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安定した低温環境で「まったり・うま口」に ダム施設内で貯蔵・熟成の『ダム酒』は環境にも優しい

2022年8月13日 21:06
水害を減らすためのダム。岐阜県恵那市では、ダムを使って地域の活性化を図るため、数年をかけてじっくりと、ある特産品をつくる取り組みが進められています。
 岐阜県の恵那市と瑞浪市にまたがる小里川ダム。豊かな自然に囲まれたダムには、夏にも多くの観光客が訪れます。ここでは、地元の特産品作りが進められています。ダムの内部に入ってみると…

「こちらが小里川ダムの堤体の中に貯蔵していただいた日本酒でございます」(国土交通省 中部地方整備局 小里川ダム管理支所 神村章治所長)

 置かれていたのは、大量の日本酒の一升瓶です。実はこれ、ダムの施設内で貯蔵・熟成させていて、『ダム酒』とも呼ばれます。
 

ダム内に貯蔵されている日本酒

年中15℃~20℃ほどのダム内に1900リットルの酒を貯蔵 
 小里川ダムには7月、瑞浪市の2社から約1900リットルの酒が搬入されました。なぜダムで日本酒を貯蔵するのでしょうか。その秘密は温度にありました。

「ダムの中ですが、外に比べてとても涼しく感じます。温度計を見ますと、21.9℃をしめしています」(記者)

 ダムはコンクリート構造のため、外からの温度の影響を受けにくく、エアコンを使わなくても1年中15~20℃ほどの温度を保つことができるんです。

「小里川ダムは2023年度末で20周年を迎える。地域の方々に、地域の特産品としてダム由来のものができないかなとお願いさせていただいた時に、瑞浪市内の2社の酒造会社から『ぜひ』というふうな話を頂いた。地域由来のなにか特産品が、ダムでもってできあがることについては地域全体にいい影響を与えていくのではと期待している」(神村章治所長)
 

ダムに日本酒を搬入した酒蔵「若葉」

温度変化に敏感な日本酒 貯蔵に冷房や冷蔵庫かかせないが…
 ダムに日本酒を搬入した店の1つで老舗の「若葉」。江戸時代から、蔵の中にある井戸水や瑞浪市の米を使い、日本酒を作り続けてきました。

「これは酒蔵、お酒を仕込んで、それから貯蔵もしている場所です。古い土蔵作りの建物ですので、外とも温度差が感じられると思います」(清酒「若葉」醸造元 伊藤勝介代表)

 若葉では、10~3月ごろにかけて日本酒を製造し、冷蔵庫や酒蔵で1年中貯蔵しています。日本酒は、周りの温度が変わると味も変化してしまうため、温度管理は重要です。

「通常の酒蔵の中だと冬は冬、夏は夏ということで温度は変わってくるので、ダムは温度の変化が少ないということと、日も当たらないので、着色、色が変わるということも少ないと思うので、まったり、うま口なお酒になってくる」(伊藤勝介代表)
 

地産地消や電力使わない貯蔵など環境にも優しい

電気を使わないダム内での貯蔵・熟成 「地産地消」にもつながる
 電気を使わないダムでの貯蔵・熟成は、環境に配慮した日本酒作りにも繋がっています。

「お酒というのは古い業種なので、やはり地元に根差したもの、環境に負荷を与えないものというのが1番。地元のお米で作ったお酒を地元の蔵が作って、地元の行政とダムとということで、そこでまた広がっていけば地産地消でもあり、いろんないみでみなさんと手を携えていけるのかな」(伊藤勝介代表)

 搬入した日本酒は、3年から最長で10年かけ、通常よりも長く熟成させて、出荷するということです。

「広いエリアのみなさまに楽しんでいただればと思っているので、そのころコロナがどうなっているかはわからないけど、明るい顔でみんなで乾杯とやっていただけることを願っています」(伊藤勝介代表)

(8月12日 15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

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