路上飲みの感染リスク、スパコンの答え 「近距離会話なら屋内と変わらない」

2021年4月21日 16:39
 「まん延防止等重点措置」がスタートした愛知県。飲食店が時短営業をする中、公園などの屋外で酒を飲む人の姿もみられます。屋外での飲食に感染リスクはあるのか。専門家に話を聞きました。
 20日、名古屋の繁華街では飲食店の時短営業に街の人から困惑の声が上がっていました。

 「仕事終わりでどこかで食べようとしたがどこもやっていない感じで…。どうしよもないですね。またコンビニ弁当中心になると思いますけど…」(20代 会社員)

 「午後8時までは焼肉食べていたんですけど、そのあと『どこ行く』となって、どこもやっていないという」(20代 女性)
 「カラオケしたいと思っていたから歌える店行こうかなと。家だけじゃもの足りない」(20代 女性)
 
 一方、午後8時を過ぎた名古屋市内の公園では、缶ビールなどを手に「外飲み」をする人の姿がありました。

 「居酒屋が午後8時までなので、公園で酒を飲んでいます。密閉された空間じゃないので。本当は室内の店のほうがいいですよね。外は食事がないですし。温かいものがすぐ出てくるので」(公園で酒を飲んでいる人)
 

公園で「外飲み」をする人(名古屋市内 20日撮影)

スーパーコンピューターによるシミュレーションでは
 しかし、スーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションで明らかになったのは屋外の飲食での感染リスクです。

 【詳しくは動画で】

 バーベキューをしている想定で、1人がマスクを外し、大声を出すと1m前に立つ人の顔の前まで飛沫が届きました。

 シミュレーションにも協力した、豊橋技術科学大学の飯田明由教授は次のように話します。

 「外だから安全だと思って近寄ってしまうと、エアロゾルも含めて近い距離の場合は、外でも室内でも飛び方はほとんど変わらないんですよ」

 「ソーシャルディスタンスと言われている1.5m、だいたいそれくらいがひとつの目安です。1.5mくらいですと会話のときの出る飛沫は、ほとんどまっすぐ相手に向かって飛んでいくので、屋外であってもその飛沫を吸い込んでしまうリスクはあります」(豊橋技術科学大学 飯田明由 教授)

 1.7mに間隔を広げても飛沫は正面の人の顔まで届きました。
 
 さらに、風が吹くと正面以外の人にも。

 「屋外で風が1mくらい吹いていても、風向きは変わるんですけど、真正面ではなくて少し横にずれるということはあっても、1.5mの範囲の誰かにはかかってしまう」(豊橋技術科学大学 飯田明由 教授)

 効果があったのは、やはりマスクです。

 「飛沫は口から出たときに、まずマスクにぶつかり、飛沫も空気もぶつかるので、遠くにいくのがおさえられるので、マスクをしていれば、効果が、感染リスクが下がる。屋外でマスクをして会話はあまり問題ないが、マスクを取って飲食をしてしゃべってしまうと危ないということになります」(豊橋技術科学大学 飯田明由 教授)
 

マスクによる飛沫飛散の抑制効果

屋外で飲食をするときの三つの注意点
 豊橋技術科学大学の飯田教授によると、0.5m/秒(そよ風程度)の微風がある状態で、マスクをしていれば1mの距離で到達する飛沫量はほぼ「ゼロ」だったというデータもあります。

  マスクによる飛沫飛散の抑制効果は大きいことが分かります。

 

屋外で飲食時の注意

 屋外でも屋内と同じように感染リスクがあることを踏まえた上で、もし屋外で飲食するなら次の3点に注意をしてほしいということです。 

 1. 食事中以外はマスク着用⇒飲食のときは会話をしない、話す時はみんながマスクを着用

 2. 十分な距離をとる⇒厚労省でも「できるだけ2m空ける」ことを推奨

 3.滞在時間は短く⇒短くなるほど感染リスクは減らせる

(4月21日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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