウスクリーニングを行っている「キキのおそうじ屋」。

 例年は5月から7月にかけてエアコンクリーニングの依頼が多くなるといいますが今年は4月下旬のゴールデンウイーク前から予約が増え、例年よりも早まっているそうです。

「(5月の予約は)例年の倍入っているかもしれない。一時期暑かったのでそこから2日間くらいが一番多かったですね」(キキのおそうじ屋 服部征成代表)

 5月25日現在、エアコンクリーニングの依頼は1日10件ほど入っていて半月先まで予約の空きがない状態でスタッフ総動員、フル稼働で対応しています。

Qどれくらいのスパンで掃除をしたらいい?
「24時間つけっぱなしの家だと1年に1回はした方がいい。それくらい汚れてるんですね」(服部征成代表)
 

水漏れがないかなども確認

エアコンの試運転で水漏れがないか・異臭がしないかなど確認
 また、業者によるエアコンクリーニングだけでなく大切なのが、各家庭でできるエアコンの試運転です。

 試運転のやり方を教えてもらいました。

「コンセントの周りがほこりとかで汚れていいないか、汚れているとショートして火事の原因になるので、きれいにしてからコンセントに挿していただく」(服部征成代表)

 次に、リモコンの動作確認。リモコンと本体が正常に作動したら、実際に冷房を1時間程度運転させます。

「出来れば最低温度でかけていただけると。このエアコンは18℃まで下がるのでそこまで。冷気の確認とか、実温度と差がないと冷気が出てこないので、確認のためにも温度を低くする」(服部征成代表)

 この時、冷たい風が出ているかを確認するだけでなく、水漏れがないか、異臭がしないか、変な音はしていないかなどの確認も必要です。
 

室外機も同時にチェック

 さらに…

「室外機も同時にチェックしてください。ファンが回っているかどうか、周りにものが置いていないかどうか、上とか横を塞ぐと熱効率が悪くなり、電気代も高くなってしまう」(服部征成代表)
 

定期的にフィルター掃除

定期的にフィルター掃除をすることも大事
 また、2週間に一度、定期的にフィルターを掃除することも大事だといいます。

「特に今年は電気代も上がっていますので、きれいな状態にして省エネと衛生的に使ってもらえればと思います。」(服部征成代表)

(5月25日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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