電子決済サービス「ａｕＰＡＹ」を不正に利用したとして、愛知県警は23日、中国籍の男2人を逮捕しました。不正利用事件での逮捕は3回目です。

　詐欺の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍で住居不詳の無職、タイ・ヤオドン容疑者（31）とジャン・リーシン容疑者（26）です。

　警察によりますと、2人は今年4月、名古屋市内のコンビニ2店舗で、熊本市の男性らの「ａｕＰＡＹ」を不正に利用し、加熱式たばこ合わせて50箱など（販売価格約2万9000円）をだまし取った疑いがもたれています。

　転売目的だったとみられ、警察の調べに対し、タイ容疑者は「違法とは知らなかった」、ジャン容疑者は「詐欺だとは知らなかった」と容疑を否認しています。

　被害にあった男性らの携帯には、「『ａｕ』の重要なお知らせ」という偽メールが届いていて、ここから偽サイトにアクセスしたところ、ＩＤやパスワードを盗まれたとみられています。

　「ａｕＰＡＹ」を悪用した被害は、愛知県内のコンビニでは、今年2月末から6月9日までに236件確認していて被害総額は約1200万円とみられています。