大人気TikTokerや市職員の本業は「ウルフドッグス名古屋」の選手 Vリーグで悲願の優勝 涙の裏側

2023年5月4日 16:26
バレーボールの国内最高峰リーグ・Vリーグで7年ぶりの優勝に輝いた「ウルフドッグス名古屋」。立役者となったのは、SNSで大人気のインフルエンサーと、市役所職員との二足のわらじをはくベテランでした。

ウルフドッグス名古屋 永露元稀選手と傳田亮太選手

 三重県の人口174万人や、岐阜県の人口194万人を上回り、名古屋市の人口に匹敵するフォロワー211万人を誇るTikTokerが、ウルフドッグス名古屋の永露元稀選手(26)です。

 「モンブランがうますぎる」と、趣味はカフェ巡り。

 おしゃれが大好きな、イマドキ男子です。

 「服のこだわりはいろんな色を使わない、3色までに抑えるという。基本的に2XLとか…なかなかサイズがなくて…」(ウルフドッグス名古屋 永露元稀 選手)
 

永露元稀選手

フォロワー211万人を誇るTikTokerはバレー日本代表候補・永露元稀
 身長192cm、攻撃の起点を作る長身セッター。

 高さを武器に、日本代表候補にも選ばれています。

 「日本人のセッターとしては大きい方で、オフェンス面やブロックは他の人にはない強みだと思います」(永露元稀 選手)

 3年前から力を入れているのがSNSを使ったバレーボールの普及活動。

 “すご技動画”などが人気を集めています。
 

永露元稀選手

すご技動画が人気!「自分は何をすればいいか考えて」
 「新型コロナが始まって練習もできなくて外へも行けない時に、自分の価値というか『何をしたらいいのかな』と。TikTokがどんどん伸びてきている時だったので『TikTokで知って試合を見に来ました』とか何度か言われました。バレーの面白さは伝わっていると思います」(永露元稀 選手)

 そんな永露選手には、忘れられない記憶がありました。

 昨シーズン、優勝を懸けて臨んだファイナル。

 前回王者・サントリーを相手に、本来の力を出せず、人目をはばからず涙を流しました。

 「最後の最後で悔しい負け方をしたので、もっとできたんじゃないかと思って…」(永露元稀 選手)
 

傳田亮太選手

市役所職員の正体はベテランバレーボーラー・傳田亮太
 愛知県の清須市役所でパソコンに向かっている男性。

 彼もまた、昨シーズン悔しさを味わったウルフドッグスの1人。

 31歳のベテラン・傳田亮太選手です。
 

傳田亮太選手

「地域貢献活動」で市役所に勤務!バレーでは速攻やブロックが武器
 バレーと共に長年続けてきたのが、チームが大事にしている「地域貢献活動」。

 その一環で、2022年のオフは、2ヵ月間なんと市役所で毎日勤務。チームの顔として本拠地の清須市など4市で活動してきました。

 「いろんなところに顔を出して『応援してるよ』っていうのはすごく言われていたので。だんだん認知されるようになってきたのかなとは思います」(ウルフドッグス名古屋 傳田亮太 選手)

 本業では、身長191cmの高さを活かした速攻や、ブロックが武器のチームになくてはならない存在。

 7年前の優勝を知る、数少ない主力選手です。

 「今はほとんど自分よりも年下の選手が多いので、自分のプレーに集中するよりは周りを見るようになったと思います」(傳田亮太 選手)
 

傳田亮太選手

31歳の本音「疲れが取れなくなった(笑)」
 31歳となった現在、欠かさないのが体のケア。

 「疲れが取れなくなりましたね(笑)ガンガン練習しても20代の頃は大丈夫でしたけど、30歳を超えるとジャンプできなくなるんですよ。『身体が重い!』みたいな」(傳田亮太 選手)
 

傳田亮太選手

7年ぶりの優勝へ…宿敵と一進一退の攻防
 今シーズンこそ「優勝」を、強い思いで挑んだウルフドッグス。

 勝率7割を超える成績を残し、リーグ1位通過。

 2年連続でファイナルへ駒を進めました。
 

7年ぶりの優勝へ必勝祈願

 4月23日、優勝を懸けた一発勝負がやってきました。対するは、昨シーズンこの舞台で苦杯をなめさせられたサントリー。

 リベンジを誓うウルフドッグスは、永露選手の巧みなトス回しから得点を重ねていきます。

 「去年は悔しい負け方だったので、それを晴らすステージまで来たと思うので」(永露元稀 選手)

 試合の主導権を握ると今度は傳田選手が躍動、得意のブロックでも得点を奪っていきます。

 「去年2位になったことから少しでも学んで、今回のファイナルに繋げれば、去年の負けには意味があったと思えるので」(傳田亮太 選手)

 2セットを連取し、優勝に王手をかけた第3セット。

 ウルフドッグスが決めれば、3連覇を狙う王者・サントリーも譲らず、一進一退の攻防。
 

永露元稀選手

リベンジを果たしリーグ制覇「うれし涙でよかった」
 デュースにもつれこむ接戦で、ウルフドッグス名古屋が昨シーズンのリベンジを果たし、7年ぶりのリーグ制覇を成し遂げました。

 「同じファイナルの相手でもしっかりと悔しい気持ちをぶつけるということで、今年はうれし涙で終われて良かったです」(ウルフドッグス名古屋 永露元稀 選手)

 「7年前に1回優勝しているけど、何度でもこの雰囲気は良いなと改めて思います」(ウルフドッグス名古屋 傳田亮太 選手)

(5月4日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』「じもスポ!」コーナーより)
 

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