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「トマトおいしい」フィギュア世界王者・宇野昌磨の変化 練習への向き合い方も「探求がゲームより面白い」

2022年10月27日 16:33
 29日に始まるフィギュアスケートのグランプリシリーズ・カナダ大会に登場する名古屋市出身、そして世界王者の宇野昌磨選手(24)。スイスを練習拠点とする宇野選手、これまでのイメージを覆す仰天発言が飛び出しました。

宇野昌磨 選手(24)

 9月末、スイスを練習拠点とする宇野昌磨選手は、「日本みたいにコンビニがないじゃないですか…」と昼ご飯を求め、街を歩いていました。
 
 かつては「肉~肉~肉~」と1日3食お肉。

 拠点を移し3年、実はいま、大きな変化が起きていました。

 「トマトは最近おいしいなって思うこともある。野菜を食べる意味は分かってきて、胃が重くなるじゃないですか」(宇野昌磨 選手)

 野菜をまったく受け付けなかったスケーターの口からまさかこんな言葉が聞けるとは。

 それもそのはず、気づけば、ニッポン男子シングル最年長の24歳。

 今年で20年目を迎えるスケートへの向き合い方も、大人になっていました。

 「失敗したくないって気持ちで練習するんじゃなくて、自分がどういう失敗をするんだろうっていう練習の仕方をするようになってから、練習にも、もっとやりがいを持つようになりましたし、スケートを探求するのが面白いというか、やりがいをもっているからこそ、それより面白いゲームがあるかって言ったら自分の中であまりなくて」(宇野昌磨 選手)
 

苦手なヨガにも取り組む

「トマトは最近おいしい」野菜嫌いスケーターの成長は競技への向き合い方にも
 スポーツ界きってのゲーマーとして知られる宇野選手。

 今はゲームは二の次、なによりフィギュアスケートに情熱を捧げています。

 レベル上げのためなら、苦手なヨガも苦になりません。
 

野菜嫌いスケーターの変化

4回転アクセルの新星登場も「新たな目標となる選手が現れてありがたい」
 2022年2月。

 北京五輪で2大会連続のメダルを獲得すると、3月には初めて世界選手権を制しました。

 肩書きはワールドチャンピオン。それでもなお、歩みを止めません。

 刺激を受けていたのは旋風を巻き起こしているあの超新星、4回転アクセルを世界で初めて成功したアメリカのマリニン選手(17)です。

 「シーズンオフもちろん自分がやらないといけないことを向き合ってこれた自信はあるんですけど、新たな目標となる選手が現れて僕にとってもありがたい存在です」(宇野昌磨 選手)
 

宇野昌磨 選手

羽生結弦にネイサン・チェンのいないシーズン「ずっと2人が隣にいたので寂しい」
 ずっと背中を追いかけてきた羽生結弦さんが「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意いたしました」と競技の世界から退き、常に表彰台を争ってきたネイサン・チェン選手も休養を決めました。

 「いつかこうなるだろうと思っていましたけど、ずっと2人が隣にいた感じなので寂しい気持ちもありますね。せっかくみなさんが繋いでくれたものっていうのを、僕が途切れさせてはいけないなって。負った責任はちゃんと果たしたいなとさすがに思っているので、フィギュアスケート界を盛り上げてどんどんレベルを上げていけたらなと思います」(宇野昌磨 選手)

 ランビエールコーチも「宇野選手は責任感がより強くなった。おそらく責任感を持ったことでより安定感を保てるようになった」と話します。
 

宇野昌磨 選手

肩書きは世界王者、初のグランプリファイナル金メダルへ
 世界王者の自覚を胸に挑む、新シーズン。

 磨いているのは超高難度の構成、4回転を4種類トータル5本も組み込むプログラムです。

 失敗と成功を繰り返し、初のグランプリファイナル金メダルへ。

 まずは、その出場権がかかるグランプリシリーズに臨みます。

 「今年もトップで戦える選手として1年間戦っていきたい思いはあるんですけど、日々の練習を試合で確かめてみないことにはわからない部分もあると思うので、オフシーズンでやってきたことがどう出るのかを確かめにいきたいと思っています」(宇野昌磨 選手)
 

GPカナダ出場の地元選手

GPカナダ出場の地元選手
 カナダ大会には他にも地元から名古屋市出身の横井ゆは菜選手、9月の中部フィギュアで1年半ぶりに復帰したトヨタ自動車の紀平梨花選手が出場。

 ペアでは、3月の世界選手権で日本人ペア初の銀メダルを獲得した中京大学の三浦璃来選手・愛知県東海市出身の木原龍一選手の『りくりゅうペア』も出場します。

(10月27日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』「じもスポ!」 コーナー/10月29・30日放送 『グランプリシリーズ第2戦カナダ大会』より)
 

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