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「快晴だね。嬉しいのか、悲しいのか分からない」大規模漏水で苦境の農家 願うのは1日もはやい給水再開

2022年5月23日 17:31
愛知県豊田市の「明治用水頭首工」大規模漏水は、発生確認から1週間以上が経ちました。農業用水はいまも供給が停止したままで、すでに苗が枯れるなどの影響が出ています。
 大規模な漏水が確認されてから1週間以上が経過しましたが、今も原因とみられる穴はふさがらず、漏れ続けている状況です。

 復旧に向け設置されている、約100台のポンプ。矢作川から明治用水に水をくみ上げています。川の中には重機が入り、ポンプの方へ流れを寄せる作業が続けられています。工業用水の供給は再開していますが、農業用水は止まったままです。

「今の状況について改めて農家と一緒にお願いにきました」(JAあいち中央 代表理事組合長 石川克則さん)

 JAあいち中央の代表が5月23日、東海農政局を訪れ、給水の早期再開や被害の補償を求めました。

「今の農家の作業としては田植えの時期になる。この時期に一番水を使うので、この1週間が山場だとみている。(Q.1週間給水しないと稲は枯れる?)もちろん、そうです」(JAあいち中央 神谷力 営農部会長)

 明治用水では現在、水量の確保のため矢作川とは別の川からも水を汲み上げていて、東海農政局は、近日中にも試験的に一部地域で給水を再開させるとしています。

 しかし、本格的な給水再開時期は月内を見込んでいます。愛知県や国からも、早期復旧に向けた発言が相次ぎました。

「農業・工業ともに発展してきた愛知県でありますので一刻も早い通水に向けて尽力したい」(愛知県 古本伸一郎 副知事)

 5月21日には、農林水産省の宮崎雅夫政務官が現地を視察し、農水省として全力で取り組むことを強調しています。
 

植える予定だった苗が枯れ約3万円分の被害

安城市は農家に水道水を無料提供 タンクでピストン輸送もは抜本的な解決にはならず 
 安城市の苗場では、水の供給が止まってしまったことが原因で一部の苗が枯れてしまい使いものにならなくなっています。

「植えようと思っていた苗が、枯れてしまうことは今までなかった」(苗を育てる農家 柴田鈴江さん)

 安城市で米の苗を育てている柴田鈴江さん。

 数日後に植える予定だった苗の一部が枯れはじめすでに、約3万円分の苗に被害が出ているといいます。

「こんな水が全然ないって、嫌になってやる気が出ないからみんな全部やめるかと思う」(柴田鈴江さん)

 そんな中、安城市では緊急措置として5月23日から、農家を対象に市内の3カ所で、水道水の無料提供を始めました。車に積んだ大型タンクに水を貯めて持ち帰ります。

 柴田さんの家族もタンクで水をピストン輸送します。

「これで4回目。運べるだけ運ぶ。(水道水でも)ありがたいはありがたい」(苗を育てる農家 柴田孝敏さん)

 安城市では当面、水道水の提供を続けるということですが、大量の水を使う農家にとっては抜本的な解決にはなりません。
 

米農家 鈴木鋭一さん

植えた苗は持ってあと1週間「快晴だね。嬉しいのか悲しいのか分からない」
 安城市で米作りをする、鈴木鋭一さん。給水が止まった17日から、毎朝、田んぼの様子を見に来ています。

「悲しいね、自分で育てた苗をせっかく植えて枯らしてしまうのは。ただ水がないだけで枯らすのは悲しい気分になる」(米農家 鈴木鋭一さん)

 2つある田んぼのうち、1つの田植えを終わらせたのは15日。その2日後に水が止まりました。もう1つの田んぼは、田植えができないままです。

「持ってあと1週間。1週間だと枯れ土のカチカチの土になって苗の水分そのものがなくなると枯れてしまう。(きょうも)快晴だね。嬉しいのか、悲しいのか分からない」(鈴木鋭一さん)

 給水再開に向けて応急措置が進んでいますが、状況を見守るしかないといいます。

「給水を止まっているのを改善するために専門家が一生懸命対策を練ってやっているから、私たちは見守るだけ。願うのは1日もはやく水がきてくれたらありがたいというのが本心。(農家同士で話すのは)『はよ水くれ~』とそれしかね…あとは愚痴を言っても始まらんし」(鈴木鋭一さん)

(5月23日 15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

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