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閉鎖空間であるコロナ病棟に「ヘルスケアアート」 動物や自然の絵・映像で患者に前向きな気持ちを

2021年11月30日 08:05
感染状況は落ち着きをみせていますが、医療現場の緊張感は続いています。新型コロナ患者や医療従事者が感じるストレスを和らげようと、病院がアートで彩られました。
 名古屋市千種区の東部医療センターにある新型コロナ病棟。第5波のピーク時には、約50ある病床がほぼ満床になりました。
 
 感染状況が落ち着いてきた現在も、新型コロナ患者が入院しています。

 24日、病棟に運ばれてきたのは、風景の写真が貼られたパーティション。

 ベッドから見ると…病室に“草原”が現れました。

 さらにベッドサイドには、かわいらしい動物の写真があしらわれたティッシュ箱や紙コップが。これは一体?
 

病院の機械に彩られたアート

「ヘルスケアアート」で患者の安心感や前向きな気持ちを引き出す
「病院は閉ざされた場所であり、患者は人工的な空間の中でいろんなストレスを感じてしまう。何とか不安を解消したい。そのためにアートの力を借りて変えてみたい」(名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 鈴木賢一教授)

 手がけたのは、名古屋市立大学のプロジェクトチームです。『ヘルスケアアート』とよばれるこの取り組みは、患者の安心感や前向きな気持ちを引き出すのに有効だといいます。

 病院などにアートを取り入れる活動は2000年に始まり、愛知県を中心に全国で40以上の施設に広がっています。

「コロナ禍は通常の病院の状況とかなり違っていて、強いストレスを感じる。そこにこれまで培ってきたアートを導入することで、ストレス軽減になるだろうと」(鈴木賢一教授)

 退院まで病室から出られない新型コロナ患者を和ませようと、自然を感じられるアートが病室に施されたのです。
 

ナースステーションのカウンターに映し出された“デジタルアート”

動物が話しかけたり動いたり 閉塞感感じていた看護婦も「解放された気分に」
 早速、現場の看護師にお披露目です。

「開放感!すごーい!」
「娯楽がないから、見るだけで違いますね」
「(コロナ病床は)病室も閉鎖された感じで、窓ガラスがスモークになっていて外も見られない。いろんな色が飛び込んでくるのはきっといいことだと思います」(看護師)

 癒やしのアートはスタッフにも…。感染防止のため閉鎖されたナースステーションのカウンター。

 無機質だった壁に映像を投影する『デジタルアート』です。「今日もがんばったね」などの動物たちからのメッセージが映し出されるほか、音に反応して魚が動く仕掛けもあり、緊張を強いられるスタッフに、つかの間の癒しを届けます。

「私たちもかなり閉塞感があったんですけど、こういうものがあるだけで解放された気分になって、雰囲気が柔らかくなります」(看護師)

 病院は、アートが医療にもたらす効果に期待しています。

「芸術を通してサポートしたいという気持ちが患者さんに伝われば、それは大きな助けになります。『病は気から』という言葉もあるので、治りも早くなるのではないかと確信しています」(東部医療センター 高次ウイルス感染症センター 村井俊介副センター長)

(11月29日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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