命を守る新たな防災情報「長周期地震予測情報」配信へ 緊急地震速報の対象も拡大

2023年1月31日 17:13
2月1日から、命を守る新たな情報が配信されます。「長周期地震予測情報」。大きな地震が発生した時、高層ビルなどではゆっくりとした、長時間の揺れが続き震源から遠く離れていても、被害が出る恐れがあります。
 都市部で進む、オフィスや住居の高層化。ライフスタイルの変化に伴い、新たな防災情報が配信されます。

 あまり聞きなれない、「長周期地震動」。震源近くで激しく揺れる周期の短い地震波と違い、ゆっくりとした、大きな揺れが特徴です。

“遠くまで伝わりやすく”ビルの高層階ほど揺れるという特徴があります。
 

名古屋の高層階でも大きな揺れ

東日本大震災の震源地から離れた名古屋でも…
 実際に、2011年の東日本大震災では震源から約400キロ離れた東京の高層ビルが激しく揺れました。

 高さ200メートルほどの建物が大きくしなり、窓のカーテンも大きく揺れているのが分かります。

 そして当時は、名古屋駅前の高層階でも――

「横揺れがすごくて、敢えて(ビルを)揺らして揺れを吸収してくれているような感じはあるが、長く大きく揺れていた印象がある」(エイチーム 畑中裕美さん)

 ビルの32階にいたスタッフは、机の下に潜るなどして、揺れが収まるのを待ったといいます。

「船に乗っているようなゆっくりとした揺れは何分か続いて、船酔い状態になった社員も何人かいた記憶があります」(エイチーム 木全祐子さん)
 

長周期地震動のイメージ図

長周期地震動情報は4段階の“階級”で
 地震の専門家は――

「地面の揺れは小さいんです。皆さんが地面にいるとほとんど感じないくらいの震度になります。でも、ビルからすると、ブランコの揺れが大きくなるのと同じように、ビルがこのように大きく揺れていくんですね。ビルが揺れると部屋の中にある家具が部屋中を走り回ります。普段の中で、家具の固定、動くもの、背の高いものは固定してもらいたい」(愛知工業大学 横田 崇教授)

 長周期地震動は4段階で揺れの大きさを表しています。「階級3」は、「立っていることが困難」で「階級4」は「床をはわないと動くことができない」です。
 

長周期地震動4段階の揺れ

「長周期地震動」予測地域にも緊急地震速報
 気象庁は現在、最大震度5弱以上が予想される地震で震度4以上が想定される地域に対して「緊急地震速報」を発表し、テレビやスマホなどを通じて、揺れへの警戒を呼び掛けていますが、2月1日の正午からは、階級3以上の「長周期地震動」が予測される地域についても緊急地震速報の対象とします。

「今まで、何も知らずに急に揺れが来てびっくりしていた人には、今回の情報が出ることによって、こういう場所で、もしかしたら揺れるかもしれないと思って、時間差もあるので、自分の安全が図れる場所にしっかりと、飛ばされないように身の安全を図ってもらいたい」(横田教授)

(1月31日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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