ヴィンテージな木材は廃棄物の生まれ変わり「材料が売れない…」材木屋の打開策、レジンでアートな商品に
2023年2月8日 07:41
自然が織りなす木目に光沢のある水色が目を引くダイニングテーブルや柔らかいピンク色と木の素材が合わさった小物スタンド。思わず手に取ってみたくなるようなおしゃれな小物の数々の材料に使われているのは捨てられるはずの木材でした。
三重県亀山市で創業94年を誇る材木店「なかの材木」。
三重県産の杉やヒノキを中心に一般住宅の土台や柱に使われる木材などを販売しています。
しかし、人口の減少などにより年々、新設住宅の着工戸数は減っていて、野村総合研究所の調査によると、今後さらに新設住宅着工戸数は減少し、2040年度には現在の半数近くになると予測されています。
「材木屋は家が建ってはじめて売れるんですけど、人口減少とかいろんな理由があって着工数が減ってきたと、すると材料が売れなくなってきたんですね。それで木を売っていこうということで新商品開発から始まりました」(なかの材木 中野悦孝 社長)
三重県産の杉やヒノキを中心に一般住宅の土台や柱に使われる木材などを販売しています。
しかし、人口の減少などにより年々、新設住宅の着工戸数は減っていて、野村総合研究所の調査によると、今後さらに新設住宅着工戸数は減少し、2040年度には現在の半数近くになると予測されています。
「材木屋は家が建ってはじめて売れるんですけど、人口減少とかいろんな理由があって着工数が減ってきたと、すると材料が売れなくなってきたんですね。それで木を売っていこうということで新商品開発から始まりました」(なかの材木 中野悦孝 社長)

捨てられるしかなかった廃材
「材料が売れない…」打開策の新ブランド、廃材⇒ヴィンテージ材に
木材を加工する中で生まれる廃棄物、乾燥させる工程で割れが生じたり、腐って穴が開いたりすることがあり、それらは商品として販売することができないため廃棄処分となります。
捨てられる木に何か価値を生み出せないか、試行錯誤すること約1年、「ウッドラバーズ」という新ブランドを立ち上げ、木材に「ある加工」を施すことにしました。
「ヴィンテージ材として蘇らせて、あえてその商品に対して色を塗って表面をはがしてほど良く古っぽく見えるようにしています」(なかの材木 中野悦孝 社長)
捨てられる木に何か価値を生み出せないか、試行錯誤すること約1年、「ウッドラバーズ」という新ブランドを立ち上げ、木材に「ある加工」を施すことにしました。
「ヴィンテージ材として蘇らせて、あえてその商品に対して色を塗って表面をはがしてほど良く古っぽく見えるようにしています」(なかの材木 中野悦孝 社長)

レジンを流してオシャレな家具に
レジンでどんな小さな欠片も商品に変身!
廃棄となるはずの木材の傷や汚れを魅力に変えて「ヴィンテージ木材」に。
ペンキを塗って、専用の機械で特殊な加工を施すと、見違えるようなオシャレな板に変身しました。
また、大きく穴があいた木は、アクセサリーなどに使われるレジンと呼ばれる樹脂を、穴があいた部分や割れてしまった部分に流し込み、一輪挿しなどの小物やテーブルなどの家具として新たな命を吹き込みます。
「きれいなところだけを使うのじゃなくて、穴などがある木材もいかに商品化できたらいいかなという思いで作っています。レジンを流すことによって味になる、形や木目も実は自然にできた柄であり色であり、アート的ですごく面白いんですよね」(なかの材木 中野悦孝 社長)
ペンキを塗って、専用の機械で特殊な加工を施すと、見違えるようなオシャレな板に変身しました。
また、大きく穴があいた木は、アクセサリーなどに使われるレジンと呼ばれる樹脂を、穴があいた部分や割れてしまった部分に流し込み、一輪挿しなどの小物やテーブルなどの家具として新たな命を吹き込みます。
「きれいなところだけを使うのじゃなくて、穴などがある木材もいかに商品化できたらいいかなという思いで作っています。レジンを流すことによって味になる、形や木目も実は自然にできた柄であり色であり、アート的ですごく面白いんですよね」(なかの材木 中野悦孝 社長)

廃材から生まれ変わった一輪挿し
レジンを使うことによって木材のどんな小さな欠片も商品に。
この取り組みは、亀山市にも評価され地元の魅力ある特産品としての基準を満たし、「亀山ブランド」に認定されています。
この取り組みは、亀山市にも評価され地元の魅力ある特産品としての基準を満たし、「亀山ブランド」に認定されています。

三重県亀山市の市立図書館
図書館にもオシャレなテーブルが「触り心地がすべすべ」
1月にリニューアルオープンしたばかりの亀山市の市立図書館にも「なかの材木」が手掛けたテーブルが置かれています。
「天然木を使ったテーブル、歴史のある地元の企業ということもあり、図書館の雰囲気やコンセプトを見ていただきながら、考えていただきながら制作をしていただきましたので、図書館側としてもいいテーブルができたと考えています」(亀山市立図書館 小坂博文 副参事)
おしゃれなカフェをイメージしたというテーブル、1階の雑誌コーナーで利用できます。
利用者からも「木目がいい」「触り心地がすごくすべすべでいいなぁ」など好評です。
「天然木を使ったテーブル、歴史のある地元の企業ということもあり、図書館の雰囲気やコンセプトを見ていただきながら、考えていただきながら制作をしていただきましたので、図書館側としてもいいテーブルができたと考えています」(亀山市立図書館 小坂博文 副参事)
おしゃれなカフェをイメージしたというテーブル、1階の雑誌コーナーで利用できます。
利用者からも「木目がいい」「触り心地がすごくすべすべでいいなぁ」など好評です。

木目に光沢のある水色が目を引くダイニングテーブル
「たくさんの人に木の魅力を届けたい」
長年、木を扱ってきた会社だからこそ、これからも木を使い続け、たくさんの人に木の魅力を届けたいといいます。

ショールームやHPで販売中
「生活してる中で何か一つでも、小さな物でもいいですし、木に触れることを僕たちは目指したいです。木に触れることによって、木っていいよねとか目が休まるとか心が休まるとか、そのような時間を少しでも作ってもらえたらなという思いで、これからもどんどんやっていきたいなと思います」(なかの材木 中野悦孝 社長)
(2月7日 15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
(2月7日 15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
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