• メ~テレNEWS LIVE 24
  • 新型コロナウイルス 東海3県の関連ニュースはこちら

中3刺傷事件 専門家が危惧する「受験」「コロナ」「相次ぐ刺傷事件」が子どもの未熟な心に与える影響

2021年11月25日 16:31
愛知県弥富市の中学校で3年生の男子生徒が、同級生の男子生徒に包丁で殺害された事件。事件の背景について、少年事件や子どもの安全に詳しい専門家は「3つの要因」があるのではないかと分析しています。
「一見普通に思うかもしれないけど、1人1人がストレスをためている。心の中がピリピリしているという状況にあると思います」(ステップ総合研究所 清永奈穂所長)

 少年事件を研究し、こどもの安全を考えるNPO団体『ステップ総合研究所』の代表、清永奈穂さん。

「こういった事件が連鎖していくことが非常に心配している」(清永所長)

 子どもならではの「心の未熟さ」が事件につながることもあると言います。

「(子どもの心の未成熟さは)今の欲求を満たすことに尽きる。その先の自分が負わなければならない責任や、人生がどうなるかということまでは考えていない」

「もしくは、そこまで考えているつもりでも『それでもいいや』と破れかぶれになってしまうこともあります」

「(事件の)道具を入手するという点では、昔よりも簡単にインターネット入手もできますし、いろいろな方法を最近の事件で学んでいるので、自分が何かをしたいと思った時には、その先を考えずに一線を越えてしまえる状況にあると思います」(清永所長)
 

ステップ総合研究所 清永奈穂所長への取材に基づき作成

「受験」「コロナ」によるストレス・「相次ぐ刺傷事件」が子どもの心に与える影響
 今回の事件について清永さんは3つの要因をあげます。

1)中学3年生で受験のストレス
 
 今回逮捕された生徒は、中学3年生で受験のストレスがあったのではないかとしています。一般的には、受験は初めての経験で、神経がとがり、ストレスがあったのではないかと言います。

2)長期化する新型コロナ

 友達とご飯を食べながら、何気ない会話をする機会が減ってしまった。子どもは大人に比べてただでさえ行動範囲が狭いのに、自由や人間関係が閉ざされてしまい、ストレスは大人の想像よりも大きかったのではと清水さんは考えています。

3)相次ぐ刃物による刺傷事件

 10月31日に起きた京王線の車内で刺傷事件があった。それ以前にも小田急線の車内で事件があった。電車と同じように、学校の中も『閉鎖的な空間』であり、ナイフで簡単に人を傷つけることができると思い至ることができる「流れ」があったのではないか。清永さんは「事件が連鎖するかもしれない」と懸念しています。
 

ステップ総合研究所 清永奈穂所長への取材に基づき作成

「事件の連鎖」を防ぐために出来ること
 こうした「事件の連鎖」を防ぐために出来ることについて清永さんは…

<子どもの見守りを丁寧に>
 
 学校では1カ月から3カ月程度、短い期間でいいので、生徒の持ち物を確認することも考えてほしいと言います。

 ただ、あまり継続すると、かえって子どもにストレスを与えることになりかねないので、期間を区切って「見守りの姿勢」を見せるということを考えてほしいということです。

<子どものSOSを見逃さない>

 子どもは大人に心配をかけないように、大人の前では穏やかにふるまっている可能性があります。「食欲がない」「眠れていない」「口数が減った」など小さな変化を見逃さないことが大切だと言います。ときには「心配しているんだよ」と伝えことも大切だということです。

 周りに相談できない方もいるかもしれません。文科省では、24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-78310)を設置しています。 

(11月25日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る