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車いすテニスの新星 小田凱人「病気と闘う子ども達のヒーローに」憧れだった国枝選手とも世界で戦う

2022年10月6日 17:54
夢は「子ども達のヒーローになる事」。9歳で骨肉腫を発症、左足の自由を失う困難にも負けず、車いすテニスの世界のトップで戦う小田凱人選手(16)。その強さの秘密に迫りました。

車いすテニス 小田凱人選手(16)

去年 史上最年少でジュニア世界ランキング1位に
 愛知県一宮市出身・車いすテニスの小田凱人(おだ・ときと)選手 16歳。

 自宅には、トロフィーがずらり。

「5大会ぐらい出て、ひと大会で、2つ3つ取って、これだけダーって並んでいます」

 去年、史上最年少の14歳11カ月でジュニアの世界ランキング1位に。

 国際テニス連盟の年間最優秀選手に選ばれるなど、次世代を担う選手として世界から注目されています。

「どんなショットもクオリティが高い方だと思っているので、そこが一番武器かなと思います」
 

9歳で骨肉腫を発症し左足の自由を失う(本人提供写真)

骨肉腫で左足の自由失った中 国枝慎吾選手を見て「かっこいいな」
 9歳で骨にできる悪性腫瘍、骨肉腫を発症し、左足の自由を失った小田選手。

 打ち込んでいたサッカーは、あきらめざるを得ませんでした。

「手術した後とかめちゃくちゃ痛くて、毎日泣いてるような感じで、大きい病気だったんだなって、治療が全部終わってから感じました」

 主治医に様々なパラスポーツを勧められる中で、ある金メダリストに目を奪われます。

「国枝慎吾選手のロンドンパラリンピックの決勝を見て、やっぱりかっこいいなと思って」
 

史上最年少の14歳11カ月でジュニアの世界ランキング1位に(2021年)

10歳で始めた車いすテニスで才能が開花 世界が驚き
 10歳で車いすテニスを始めると、秘めていた才能がすぐに開花。

 わずか3年でジュニアの世界一に輝くと、2021年に出場した12大会(ジュニア5大会、シニア7大会)すべてで優勝!世界を驚かせました。

「小田選手の恵まれた才能というか、自分のイメージしたことをすぐにプレーで表現できる。そしてアイデアがほかの選手よりも豊富にある。さらに精度を上げてきたときは圧倒的に国枝選手よりも上のレベルまで上がれるのではないかと感じています」(10歳から指導する貝吹健コーチ)
 

練習する小田選手

骨肉腫再発の可能性も 今も病気と向き合う日々
 世界各地を転戦しながら岐阜や名古屋のクラブで練習。

 トップ選手となった今も、病気と向き合う日々は続いています。

「(骨肉腫が)再発する可能性は今もまだあるという状況で、3カ月に1回検診に行って診てもらうという感じ。人目に付かないところではなるべく歩いたりして。(足を)使わなさすぎるのも弱ったりするのにつながっちゃうので」
 

愛知県一宮市の自宅で弟の桃次郎君と卓球

自宅では弟と卓球「自慢の兄」
 地元・一宮市にいるわずかなひと時。日常生活では立って生活するよう、心がけています。

 自宅の土間には卓球台が。

「コロナ禍は家にいる時間が長かったので、弟とかみんなでやってました。」

「(兄を)学校とかで自慢しています。新聞に載ったら新聞持って行って同級生に見せたりしています」(弟の桃次郎君 12歳)

Q.それを聞いてどうですか?
「(取材で)めちゃめちゃ緊張してると思います。いつもは全然こんな感じじゃないので。もっと暴れまくっているので」(小田選手)

 テニスならぬテーブルテニスでも相手の崩し方を学べるそうです。
 

プロ転向発表会見(4月)

プロ転向で語った決意「病気と闘う子ども達のヒーローに」
 今年4月、プロ転向を発表した時には、こんな決意を語りました。

「今病気と闘っている子ども達のヒーロー的な存在になれるような選手を目指して頑張っていきたいと考えています」

 5月、初めての4大大会となる全仏オープンに出場。

 リオパラリンピック金メダリストを破る金星をあげ、ベスト4へ進みます。
 

練習する小田選手

4大大会に挑む中 憧れだった国枝選手が大きな壁に
 決勝進出をかけ対戦したのは国枝選手でした。

「本当に今まで以上に勝てる自信もあったんですけど、それ以上に国枝選手の試合に入ってからの圧力だったりに押されてしまった」

 結果は完敗。相手が大きく見えたといいます。

「調子が良かった分、けっこう悔しかったです」

 憧れだった存在は、いつしか目の前に立ちはだかる大きな壁に…

「国枝さんをお手本にしてやってきた感じだけど、一選手として見られるところまで来ていると思うし、そうならないといけないなと思っています」
 

練習場で杖をついて歩く小田選手

「国枝さんを一選手として見られるところまで来ている」
 9月、“打倒国枝”を掲げ、全米オープンに出場した小田選手。

 1回戦。得意のサーブで相手を圧倒します。

「サーブがものすごく好調だったので、サーブで流れを作っていくのが自分のモットー。それが試合で出せたのがすごくよかったです」

 終始相手を圧倒し続け、見事勝利を収めました。

 続く準々決勝。第1セットを先取します。ところがフランスの選手に2-1で敗れ、国枝選手と対戦することなく、大会を去ることになりました。

「先を見すぎていたというか、上の方まで行ってやろうという気がすごくありましたし、逆にそれを強く思いすぎて2試合目というところで集中できていなかったなと思っています。まだまだだなと思い知らされた大会」
 

小田凱人選手

目標はパリパラリンピックでの金
 それでも下を向くつもりはありません。

 子どもたちのヒーローとなるその日まで…小田選手はラケットを振り続けます。

「もちろんパリパラリンピックでの1番というのを目標にしていますし、そこにたどり着くまでの過程が大事かなと思っていますので、頑張っていきたいです」

(10月6日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ コーナーより)
 

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