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水道管トラブルを宇宙から発見 人工衛星とAIを使ったシステムに全国から問い合わせ 愛知県豊田市

2021年10月27日 18:25
 宇宙から水道管のトラブルを発見するシステムを愛知県豊田市が導入しました。調査期間が大幅に短縮され、費用を10分の1に削減できるため、全国の自治体から問い合わせが相次いでいます。
 10月3日、和歌山市で水道管が通る橋が崩落し、一時、約6万戸が断水しました。7日には、千葉を震源とした強い地震により首都圏で次々と水道管から水漏れが起き、道路は水浸しに。

 水道管の水漏れや破損は全国で年間2万件以上起きています。主な原因は水道管の「老朽化」や「環境による劣化」。愛知県豊田市でも山間部の漏水が深刻です。

 「今、漏水の音を聞いている。流れる音が聞こえる。水はこのように出ていますけど、漏水ポイントはこの辺り」(豊田市の職員)

 豊田市の山間部で使われている水道管は、1960年代後半に設置されました。耐用年数が過ぎたものもあり、水漏れが度々起きています。市の職員は漏水探知機を使い、地中に埋まる水道管から水が漏れている音を探し、破損した場所を特定します。

 「大きな音になりますので、大きな漏水になっていると思う。1時間に1トンくらいの水が出る量くらい」(豊田市の職員)

 音がする場所を掘ってみると、アスファルトの下は水が充満していました。
 

漏水の可能性がある水道管を、黄色で示した地図

地中3mを「マイクロ波」でチェック
 豊田市全体の水道管の長さは3656kmあり、3分の1を山間部が占めています。そんな中、豊田市は人工衛星とAI技術を駆使して水道管の水漏れを発見する画期的な方法を取り入れました。

 「豊田市はこの辺りになっていて、この黄色い点が漏水の可能性のある箇所を示している。衛星画像から漏水の可能性の区域がわかる資料になっている」(豊田市上下水道局水道維持課 国枝圭介副課長)

 漏水の可能性があるポイントを特定するために使用されるのが、人工衛星「だいち2号」です。人工衛星「だいち2号」は、地表の衛星画像を取るために地球を回りながらマイクロ波を照射しています。マイクロ波は地中3mの深さまで届くため、地中に埋められた水道管の水漏れもキャッチすることができます。

 記録された衛星画像をイスラエルの企業がAIを使って解析し、水漏れの可能性のある水道管を特定します。この方法で、豊田市の山間部を中心に556区域で漏水の可能性が示され、154区域で実際に水漏れが起きていることが分かったのです。
 

人工衛星とAIで見つけた、破損した水道管

全国の自治体から多くの問い合わせ
 水漏れが起きていたこの場所も、人工衛星が検知しAIによって解析された場所の1つです。

 水漏れした水道管には1cmほどの亀裂が。水道管は老朽化と気温の変化で膨張を繰り返し劣化したとみられます。

 「AIでなければすごい時間と労力をかけてやることになっていたので、その辺りについては効果があった」(国枝圭介副課長)

 これまでは調査に5年かかっていましたが、この技術だと7か月と期間が大幅に短縮でき、さらに数千万円かかる調査費用は数百万円に削減できたということです。

 この成果を知って、全国の100を超える自治体から問い合わせがあり、東海地方では緊急予算を組んで実施する自治体もあるといいます。

「想像もしなかったような技術ですけど、今後もAIについては注目して進めていきたい」(国枝圭介副課長)

(10月27日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

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