ママが手を焼く子どもの寝かしつけ、どうする? 爆睡率9割超え「ベビーダンス」に迫る

2022年11月10日 14:08
子育ての悩みで多いのが、寝かしつけです。科学者が注目して研究するほどのテーマとなっています。赤ちゃんが眠りやすい寝室づくりに、爆睡率92%のダンスとは?
子育ての悩みの一つ、寝かしつけ。ママ向け情報サイト「ママスタジアム」で3歳未満の子どもがいる母親550人に聞くと、子育ての悩みは「寝かしつけ」と答えた人が6割以上でトップでした。さらに、寝かしつけに対する気持ちが「ストレスに感じる」という人が約7割という結果になりました。

寝かしつけについては今年9月、理化学研究所などによる発表が話題になりました。

「心拍という生理学的な指標を基に解析して、5分間の抱っこ歩きで約半数の子が、眠ったという結果になった」

研究グループは、5分から8分の抱っこ歩きで赤ちゃんの心拍がゆっくりになり、眠りにつきやすくなる傾向を発見。サルなど哺乳類の赤ちゃんが親に運ばれる時に本能的におとなしくなる「輸送反応」が人間の赤ちゃんにも見られることを突き止めました。

さらに「抱っこなどで眠った赤ちゃんを布団に置くとき、背中が付いたときに赤ちゃんが起きるのではなく、密着している体が離れるときに赤ちゃんが覚醒し始める『おなかスイッチ』があるのではないかと分かった」。

寝たら『お腹をすぐ離さず、しばらく座って待つ』ことで、「おなかスイッチ」が発動しにくくなると指摘。今後も、寝かしつけについて研究を進めていくということです。
 

赤ちゃんが心地よいと感じるのが20℃前後

「子どもが寝付きやすい寝室」とは?
愛知県岡崎市にある託児所では月に一度、無料の「ねんねサロン」を開催。これまで約150人にアドバイスしてきました。寝かしつけの専門家である、小児スリープコンサルタントの小嶋真子さんが教えるのは、「寝るための環境づくり」です。

「どのお子さんにも共通することがあって、まず、寝かしつけ方ではなくて、その寝る環境。寝室の環境が寝つきやすいか、そして寝続けられやすいか。子どもの目線に立って先回りすること」(小嶋さん)

そんな小嶋さんが勧める「子どもが寝付きやすい寝室」を実践している山本さんのお家へ伺いました。親子3人が寝ているという、その寝室とは?

「この寝室はどういった工夫を?」(鈴木しおりアナ)
「遮光ができるように、カーテンにもうひとつ突っ張り棒にのれんを通して、なるべく真っ暗になるようにした」(山本さん)

一つ目のポイントは、徹底的に「遮光すること」。エアコンのライトもアルミホイルで隠し、完全に真っ暗な寝室に。

「2つ目が『室温を低くすること』。冷房28℃ぐらいだったのを24.5℃に」(山本さん)

小嶋さんによると、赤ちゃんが心地よいと感じるのが20℃前後。大人が涼しいと感じる設定にするといいそうです。
 

ウエストベルトは骨盤の上

赤ちゃんを抱っこしながら踊るエクササイズ
先月末、岐阜市で、ちょっと変わった?寝かしつけ方法を教えるイベントが開かれました。ベビーダンス。赤ちゃんを抱っこしながら踊るエクササイズです。

誕生は約15年前。ある社交ダンサーが、寝かしつけに悩んでいたときに、夫が踊りながら赤ちゃんを寝かしつけている様子から思いつきました。

まず大切なのは「正しく抱っこ紐を着けること」です。

「バックルが首のところにあると首が痛くなる。(赤ちゃんが)ママに抱きつくポーズになると、より気持ちよく座ってくれる」(インストラクター・川瀬安依さん)

ウエストベルトは骨盤の上、肩のストラップは、バックルが肩甲骨の間にくるように止めます。

抱っこ紐をしっかり付けたら、ダンススタート。踊り方は至ってシンプル。膝の屈伸で体を上下に動かし、ゆっくり左右へステップを踏みます。

しばらくすると、このダンスの効果が。「まだ始まって5~6分だけど、けっこう寝ちゃっている」(鈴木アナ)

参加した8組のうち、7組の赤ちゃんが眠っていました。

「こんなすぐに寝てくれることがないので、びっくりした」(6カ月の子の母)

「普段ひとりだから、こうやって色々な人と会ったり音楽を聞いて踊れることが、リフレッシュできて嬉しいし楽しかった」(11カ月の子の母)

「このベビーダンスで、少しでも楽しく親子の時間を過ごしたりパパにもこの方法をやってもらったら赤ちゃんは寝る。(この寝かしつけは)0歳から抱っこして一緒に楽しむことができるので、一緒に子育てを頑張ってほしいなと思う」

(11月9日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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