通園バスの置き去り死亡事故を無くす工夫は? こども園の対策

2022年9月7日 18:34
静岡県牧之原市の認定こども園の通園バスの車内に取り残されて死亡した事件。名古屋市内のこども園では、送迎バスから園児を置き去りにさないよう、どのような対策をしているのでしょうか。
「午前9時すぎです。いま園の送迎バスが到着しました。バスの中には、数人の子どもたちと、そして園の先生が一緒に乗っていますね。」(石神愛子アナ)

 子どもたちがバスを降りてくる。

「おはようございます~」(先生)

 名古屋市港区の「小鳩(こばと)幼児園(ようじえん)」。およそ40人が乗れる送迎バスを、行き帰りで2往復ずつさせています。

 バスを降りたかどうかを確認するタイミングは、何度もあるといいます。 まずは…

「子どもたちが降りたあと、先生がバスの中をチェックをしています。後部座席の方まで行ってチェックしていますね。」(石神愛子アナ)

 引率の先生が、車内に子どもがいないかなどをチェック。

 さらに、バスを駐車場に停めた後も…ドライバーが確認、ダブルでチェックしています。

 こうした、2人以上での降車確認は、去年、日本保育協会が行った調査によると、92.3%の園が行っているということです。
 

「保育園・認定こども園での通園バスの運行状況実態調査の結果」(日本保育協会の去年の調査より)

複数回のチェック 出席の取り方の進歩
「普段は子どもがいるかいないか、あと落し物がないかチェック。あとは掃除。手で、子どもの手が触れそうなところを消毒したり、2~3往復するので子どもがいたら見落とすことはないと思うけど」(通園バス運転手)

 園児がいるかの確認は、バスの中だけではありません。

「いま何をされているんですか?」(石神愛子アナ)

「今、バスで登園してきたお友達のICカードをタッチして、出席をとっている感じですね」(保育士 郷原悦子さん)

 登園してきた子どもたちの情報を、ICカードを使い登録。ほかにも。

「出席をとっていきま~す」(保育士 郷原さん)

「〇〇〇くん」(保育士 郷原さん)

「おやすみです!」(園児)
※登園している園児にも、休んでいる園児の情報共有をしている

一人ずつ、名前を呼んで確認していく。
 
朝の会でも、出欠をとります。保護者からの連絡もなく、いない場合は、確認をとります。

 さらに、ホワイトボードで、バス送迎やお休みの子などを、チェックできるようにしています。
 

(小鳩幼児園 松本一男園長)

安全確認 職員の情報共有を
 今回の事件を受け、小鳩幼児園では、

「本当にあってはならない事故ということで、驚いています。事故を受けて昼間休憩の時間に職員を集めて改めて子どもたちの安全確認を日頃しなければいけないことを、きちっとやって下さい。と職員に情報共有した。」
(小鳩幼児園 松本一男園長)

 保護者は、送迎バスで起きた事件について…

「今、車で送ることができなくて、バスに頼って通園させてる状態なので、園を信じて、ニュースとかをみると怖いけど園と先生を信じているので、今は安心して預けられています」(保護者)

「バスで帰ってきたりするので信じられない。当たり前のことなのでそのへんはしっかり管理してほしいなと思います」(保護者)

「通常だったらありえないですもんね」(石神愛子アナ)

「ありえないとおもいます」(保護者)
 

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