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祖国の風景に「戻りたい気持ちに…」 ウクライナの平和を願う子どもたちの絵など展示 名古屋

2022年8月1日 18:30
ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まってから5カ月余りが経ちました。7月31日、名古屋市では、ウクライナにいる子どもたちを支援しようと、平和を願う現地の子どもたちが描いた絵が展示するイベントが開かれました。
 オーブンレンジから取り出された焼きたてのクッキー。その表面に色を付けて完成したのは、ウクライナ国旗の黄色と青色でデコレーションされたアイシングクッキーです。

「今はもう100個くらい作ってあります」(日本ウクライナ文化協会副理事長 榊原ナターリヤさん)

Q.このクッキーはどうするんですか?
「売ります」(榊原ナターリヤさん)

 7月30日、名古屋に拠点を置く「日本ウクライナ文化協会」と、協会が支援するウクライナからの避難者たちによる手づくりのチャリティーイベントの準備が行われていました。

 イベントではウクライナの子どもたちが描いた「絵」を展示します。ウクライナの自然や文化を豊かな色彩で表現した作品や、平和を祈るようなメッセージ性の強い作品もあります。

「子どもたちは幸せにならないといけない。子どもらしく生活しないといけない。国内でまだ外国に避難できない家族・子どもたちがたくさんいるから、その子どもたちを助けたいと思っています」(日本ウクライナ文化協会理事長 川口リュドミラさん)

 川口リュドミラさんたちは、2月にロシアのウクライナ侵攻が始まってから、東海3県に避難してきた人たちへの支援を続けてきました。今回のイベントの入場料は、いまも攻撃が続くウクライナ南部のザポリージャ州にいる子どもたちの日用品や文房具の費用として使う予定です。

「子どもまで届く支援の形が欲しいです。文房具とか、子どもは物をもらったら嬉しい。そういうことに使ってほしいです」(川口リュドミラさん)
 

参加者に「ペトリキウカ塗り」を教えるコロトコバ・エリザベータさん

伝統工芸の体験コーナー 先生は「避難者の女の子」
 会場の準備も、自分たちで行いました。絵や写真をボードに貼りつけていきます。作業の合間をぬって思い出作りも。

「すごく大変でした。まだ準備が終わっていないので、朝早く来て続きをします」(川口リュドミラさん)

 そして、7月31日のチャリティーイベント当日。午前10時の開場とともに次々と来場者が訪れました。スタッフにはウクライナ人はもちろん、地元のロータリークラブやフィリピン出身の人たちなどがボランティアで集まりました。

 会場では、ステージで歌やダンスが披露され、売店では事前に準備したウクライナカラーのクッキーも販売されました。中でも大人気だったのは、ユネスコ無形文化遺産にもなっている伝統工芸「ペトリキウカ塗り」を体験できるコーナーです。

「ウクライナ大好きで、ウクライナに関するイベントがあったら行きたいと思って調べて見つけました」(絵付けを体験した中学生)

 絵付けを教えている中には、県内に避難しているウクライナ人の姿も。

「きょうは、私は先生です。とても楽しい。面白いです。新しい友達と出会えてとても嬉しいです」(避難者 コロトコバ・エリザベータさん)

 日本に来て4カ月。少しずつ日本語を覚えながら生活を続けています。
 

現地の子どもたちが描いた絵

現地の子どもたちの画は「データをパネル化」して展示
 会場には、ウクライナにいる子どもたちが描いた絵画も展示されましたが、実物を展示することはできませんでした。ウクライナから日本に物を送るには、ポーランドの国などを経由するなど、経費も時間もかかってしまうからです。

 今回はやむを得ず、送信してもらったデータをパネル化したもの展示しましたが、それでも、人々の目を引き付けていました。

「日常の子どもたちの気持ちが伝わってくる絵だなと思います。『早く平和になってほしい』という願いが込められていますね」(チェルノブイリ救援中部 河田昌東さん)

「絵を見ると分かる。子どもたちはウクライナが好きだと。だから、ロシアになりたくないという気持ちが分かります」(避難者 ボルジク・マリヤさん)

 マリヤさんは母親と日本に避難しています。母のイリナさんは祖国の写真を見て涙が止まりません。

「この写真は全部ハリコフです。自分の街の写真を見て、すごく戻りたい気持ちになりました」(ボルジク・マリヤさん)
 

川口リュドミラさん

文化にも興味知ってもらえて嬉しい
 このイベントに、一般社団法人野内国際コンサルティング事務所が、ウクライナ出身の歌手オクサーナ・ステパニュックさんを呼び、オペラが披露されました。

 写真、映像、歌、どれひとつからでも、それを目や耳にすれば、祖国への思いがあふれ出ます。そんなウクライナの人たちへの思いを、垣間見るイベントとなりました。

「直接会って、ウクライナの方と。親しみがわいてきた感じがします」(参加した日本人)
「テレビ放送は戦争のことが多いので、こうした子どもの生活や文化を見たは初めてなので、来てよかったとおもいます」(参加した日本人)
「教え子に避難者の子がいまして、心の中にウクライナや友だちや景色があるのは間違いないので、寄り添ってあげたいな思います」(参加した日本人教師)

 侵攻から5カ月が経ち、現在、愛知県に避難している避難者は60人を超えています。

「戦争続いてみんな疲れている。こんな遠くにいても疲れている。ニュース見ているから。戦争終ったらすぐに戻りたい人たくさんいる」(川口リュドミラさん)

 今回のイベントの意義については。

「ウクライナの戦争だけでなく、文化にも興味知ってもらえてとても嬉しいです」(川口リュドミラさん)

(8月1日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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