初制覇&初優勝の快挙づくし! フィギュアGPファイナル 鈴木明子さんが“強さの秘密”を解説
2022年12月12日 19:43
フィギュアのGPファイナルで、初制覇を果たした宇野昌磨選手。怪我を乗り越え、銀メダルに輝いた山本草太選手。そして、“りくりゅう”ペアこと三浦璃来選手と木原龍一選手。プロスケーターの鈴木明子さんに「快挙づくし」の大会を解説してもらいました。
プロスケーター鈴木明子さんの徹底解説
10日、イタリア・トリノで行われたGPファイナルの男子フリー。
名古屋市出身の宇野昌磨選手は、4回転を5本も組み込む超高難度のフリーに挑みました。
4回転を5本とも着氷、世界チャンピオンのステップで魅せると表現力などを評価する演技構成点で2位以下を圧倒する滑りを披露。
ショートは99.99点、フリーが204.47点で、合計は304.46点。
今季最高点で金メダルを獲得、初制覇しました。
名古屋市出身の宇野昌磨選手は、4回転を5本も組み込む超高難度のフリーに挑みました。
4回転を5本とも着氷、世界チャンピオンのステップで魅せると表現力などを評価する演技構成点で2位以下を圧倒する滑りを披露。
ショートは99.99点、フリーが204.47点で、合計は304.46点。
今季最高点で金メダルを獲得、初制覇しました。

GPファイナルで金メダルを獲得した宇野昌磨選手(24)
鈴木明子さん「技術的にも、表現の部分でもすごくレベルが高かった」
五輪に2大会連続出場した、プロスケーターの鈴木明子さんに解説してもらいました。
「宇野選手はショート・フリーともに素晴らしかったです。もちろんジャンプも非常に安定していたが、演技の抑揚というか、奥行きのある表現が素晴らしくて、冷静性さがあるんだけど燃えている、その部分がこの大会よかったと思います」(プロスケーター 鈴木明子さん)
今季最高得点300点を超えたのは、宇野選手の演技のみ。
「技術的にも、表現の部分でもすごくレベルが高かったです」(鈴木さん)
男子フリーの演技構成点では、宇野選手が92.88に対し2位以下では78.62で14点以上の開きがあり、圧倒的な優勝でした。
「演技構成点は滑りの質であったりとかプログラムの構成だったり、いろいろ含まれていますが、そこの評価がものすごく高くなっていました。これは出来に左右されづらいところもあるので、それだけ成長をみせているというのが、宇野選手のすごさかなと思います。世界チャンピオンになった、次のシーズンでここまでの成長がみられるはすごい。結果だけを追い求めると、結果はどこかで、達成されて限りはある。けど、成長を掲げると成長に終わりはないので、宇野選手が成長し続けることによって、今回の結果を得たのだと思います」(鈴木さん)
宇野選手は「金メダルを目指します」とは言わず、「練習通りできるよう、自分との闘い」なのだといいます。
「前の選手が、どんなによい演技をしても、自分がやってきた練習の成果をどれだけだせるかという闘い。自分自身を信じるのは簡単だが、実は一番難しく今回それを、宇野選手は体現できたのだと思います」(鈴木さん)
「宇野選手はショート・フリーともに素晴らしかったです。もちろんジャンプも非常に安定していたが、演技の抑揚というか、奥行きのある表現が素晴らしくて、冷静性さがあるんだけど燃えている、その部分がこの大会よかったと思います」(プロスケーター 鈴木明子さん)
今季最高得点300点を超えたのは、宇野選手の演技のみ。
「技術的にも、表現の部分でもすごくレベルが高かったです」(鈴木さん)
男子フリーの演技構成点では、宇野選手が92.88に対し2位以下では78.62で14点以上の開きがあり、圧倒的な優勝でした。
「演技構成点は滑りの質であったりとかプログラムの構成だったり、いろいろ含まれていますが、そこの評価がものすごく高くなっていました。これは出来に左右されづらいところもあるので、それだけ成長をみせているというのが、宇野選手のすごさかなと思います。世界チャンピオンになった、次のシーズンでここまでの成長がみられるはすごい。結果だけを追い求めると、結果はどこかで、達成されて限りはある。けど、成長を掲げると成長に終わりはないので、宇野選手が成長し続けることによって、今回の結果を得たのだと思います」(鈴木さん)
宇野選手は「金メダルを目指します」とは言わず、「練習通りできるよう、自分との闘い」なのだといいます。
「前の選手が、どんなによい演技をしても、自分がやってきた練習の成果をどれだけだせるかという闘い。自分自身を信じるのは簡単だが、実は一番難しく今回それを、宇野選手は体現できたのだと思います」(鈴木さん)

