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子どもの視力低下がコロナ禍で増加 進行を抑えるポイントは「屋外の光」

2021年10月16日 07:45
コロナ禍で増えてきている「子どもの視力低下」。名古屋市の眼科にも、多くの親子の姿がありました。予防法を専門家に聞くと、意外な方法がありました。
「学校から帰ってきて、宿題をやって、お菓子を食べて、ゲームをする。エンドレスです」(岡田伊織さん)

 愛知県刈谷市に住む岡田伊織さん。現在、小学校3年生と1年生と3歳の3人の子を持つ母親です。

 そんな岡田さんには、ある心配事が…

「視力が悪くなってしまうんじゃないかという心配。なるべく画面を大きくテレビの方でやりなさいといったり『目が近いよ!』とうるさく言ってしまいますね。現に視力が悪くなってしまって」(岡田伊織さん)

 小学1年の花楓さんは、去年には両目とも1.0あった視力が、右が0.8、左が0.7まで下がってしまったといいます。

 自粛の影響で外に出る機会が減ったことで、どうしても、ゲームやユーチューブなどを見る機会が増えてしまっているんです。

「コロナ前は娘は、友達と遊んでいましたけど、そういうのも無くなってしまったので仕方ないから見てもいいよって。オンラインで友達とゲームでやり取りもできるので、目をつぶっちゃっていますね」(岡田伊織さん)
 

「裸眼視力1.0未満の割合」(文部科学省 学校保健統計調査・2020年度より)

「裸眼視力1.0未満」の子どもの割合が増加
 実はいま「子どもの視力低下」が大きな問題に…

 文部科学省の調査によると「裸眼視力1.0未満」の子どもの割合は年々増加。今年は小学生が37%、中学生は58%もいました。

 名古屋市にある眼科に行くと、視力低下を心配した、たくさんの親子の姿が…

Q.どういう理由で受診したのですか?
「コロナ禍の自粛期間中に視力が落ちてしまったので来ました。スマホを見る時間が多くなって、そこで近視になってしまって」(中学3年生)

Q.視力低下の原因で考えられることは?
「子どもが本を読むことが好きで。その時にたぶん姿勢が悪くて目との距離が近いのかなと」(視力が低下した子の母)
 

姿勢を正しく、距離を30センチぐらいあける

視力低下の要因の一つは「近業作業」
 なぜ今、子どもの視力低下が増えているのか、中村院長に伺ってみると…

「子ども達も大人もそうなんですが、目を酷使する時代が以前から続いています。この1~2年の間はコロナ禍の影響で、モバイルの授業や遠隔授業など、画面を見て過ごす時間が長くなり、子どもたちが急な視力の低下などで受診する人が、このところ1~2割増えている印象をもっています。目を悪くするような原因は長時間の『近業作業』です」(中村眼科クリニック 中村富雄院長)

 『近業』とは、30センチ以内の距離のものを見ることです。これを長時間続けることが視力低下の原因だといいます。

Q.予防するために出来ることはありますか?
「予防法としては固まった筋肉をほぐすこと。目の筋肉が肩こりを起こしているようなものなので、目の筋肉を緩めてあげることがやれることの1つ。じ~っと近くのものを見続けたら、時折遠くのものを見る。遠くを見ることで筋肉がほぐれます。姿勢を正しく、距離を30センチぐらいあけていただく」(中村院長)
 

オーストラリアと台湾の対策(東京医科歯科大学 大野京子教授による)

屋外の光で2時間以上過ごすことで近視進行を抑える効果
 さらに、これまでの研究で、近視の進行を抑えるのに「外に出ること」が効果的だということがわかったというのです

 東京医科歯科大学の大野京子教授にウェブインタビューで聞きました。近視研究の第一人者です。

「光の明るさが重要なんですが、1000ルクス以上・屋外で一定以上・1日2時間以上が推奨されていますが、ある程度以上強い明るさのところ、木陰や建物の陰で十分ですが、そういう場所に2時間以上いることが近視の進行を止めるのに有用であるといわれています」

「1000ルクス以上ですので、どれだけ明るい室内でも1000ルクスは中々難しい」(大野京子教授)
 
 大野教授によると、近視の抑制に有効な1000ルクス以上の光を浴びるためには屋外が適しているといいます。

Q.日陰でも屋外で1日2時間過ごすことが大事なんですね?
「なかなか1日2時間というのが難しいので、私たちが診ているお子さんだと、帰ってからゲームをやったり、漫画を読むのをベランダでやるとか、あるいは台湾だと授業を建物の陰でやるとか、オーストラリアでは昼ご飯は必ず外で食べるとかしている。そういったところで、1000ルクス以上の明かりをとってほしい」(大野教授)

(10月14日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』「鈴木しおりの一歩前へ」コーナーより)
 

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