任期満了に伴う名古屋市長選が25日にあり、無所属で現職の河村たかしさん(72)が、4期連続となる当選を決めました。主要政党が相乗りした横井利明さん(59)は、及びませんでした。

　抜群の知名度を誇る河村さんは、2009年に初当選して以来、圧倒的な強さで選挙戦を勝ち続け、「選挙モンスター」とも呼ばれます。

　「出馬は今期限り」とし、4期目を「ナゴヤ庶民革命総仕上げ」と位置づける河村さん。

　今回の選挙戦では、自身が代表を務める地域政党「減税日本」からの推薦を受けて、市民税減税や新型コロナ対策など、3期12年の実績をアピールしました。

　主な公約には「上限を2万円とした買い物30％キャッシュバック」や「市立の小中高一貫校構想」などを掲げていました。

　愛知県の大村秀章知事へのリコール署名運動では、高須克弥院長たちの活動を「応援」する立場だったとし、刑事事件化した署名偽造に「一切関わっていない」と強く主張しています。

　元名古屋市議の横井さんは、自民・立憲民主・公明・国民民主の各党からの党本部推薦を受け、共産党も自主的支援を決めるなど、主要政党による「河村包囲網」で、組織戦を展開しましたが、浸透しませんでした。

　投票率は42.12％で、前回選挙より5.22ポイント上がりました。