初出場銀メダルの山本草太選手(22)
山本草太:骨折を乗り越え初大舞台で自己ベストを大幅更新で“銀メダル”
一方、長年、宇野選手を追い続け初出場を果たした、中京大学の山本草太選手。
3本の4回転を完璧に決め、勢いに乗ります。
鈴木明子さんが振り付けたプログラム、ステップでも観客を魅了します。
すべてのジャンプを決め、ガッツポーズが止まりません。
初の大舞台で自己ベストを大幅更新、見事銀メダルを獲得しました。
宇野選手と、山本選手が大舞台で1位・2位を飾るのは、2014年のJrGPファイナル以来8年ぶりです。
振り付けをした鈴木明子さんは「今シーズン、ショートプログラムは良いが、フリーでなかなか良い演技ができなかったが、今回ジャンプがしっかりとはまってフリーの結果につながった。本番でできたことは、一つの自信になったと思います」と評価します。
山本選手は、16歳の時に右足首を骨折し、3度の手術を経験。
6年後のときを経て、GPファイナルへ初出場できました。
近くで見てきた鈴木さんは次のように話します。
「どこかでライバルが活躍する姿をみるのは苦しかったと思っていました。諦めずにコツコツと継続すること大事、それを改めて彼に感じました。山本選手は、まだまだ伸びしろがあるので、ここから上を目指して頑張ってほしいです。ジャンプが今回できたことで、そこから仕上げていくことが、今後かなっと思いますね」(鈴木さん)
山本選手の素晴らしい銀メダル。
でも、1つだけ言いたいことが。
「後半でどうしても決まらなかったトリプルアクセルが決まった時のガッツポーズで、私は“ウルッ”ってきたんです。でも、その後もガッツポーズを連発するので、涙が引っ込んでしまったので…今後は演技後にガッツポーズをとっておいてほしい!」(鈴木さん)
3本の4回転を完璧に決め、勢いに乗ります。
鈴木明子さんが振り付けたプログラム、ステップでも観客を魅了します。
すべてのジャンプを決め、ガッツポーズが止まりません。
初の大舞台で自己ベストを大幅更新、見事銀メダルを獲得しました。
宇野選手と、山本選手が大舞台で1位・2位を飾るのは、2014年のJrGPファイナル以来8年ぶりです。
振り付けをした鈴木明子さんは「今シーズン、ショートプログラムは良いが、フリーでなかなか良い演技ができなかったが、今回ジャンプがしっかりとはまってフリーの結果につながった。本番でできたことは、一つの自信になったと思います」と評価します。
山本選手は、16歳の時に右足首を骨折し、3度の手術を経験。
6年後のときを経て、GPファイナルへ初出場できました。
近くで見てきた鈴木さんは次のように話します。
「どこかでライバルが活躍する姿をみるのは苦しかったと思っていました。諦めずにコツコツと継続すること大事、それを改めて彼に感じました。山本選手は、まだまだ伸びしろがあるので、ここから上を目指して頑張ってほしいです。ジャンプが今回できたことで、そこから仕上げていくことが、今後かなっと思いますね」(鈴木さん)
山本選手の素晴らしい銀メダル。
でも、1つだけ言いたいことが。
「後半でどうしても決まらなかったトリプルアクセルが決まった時のガッツポーズで、私は“ウルッ”ってきたんです。でも、その後もガッツポーズを連発するので、涙が引っ込んでしまったので…今後は演技後にガッツポーズをとっておいてほしい!」(鈴木さん)

GPファイナルで初制覇、三浦璃来選手(20)と木原龍一選手(30)
りくりゅうペア:出場すらできなかった大舞台で、最強ペアが初優勝
GPファイナルでは中京大学の三浦璃来選手と木原龍一選手ペアの地元“りくりゅう”ペアも金メダルを獲得しました。
ショートプログラムトップで迎えたフリー。
冒頭のトリプルツイストを綺麗に決めます。
これまで、日本人同士のペアが出場すらできなかった大舞台に最強ペアが挑み、見事初制覇、新たな歴史を刻みました。
「この優勝をこの目で見ることができて、こんな瞬間が今味わえることができるなんて思っていなかったので、それぐらい遠かった世界なんです。それを彼らが日本人同士のペアで見せてくれて、そしてまだまだ、この先も見ることができるというのが、本当にうれしいです」(鈴木さん)
競技に関して、鈴木さんは「1+1が2以上のものになる、その相乗効果がある。今シーズン非常にベースがあがっているんですよ。土台が良ければ少々のミスがあってもは揺るがない。あとは相性もあるが、お互いが調子の悪いところを補える。お互いが助け合える空気感も出ているんじゃないか」と話しました。
日本はペアがあまり強くないと言われていた中での快挙。
「練習環境の部分がある。ペアの練習は特殊な部分があり、リンクの営業中に練習できなかったり、コーチ不在など様々な問題があった。二人の活躍を知って、それを目指す子どもたちが増えれば環境もかわるので、まさにそこに至っても歴史の扉を開いてくれた二人です」(鈴木さん)
(12月12日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
ショートプログラムトップで迎えたフリー。
冒頭のトリプルツイストを綺麗に決めます。
これまで、日本人同士のペアが出場すらできなかった大舞台に最強ペアが挑み、見事初制覇、新たな歴史を刻みました。
「この優勝をこの目で見ることができて、こんな瞬間が今味わえることができるなんて思っていなかったので、それぐらい遠かった世界なんです。それを彼らが日本人同士のペアで見せてくれて、そしてまだまだ、この先も見ることができるというのが、本当にうれしいです」(鈴木さん)
競技に関して、鈴木さんは「1+1が2以上のものになる、その相乗効果がある。今シーズン非常にベースがあがっているんですよ。土台が良ければ少々のミスがあってもは揺るがない。あとは相性もあるが、お互いが調子の悪いところを補える。お互いが助け合える空気感も出ているんじゃないか」と話しました。
日本はペアがあまり強くないと言われていた中での快挙。
「練習環境の部分がある。ペアの練習は特殊な部分があり、リンクの営業中に練習できなかったり、コーチ不在など様々な問題があった。二人の活躍を知って、それを目指す子どもたちが増えれば環境もかわるので、まさにそこに至っても歴史の扉を開いてくれた二人です」(鈴木さん)
(12月12日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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