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田中マルクス闘莉王 故郷ブラジルで牧場経営の第二の人生「いつか日本に戻ってサッカーで恩返しを」

2022年9月22日 17:27
今年30周年を迎えた名古屋グランパス。かつてチームの中心選手として活躍した田中マルクス闘莉王さん。日本代表として日の丸を背負った闘将は今、故郷・ブラジルで第二の人生を歩み始めています。そこにあったのは、「恩返し」の気持ちでした。

馬を走らす田中マルクス闘莉王さん(2022年8月 ブラジル)

「HeyHeyHey日本の皆さん、こういうのないよね~。これが自分の毎日の生活です」(ブラジルの牧場で馬に乗りながら話す闘莉王さん)

 現在、故郷ブラジルで牧場を経営しながら生活を送っている、元名古屋グランパスの田中マルクス闘莉王さん(41)。

 広さ40ヘクタール、バンテリンドームナゴヤ8個分の広大な敷地で、約20頭の馬と、50頭ほどの肉牛などを育てています。
 

闘莉王さんが経営する広大な牧場(ブラジル)

引退後 故郷ブラジルへ「最も大事な両親と共に過ごしていきたい」
 乗馬はもちろんお手の物。

 さらに闘莉王さんが「ア~イ、ア~イ、ア~イ」と合図を出すと…続々と牛が集まってきます。

 日本の裏側で第二の人生を歩みだした闘莉王さん。そこにはある人への「恩返し」の気持ちがありました。

「最も大事な両親と共に過ごしていきたい」(闘莉王さん)

 

サッカー留学で来日した頃

16歳で来日 Jリーグ、日本代表で活躍
 ブラジル生まれの日系3世。16歳で、単身ブラジルからサッカー留学のため来日した闘莉王さん。日本の高校でサッカーに明け暮れる毎日を過ごしました。

 高校卒業後、サンフレッチェ広島でJリーガーとしてプロデビュー。日本でキャリアを重ねる中で芽生えていったのは…

「日本人になって日本代表に入ればちょっとでも感動や喜びを与えられれば、日本に対して恩返しがちょっとできたんじゃないかなと」

 2003年、日本への帰化を決断し、日本国籍を取得。

 すると、その3年後の2006年、日本代表に初選出。中心選手として活躍を続けると、2010年には日の丸を背負い、ワールドカップの舞台に。ディフェンスの要として日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献しました。
 

名古屋グランパス加入(2010年)

グランパスをJ1優勝に導いた「闘将」
 そのワールドカップイヤーに名古屋グランパスに加入すると…強烈なリーダーシップを発揮しチームをけん引。名古屋の闘将としてチームを悲願のJ1初優勝へと導きました。

「名古屋というチームでどうしてもこの仲間たちを喜ばせたい気持ちが強かったので、ここまで来れたと思う」(闘莉王さん)

 その5年後、事実上の戦力外通告を受け名古屋を離れますが、2016年、グランパスがJ2降格の窮地に立たされた時にはチームに復帰。

「グランパスと違うユニフォームを着られるかといったら、その気持ちにはならなかったので」

 非情な通告を受けたにも関わらず、そこにあったのは、チームを愛する気持ち。2016年9月の復帰後初の公式戦で19試合ぶりの勝利に貢献。最後までグランパスの為に戦い抜きました。

「ありがとう!」(2016年9月 サポーターの声援にこたえる闘莉王さん)
 

ブラジルで家族と過ごす

22年間離れ離れだったブラジルの家族への「恩返し」の生活
 2019年に引退を発表するまで実に22年。日本で送ったサッカー人生。

 代表で活躍し、日本への恩返しを果たした一方で、もう1つの「恩返し」の気持ちが次第に強くなりました。

「日の丸を背負ってワールドカップも出て、それでもなぜブラジルに帰ってきたかというと、やっぱり最も大事な両親がいて、妹もいるわけで、共に過ごしていきたいっていう」

 22年間、離れ離れだった家族への「恩返し」。

 感謝の気持ちを決して忘れない、闘莉王さんなりの親孝行の形。

 それがブラジルで家族と共に時間を過ごす、という決断でした。
 

ブラジルの自宅にある日本サッカーの“ミュージアム”

自宅には日本でのサッカーの思い出の数々
 2022年8月。

「はい、いらっしゃってください。どうぞどうぞ。ここが住んでいる家です」

 牧場だけでなくホテルやマンションなどの経営にも携わる闘莉王さん。

 忙しい毎日を送る中でも、日本での思い出は、片時も忘れません。

「ここに22年間、日本で活躍した頃のものが、ここのミュージアムにまとめています。W杯の像。みんなのメッセージ。レッズ、グランパス…日本代表のユニフォームもあります。時々日本が恋しくなって色んな方々を思い出している」

 

田中マルクス闘莉王さん(2022年8月 ブラジル)

「いつかは日本に戻ってサッカーに関わる事で」
 日本での思い出を大切にしながら、ブラジルで家族との時間を過ごす闘莉王さん。

 大切な家族が暮らす生まれ故郷・ブラジルと、サッカー選手として自分を育ててくれた日本。

 2つのルーツを持つ闘莉王さんは、再び、日本への「恩返し」を考えていました。

「本当に日本のサッカーに感謝しきれないくらい感謝しているので、何かの形で恩返ししないといけないのかなと。いつかはまた日本に戻って、自分ができることはサッカーに関わる事だと思うので、そういったことも含めて考えていかないといけないなと思っている」

 もちろんグランパスへの思いも… 

「また優勝するグランパスをどうしてもみたいなと。グランパスファンの皆さんの力がグランパスを強くするためには欠かせないことなので、声援と応援をどうしてもしてほしいなと思います。ブラジルから祈っております、願っております」

(9月22日放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ コーナーより)
 

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