• メ~テレNEWS LIVE 24
  • 新型コロナウイルス 東海3県の関連ニュースはこちら

「高度の肥満」は4点「高血圧」は1点 独自の点数化で抗体カクテル必要な患者をいち早く判定 愛知の病院

2021年9月20日 19:42
新型コロナウイルスに感染した患者に行われる治療「抗体カクテル療法」。病床ひっ迫や感染拡大を打開する切り札となるのでしょうか。効果が表れている愛知の病院では「独自の指標」を設けて実施していました。
発症から5日以内に投与した人に重症化した例無し
 愛知県瀬戸市の公立陶生病院。こちらでは、約1カ月前から抗体カクテル療法を行っています。

「ロナプリーブの点滴を始めさせていただきますね」(看護師)

 抗体カクテル療法とは、発症から早い段階で2種類の抗体を投与し、重症化を防ぐ治療です。

 陶生病院では、専用のベッドを用意しています。点滴の時間は30分ほどで、入院の必要はありません。

 ワクチンを2回接種していない人を対象に、1日8~10人に治療を行っているということです。その効果は…

「当院で抗体カクテル療法をされた方は100人以上いるが、90%以上の方が入院どころか重症化もしない」(公立陶生病院 武藤義和医師)

 陶生病院では、これまで117人に投与しましたが、発症から5日以内に投与した人で、重症化した例はないということです。

「感染された方が重症化しなくて済む、入院しなくて済む、というのはこれ以上にうれしいことはないので、お互いにとってメリットがあると思います」(武藤義和医師)
 

保健所と協力したシステム

「早く投与することで効果が上がる」保健所と連携し該当者をいち早く
 効果を上げるために大切なのが『重症化リスクのある人に早く投与すること』です。

 そこで、陶生病院がとっているのが、保健所と協力したシステムです。

「患者の発生届がクリニックの先生から来るので、それに対して保健所が疫学調査を行います。疫学調査の中で抗体カクテル療法に該当する方がいたら、保健所から陶生病院に伝えさせていただきます」(瀬戸保健所 環境・食品安全課 磯貝勝人課長)

 瀬戸保健所は、クリニックから来た発生届を元に患者が抗体カクテル療法が必要かどうかを調査し、情報を病院に伝えます。
 

公立陶生病院が作成した指標

「高度の肥満」で4点、「高血圧」で1点 患者の状況を点数化
 さらに、病院では、抗体カクテル療法の必要性を判断する独自の指標を作り、点数が高い人に優先的に投与します。

「速やかに当院から患者を受け入れることができるというシステムになっているので、現在これでかなりうまくいっているという状況です」(武藤義和医師)

 「65歳以上」で5点、「高度の肥満」で4点、「高血圧」で1点など、患者の状況を点数化。1点でも点数があれば、抗体カクテル療法の対象になります。

「若い方は肥満の方が重症化、入院する方が多かった印象を持っています。愛知県で感染者が増える前に肥満の方を優先して積極的に治療をして、重症化や入院を防ごうと想定していたので、高齢者という年齢以外の要因として一番に肥満を挙げている」(武藤義和医師)

 武藤医師によると、肥満の人は肺の動きが悪くなったり、体の炎症を抑える細胞などの機能が低下したりするため、重症化リスクが高いということです。
 

公立陶生病院 武藤義和医師

「ワクチンと抗体カクテル療法の二刀流」で重症化の減少に期待
 武藤医師は、重症患者の減少に期待感を示します。

「抗体カクテル療法の一番の肝は、入院や重症化をする前に使わないといけないということ。発症直後や検査して陽性が確定した直後に使えれば一番いい。そういう形になれば、おそらく重症化や入院される方も減ってきて、ワクチンで守られる方、ワクチンを打っていなくても抗体カクテル療法で守られる方、この二刀流によって今後の患者の重症化は一気に減るのではないかと期待している」武藤義和医師)

(9月20日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

 

これまでに入っているニュース

もっと見る