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馬瓜エブリン「休むのは悪という風習変えたい」 エブリン流“休みのススメ”

2022年8月12日 20:13
東京五輪バスケットボール日本代表で銀メダルを獲得した馬瓜エブリンさん。7月には今シーズンの「休養」を表明する一方、15日には名古屋で独自の大会を企画するなど新たな世界に踏み出しています。休養の真相や今後の夢をロングインタビューで聞きました。
五輪ヘッドコーチ“トムさん”の言葉に「嬉しい!」
Q.東京五輪が終わった後の1年、自身に変化は?
自分に変化ですか?変化っていう意味では…オリンピックが終わった後に絶対に自信にはなりましたね、その後のリーグだったりとか、チームの立ち回り方っていうのも、なんだろうな、あの(五輪の)期間を乗り越えたから大丈夫っていう自信が、その後のリーグでは凄くありましたね。

Q.オリンピックの準備している時で一番辛かったことは?
辛かったこと…辛かったことか…やっぱり隔離があるから自由にできないですし、オリンピックということで空気もちょっと張りつめている感じ、選考もありますし、そこの部分はいつもの合宿とはちょっと違ったなとは思います。

Q.トム・ホーバスヘッドコーチは『あの時の代表チームはファミリーだった。そのファミリーのセンターにいつもエブリンがいた』と我々のインタビューに答えてくれていて…
へぇ~そうなんだ。それ知らない。本当ですか!それは嬉しい。トムさんが言ったんですか?嬉しいですね。

Q.そういう自覚はない?
自覚と言うか、何だろう。どうしても張りつめた空気になっちゃうから少しでもみんながなごむような、ちょっとくだけるような雰囲気を作る時は自分の仕事かなと思っていました。
 

インタビューに答えるエブリンさん(8月7日)

オリンピックの思い出トップ3
Q.オリンピックの思い出トップ3は?
毎日毎日練習終わって自主練で自分たちで『あ~だよねこ~だよね』って言いながら皆で試行錯誤しながらチームを作り上げていったというのは思い出かな。あとは、練習もしんどい時あるし、隔離で全然外に出られないし、その中でもどう楽しむかというのを試行錯誤したのは凄く楽しかったですね

Q.思い出の最後の1つは?
しんどかったけど一個一個の試合で自分のやるべきことをちゃんと出せた大会というのは、多分オリンピックが初めてだと思うので。今までの代表期間中で、それは凄い自信になりましたね

Q.日本代表でべストプレーが出来たのがオリンピックだった?
オリンピックでちゃんとチームの役割を果たしたい、チームの1つ助けになるような選手になりたいとはずっと思っていたので、そこでちゃんとパフォーマンス発揮するって大変なことだし、そこに1年のピークを持ってくるっていうのは全員が全員出来るわけではないし、すごいラッキーだったなというのは思いました。ラッキーでもあったかな。
 
次の目標を考えるための「休養」
Q.五輪の次はプレーヤーとしてはどこを目指す?
プレーヤーとしてどこを目指すというのを1回考えるためでもあるかなと思います、この休養というのは。今まで(五輪出場という)目標達成するために全力を注いできたので、1回休まないとまた全力注いで次の目標決めるということにはならないと思うので、なのでまた決めればいいかなと思います

Q.じゃあ次これ、次これとテンポアップしていくより、冷静になって周りを見つめて設定するってイメージ?
そうですね、だって達成できなかったらしんどいじゃないですか(笑)。大まかなオリンピックっていう目標はあるけど、例えばそのために、その4年前に『次の年は代表になる』とか『次の年は代表でスタートになって世界で得点王になる』とか、それが本当にちゃんといくかなんてわからない誰にも。そのために努力するんですけど、でも大きい目標がここってあれば、紆余曲折あってもすごいダメージを受けることもあるけど『最終的にはどこに行きたいんだっけ』というのを、もう1回確認できるじゃないですか。だから紆余曲折あってもそこにたどり着ければいいかなとは思います。
 

インタビューに答えるエブリンさん(8月7日)

五輪は人生のハイライト…でもそこに留まり続けることはできない
Q.バスケットボールプレーヤーとしての目標は現時点ではどんなことを?
現時点では逆に、自分は今までいっぱいバスケットから学んできたことがあったので、それをどんどん返していかなければいけない番だと思っています。プレーヤーとしては

Q.誰に対して返す?
バスケット大好きな人、スポーツ大好きな人に返していくっていうのが1つあるかなとは思っています

Q.こういう大会でこういう成果を出したいという目標は今のところはない?
それを考えるために休みます(笑)

Q.オリンピック選手になり、メダルも取った、この達成感は?
凄いですよ!もう人生のハイライト!(笑)。絶対人生のハイライトです

Q.そのハイライトはもう存分に堪能しましたか?
堪能しましたね。次にそこに留まり続けることは自分は性格上できないんで。堪能したんで次を考えます。
 

「マーベラス エイト」の打ち合わせをするエブリンさん(7月)

バスケ・読書・好奇心が培った“伝える力”
 自ら企画・運営する大会「マーベラス エイト」実現のため、様々な人との交渉を経験したエブリンさん。彼女の“伝える力”は、アフリカ・ガーナ出身の両親の元、日本で生まれ育った生い立ちにもあったようです。

Q.人に物を伝える力ってどこで身に付いたと思う?
やっぱりバスケットで自分はこうしたいというのをチームメイトの中で話さなきゃいけない時っていっぱいあるじゃないですか。こういうプレーしたかったとか、そこもあるのかなとは思いますけどね。あとは小さい時から自分が伝えなきゃならない状況っていっぱいあったと思うんで、それはあると思います。例えばお母さんが思っている事とか、お母さんが日本語がまだ得意じゃない時、自分が言わなきゃいけないとか。自分が思っていることを伝えるって状況は結構あったのかなぁって

