フィギュア山本草太「ターニングポイントの年」振り返る 宇野昌磨から「ナイス」、抱負は「新しい4回転」
2023年1月5日 18:40
2022年12月のグランプリファイナルで銀メダルを獲得したフィギュアスケートの山本草太選手(22)。実に3度の手術を経験するなど壮絶なスケート人生を歩む地元スケーターに新春特別インタビュー、シーズンの振り返りや抱負を聞きました。

中京大学 山本草太選手(22)
3月に開かれる世界選手権の代表にも決まった中京大学の山本草太選手(22)。
1月3日、メ~テレの特別インタビューに黒のジャケットをすらりと着こなして登場。
2023年大注目の地元スケーター、たっぷりお話を伺いました。
Q,年末年始はどのように過ごされましたか
「12月31日まで中京大学で練習して、2日間だけオフを過ごしました。サウナが趣味なんですけど、スケーター達と一緒にサウナで過ごして年を越しました(笑)」
Q,2022年を振り返って
「やっと結果を出して、シニアのグランプリファイナルにも初めて出場できて、そこでも2位という素晴らしい結果で終えたことはすごく嬉しかったですし、ターニングポイントのひとつになるんじゃないかなと思いました」
1月3日、メ~テレの特別インタビューに黒のジャケットをすらりと着こなして登場。
2023年大注目の地元スケーター、たっぷりお話を伺いました。
Q,年末年始はどのように過ごされましたか
「12月31日まで中京大学で練習して、2日間だけオフを過ごしました。サウナが趣味なんですけど、スケーター達と一緒にサウナで過ごして年を越しました(笑)」
Q,2022年を振り返って
「やっと結果を出して、シニアのグランプリファイナルにも初めて出場できて、そこでも2位という素晴らしい結果で終えたことはすごく嬉しかったですし、ターニングポイントのひとつになるんじゃないかなと思いました」

ジュニアのグランプリファイナルで宇野選手とワンツーフィニッシュ(2014年撮影)
壮絶なスケート人生…GPファイナル銀メダリストになるまで
中学の時、スケートが盛んな名古屋に移り住んだ山本選手。
近くにはいつも、道しるべとなる存在・宇野昌磨選手がいました。
9年前の2014年、ジュニアのグランプリファイナルでは宇野選手とワンツーフィニッシュとジュニアの世界一を争うほどの実力者でした。
近くにはいつも、道しるべとなる存在・宇野昌磨選手がいました。
9年前の2014年、ジュニアのグランプリファイナルでは宇野選手とワンツーフィニッシュとジュニアの世界一を争うほどの実力者でした。

リハビリ生活へ(2016年撮影)
ところが高校1年の時、練習中にトリプルアクセルで転倒し、右足首を骨折。
3度にわたる手術、来る日も来る日もリハビリ生活が続きました。
3度にわたる手術、来る日も来る日もリハビリ生活が続きました。

山本草太選手
山本「スケートへの情熱は誰よりもある」
Q,氷にも立てずリハビリ生活はどんな時間でしたか
「この先やっていけるのかなとか、すごく考え込んでしまう時期は長かったかなと思います。ケガをする前は、習い事をさせられているというか、どこか嫌な気持ちも混ざりながらのスケート人生だったんですけど、滑れないという経験をしたら『本当に自分はスケート好きだったんだ』と思う事ができて、そこからは前向きな気持ちで競技に励む事ができているし、復帰してからはすごくスケートが大好きという気持ちを忘れたことは無いし、スケートへの情熱は誰よりもあるのかなと思います」
「この先やっていけるのかなとか、すごく考え込んでしまう時期は長かったかなと思います。ケガをする前は、習い事をさせられているというか、どこか嫌な気持ちも混ざりながらのスケート人生だったんですけど、滑れないという経験をしたら『本当に自分はスケート好きだったんだ』と思う事ができて、そこからは前向きな気持ちで競技に励む事ができているし、復帰してからはすごくスケートが大好きという気持ちを忘れたことは無いし、スケートへの情熱は誰よりもあるのかなと思います」

