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入国停止に技能実習生の受け入れ企業はため息「致し方ない」 実習生数が全国トップの愛知

2021年12月3日 07:15
 新型コロナのオミクロン株の水際対策として、外国人の日本国内への「入国制限」が厳しさを増す中、慢性的な人材不足から外国人労働者を受け入れてきた製造業や農業の現場では、今後の状況への不安の声が上がっています。
 名古屋市中川区にある建築塗装会社「LOE株式会社」。フィリピンからの技能実習生4人が働いています。実習生が担当しているのは外壁塗装などの業務です。

 「皆が僕らに本当に優しくて、それはいいなと思う。例えばビルを、最初は汚くて塗装して綺麗になったら自分とかもめっちゃ綺麗になったなと嬉しくなる」(技能実習生 サントス・ロビンさん)

 「新卒・中途採用もかけてはいるが、どうしても現場というのもあって日本人は入りづらいというのが実際ある。技能実習生は日本人より頑張る、本当に」(LOE株式会社 浅井学社長)
 

塗装作業をする技能実習生サントス・ロビンさん

外国人労働者の受け入れ、最多は愛知 業種は自動車関連が多数
 この会社では、2021年内に実習生を新たに2人迎え入れる予定でした。しかし、新型コロナの影響により実現に至っていません。

 「本当であれば今年の8月に来る予定だったが、今の時点では実際いつ来るのか見通しがつかない状態」(浅井学社長)

 11月の初めに一旦は緩和された外国人の入国制限。しかし、オミクロン株の拡大で再び強化された結果、新たな外国人実習生の受け入れをより難しくするかたちとなってしまいました。

 「一番長い技能実習生で来年の9月で実習期間の丸5年が経つので、そういう実習生はどうしても帰国しなきゃいけない。できればその前に新しい実習生の子たちに来てもらって教えられる態勢を取りたいなと思っています」(浅井学社長)

 製造業や農業など、慢性的な人材不足に悩む業種を支えてきた外国人労働者。特に愛知県は「外国人技能実習生」の人数が全国で最も多く、4万4000人ほどを受け入れています。自動車関連の仕事や食品工場などでの勤務が多いということです。
 

農作業をするサーヤン・ナン・ティチャーさん

タイ人実習生が急遽帰国 人手不足の補填に苦悩する農園
 愛知県豊橋市にある農園「アグリコ」。温室で栽培するミニトマトは、冬から春にかけて収穫の時期を迎えます。

 Q.日本での仕事は楽しいですか?
 「楽しいです」(技能実習生)

 現在タイからの実習生2人が働いています。その一人、サーヤン・ナン・ティチャーさんは、2年ほど前に両親と子どもを母国に残して来日し農園で働いてきましたが、家庭の事情で12月に急きょタイへ帰国することになりました。

 「お父さんとお母さんが病気です。子どもは心配です、タイに帰りたいです」(技能実習生 ヌンさん)

 人手不足を補うため、農園では新たに実習生を迎え入れようと準備していましたが、11月30日から入国制限が強化されため実現していません。

 「入国制限について、いろいろな経営者は痛手に思っていると思います」(アグリコ 浜田昇さん)
 

技能実習生に指導する様子

水際対策の重要性 理解はしつつも心境は複雑
 技能実習生を受け入れている名古屋の団体と交渉した結果、2022年1月から北海道にいるベトナム人の実習生1人を何とか紹介してもらえることになったといいます。

 「国の判断自体は間違っていないと思いますね。大勢の方を守る国の判断は大事だと思うので致し方ないと思っています。外国の方が容易に入国できるような環境ができれば非常にありがたいなと思っています」(浜田昇さん)

 水際対策の重要性は理解しつつも、深刻化する人手不足に悩まされる業界。複雑な思いで国の政策を見守っています。

(12月2日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

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