Q..昔から本もたくさん読んでいたし高校の時も新聞を毎日読んでいたり、人の話を聞いたり吸収することに凄く貪欲だった?
それは多分すごく大好きですね、今でも大好きです。勉強…何だろうな自分の好きなことの勉強とか興味ある事の勉強は凄く大好きです。世の中のことをもうちょっと知りたいとう興味関心はすごくあります。

Q.世の中を知るために心がけていることは?
う~ん、興味関心を持つことを止めない。何でも。あとはオープンマインドで閉ざさないようにはしていますね

Q.本や新聞を読むのは今でも?
本読むのは目茶苦茶あるんですけど、最近はタブレットになっちゃったんですけど。情報とかはニュースはめちゃ見てるのはありますね、デジタルでも。気になってしょうがない

Q.今の関心事は?
今は間違いなくビジネスかな。ビジネスと、昔からテクノロジーとか科学とか好きだったんで、そこだと思います。
 

休業について書いたエブリンさんのtwitter

「頑張ったら休むもんじゃないですか?」エブリン流“休みのススメ”
Q.今シーズンの馬瓜エブリン選手のスケジュールは?
今シーズンは一年間お休みを取ります。

Q.お休みということは全く試合に出ない?
そうですね。どのチームにも所属せずに1年間過ごすシーズンにしようかなと思っています

Q.なぜそんな大胆な決断を?
なぜ?…だって頑張ったから(笑)。頑張ったら休むもんじゃないですか(笑)

Q.周りの反応は?驚かれたのでは?
そうですね、驚く人も多かったですけれども『それが普通だよね』って理解を示してくれる方も多かったですね。

Q.ケガをしたんじゃないかとか、もうバスケット辞めちゃうんじゃないかと憶測も飛んでいたが周りから質問は受けなかった?
ありましたけど、頑張ったから休むのは普通なんじゃない?って自分は思いますし、それ(質問)を受けることによって、改めて日本の『休むことは悪だ』っていう感じが、やっぱりあるんだなというのは感じましたね。

Q.『休む事は悪だ』『続けないのはおかしい』という風潮は感じる?実際にある?
ありますね。あると思いますよ。いろんな話をいろんな人や選手としていて純粋に解決方法って休めばいいんじゃないのって思うんですけど、でも休むとレギュラー奪われるとか、休むとその分取り返すのに練習頑張んなきゃいけないとか、そういう意見も聞くので。でもどっからどう見ても今の状況は休まないと何も解決しないよねって人はいっぱいいると思います。
 

休業について書いたエブリンさんのtwitter

トップレベルに来たメンタリティはちょっと休んだくらいじゃ崩れない
Q.プレーヤーとして問題を抱えている人の原因は休んでいないこと?
別にプレーヤーじゃなくても、そうじゃない人と話していても『休めばいいのに』って。自分はちょっと極端かもしれないけれど1年休むっていうのは。でも1ヵ月2カ月でもいいわけであって、それを選択できないぐらいまで追い込まれてるわけではないけど、というのはあんまり良くないだろうなとは思いますね。

Q.休んだ方がいいというのは選手以外の人も?
例えば学校行っている人からSNSで「こうこうこうで」っていう相談が来てたりとかダイレクトメッセージが来てたりとか、普通に社会人で「本当に休みたいんだよね」とかポロって言っている人とか見てて、多分自分で休み時ってわかると思うんですよ。バスケットで例えて話すと、今頑張り時ってあるじゃないですか、その時は無理してでも自分をプッシュした方がいいと思うんですけど、『もうそれやってるよね』『すごい貢献してるよね』って、だったら1カ月くらい休んだところで、その人がトップレベルに来たメンタリティとかってちょっと休んだくらいじゃ崩れないから別に休んでもいいんじゃないって凄い思ったりします。
 

インタビューに答えるエブリンさん(8月7日)

自分も怖いけど「休む勇気」持つ人が増えたらいいな
Q.その人が休みをもっと取るためには何が必要だと思う?
う~ん、周りの理解かなぁ。理解と勇気ですかね。『すみませんちょっと休みます』って言うの怖いじゃないですか。でもやり方だと思うんで。休むのも完全に何もしないわけじゃなくて、ちょっと休んでる間に視点を広げっていったりとか多分やれることっていっぱいあるだろうし。多分本人もわかっていると思うけど、周りからしたら何もしないって思われるから(休むって言うのは)嫌だとういのもあるかもしれないし。その勇気と周りの受け入れる気持ちと言うか。

Q.エブリン自身が1シーズン休むことを決めたのには勇気がいった?
いりますよ~今でも怖いし。怖いですよやっぱり。だって本当は4カ月くらいでいいかなって所を1年丸々休むって言っているわけだし。まあ自分の場合はやりたいことが多すぎで多分1年ぐらいないと(笑)。足りないなっていうのはあるんですけど、でもそれでも怖いけど迷わなかったと思います。休むって言うのは怖いけど迷わなかったと思います。

Q.怖さを乗り越えさせたのは何ですか?
未だに怖いですけどね。でもそういう習慣というか通説みたいなものを少しでも変えれたらいいなと思って、これで休んで復帰してみて良かったらすごくいいんじゃないですか。周りの人からしても『ああ休むって大事なんだ』って思ってもらえると思うし。これで復帰してみてダメだったらまた頑張ればいいから。少しでも自分で少しでも勇気を持つ人が増えたらいいなと思いました。

(8月7日 名古屋市中区 久屋大通公園でのインタビューより)
 

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