2022年GPファイナルの銀メダル
復帰戦は1回転ジャンプ ケガから6年…GPファイナル銀メダリストに
骨折から1年半後、2017年の復帰戦では1回転ジャンプがやっとでした。
それでも弛まぬ努力を重ねること実に6年。
今シーズンのグランプリシリーズ・フランス大会で初めてメダルを獲得すると2試合連続で2位となり初のファイナル進出。
そして、世界一を決める舞台・イタリアで開催されたグランプリファイナルでは、4回転ジャンプを立て続けに成功。
ジャンプを決めるたびに、思わずガッツポーズが飛び出します。
持ち味である伸びやかなスケーティングでも魅了しました。
自己ベストを大幅に更新し、初出場で銀メダルを獲得。
かつての戦友・宇野昌磨選手と8年の時を経て、ワンツーフィニッシュ。
同じ色のメダルを手にしました。
それでも弛まぬ努力を重ねること実に6年。
今シーズンのグランプリシリーズ・フランス大会で初めてメダルを獲得すると2試合連続で2位となり初のファイナル進出。
そして、世界一を決める舞台・イタリアで開催されたグランプリファイナルでは、4回転ジャンプを立て続けに成功。
ジャンプを決めるたびに、思わずガッツポーズが飛び出します。
持ち味である伸びやかなスケーティングでも魅了しました。
自己ベストを大幅に更新し、初出場で銀メダルを獲得。
かつての戦友・宇野昌磨選手と8年の時を経て、ワンツーフィニッシュ。
同じ色のメダルを手にしました。

銀メダルを持つ山本選手
山本「やっとここに戻ってこられた」 宇野昌磨からは「良かったよ、ナイス」
インタビュー当日、山本選手は光り輝く銀メダルを見せてくれました。
Q,ファイナルのメダルは改めてどんな思いがありますか
「またやっとここに戻ってこられたなという実感が湧きました。苦しい経験とかも何年も経験したけれど、それでもこういう舞台に絶対戻るという気持ちは中々消えなかったので、そういった強い気持ちが結果に繋がったのは、すごく自分を信じて良かったなと思います」
Q.宇野昌磨選手と会場でなにか会話をしましたか
「特別な会話はなくて、僕がフリーの演技が終わった直後、昌磨君がこれから演技をするっていうときに一瞬すれ違ったんですけど、普通、自分に集中して滑っていくんですけど、『良かったよ、ナイス』って声をかけてくれたので、すごく嬉しかったので、そういったことをどんどん昌磨君と経験できたらと思います」
Q,ファイナルのメダルは改めてどんな思いがありますか
「またやっとここに戻ってこられたなという実感が湧きました。苦しい経験とかも何年も経験したけれど、それでもこういう舞台に絶対戻るという気持ちは中々消えなかったので、そういった強い気持ちが結果に繋がったのは、すごく自分を信じて良かったなと思います」
Q.宇野昌磨選手と会場でなにか会話をしましたか
「特別な会話はなくて、僕がフリーの演技が終わった直後、昌磨君がこれから演技をするっていうときに一瞬すれ違ったんですけど、普通、自分に集中して滑っていくんですけど、『良かったよ、ナイス』って声をかけてくれたので、すごく嬉しかったので、そういったことをどんどん昌磨君と経験できたらと思います」

フリーの振り付けを担当した鈴木明子さん(2022年撮影)
フリーでガッツポーズ連発!印象的なシーンに振付師・鈴木明子さんは…
グランプリファイナルのフリーといえば、山本選手の力強いガッツポーズが印象的でした。
このガッツポーズについて、かつてのスケートクラブの先輩で今シーズンのフリーの振り付けを担当した鈴木明子さんからこんなコメントが。
「トリプルアクセルを決めた時に彼のガッツポーズを見て、ウワって涙があふれだしそうになったんですけど、その後のガッツポーズの連続に涙が引っ込んでしまったので、今後は演技後にガッツポーズをするようにお願いしたいと思います」(鈴木明子さん)
これには「わかりました」と山本選手も即答でした。
このガッツポーズについて、かつてのスケートクラブの先輩で今シーズンのフリーの振り付けを担当した鈴木明子さんからこんなコメントが。
「トリプルアクセルを決めた時に彼のガッツポーズを見て、ウワって涙があふれだしそうになったんですけど、その後のガッツポーズの連続に涙が引っ込んでしまったので、今後は演技後にガッツポーズをするようにお願いしたいと思います」(鈴木明子さん)
これには「わかりました」と山本選手も即答でした。

ガッツポーズは「勝手に出ているんで…」
ガッツポーズは「勝手に出ているんで…(笑)」
Q,改めてガッツポーズについては
「自分でも演技が終わった後、すごく感じていましたし、明子さんは演技の雰囲気を重視されて指摘されていると思うので、しっかり明子さんにちゃんと演技として良かったと思ってもらえるように頑張ります」
Q,ガッツポーズは意識してやるものではないんでしょうか
「勝手に出ているんで…(笑)ガッツポーズじゃなくて、それが当たり前の演技ってなるぐらいに頑張っていけたらなと思います」
「自分でも演技が終わった後、すごく感じていましたし、明子さんは演技の雰囲気を重視されて指摘されていると思うので、しっかり明子さんにちゃんと演技として良かったと思ってもらえるように頑張ります」
Q,ガッツポーズは意識してやるものではないんでしょうか
「勝手に出ているんで…(笑)ガッツポーズじゃなくて、それが当たり前の演技ってなるぐらいに頑張っていけたらなと思います」

チーズケーキが好きな山本選手
1月10日が23歳の誕生日 新年の抱負は「3種類目の4回転習得」
1月10日に23歳の誕生日を迎える山本選手。
ささやかながら、大好きというチーズケーキでお祝いもさせて頂きました。
ささやかながら、大好きというチーズケーキでお祝いもさせて頂きました。

抱負を書く山本選手
さらなる飛躍が期待される新年の抱負は「3種類目の4回転習得」。
Q.抱負について
「2022年も3種類目となる4回転フリップだったり4回転ルッツを練習していたんですけど、まずは4回転サルコウと4回転トウループで安定した演技を目標にしていたし、それがグランプリファイナルなどでとりあえず完成させることができたので、2023年の目標としては、3種類目の新しい4回転をプログラムで組み込んで、シーズン通してレベルアップしていけたらと思っています」
Q.抱負について
「2022年も3種類目となる4回転フリップだったり4回転ルッツを練習していたんですけど、まずは4回転サルコウと4回転トウループで安定した演技を目標にしていたし、それがグランプリファイナルなどでとりあえず完成させることができたので、2023年の目標としては、3種類目の新しい4回転をプログラムで組み込んで、シーズン通してレベルアップしていけたらと思っています」

山本選手の抱負「3種類目の4回転習得」
Q,3種類目の習得は近いですか
「久し振りに初滑りでやってみて、惜しいところで着氷はできなかったんですけど、久し振りにしては感覚は悪くなかったので、今シーズンの試合は残っていますけど、合間をぬって練習していきつつ、来シーズンに向けて準備していけたらと思っています」
「久し振りに初滑りでやってみて、惜しいところで着氷はできなかったんですけど、久し振りにしては感覚は悪くなかったので、今シーズンの試合は残っていますけど、合間をぬって練習していきつつ、来シーズンに向けて準備していけたらと思っています」

鈴木しおりアナウンサーとの対談風景
Q,改めて新年の意気込みをお願いします
「2022年はすごく自分の中でも復活というよりかは、さらに成長できたシーズンだったかなと思うので、またここからどんどん勢いをつけて、もっとさらに上を目指していけるようにレベルアップしていけたらなと思います」
「2022年はすごく自分の中でも復活というよりかは、さらに成長できたシーズンだったかなと思うので、またここからどんどん勢いをつけて、もっとさらに上を目指していけるようにレベルアップしていけたらなと思います」

中京大学 山本草太選手(22)
山本草太選手:大阪府出身、中京大学、2014年ジュニアGPファイナル 銀メダル、2015年世界ジュニア 銅メダル、2022年フランス大会2位・日本大会(NHK杯)2位でグランプリファイナルに初出場、銀メダルを獲得
(1月5日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
(1月5日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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