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トカラの法則「ない」 緊急地震速報の発案者、大地震の前兆説を明確に否定

2021年4月14日 18:15
 鹿児島県のトカラ列島近海で地震が相次いでいます。インターネット上では「巨大地震の前触れではないか」という内容の投稿も見られますが、地震の専門家は、こうした噂を明確に否定しています。

愛知工業大学の横田崇教授

 鹿児島県のトカラ列島近海で4月9日から相次いでいる地震。14日昼までに体で感じる地震の回数は200回を超え、最大震度4を観測しています。

 地震の頻発にあわせて、ネット上では「まもなく日本のどこかで大地震が起きるのではないか」「東日本大震災や熊本地震の直前にもトカラで地震が起きていた」といった投稿が多く見られます。「トカラ列島近海での地震は巨大地震を引き起こす」などという噂を「トカラの法則」という人もいます。

 この「トカラの法則」の噂について、緊急地震速報の発案者で、愛知工業大学で地震研究を行う横田崇教授に話を聞きました。横田教授は、気象庁「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」のメンバーで、南海トラフで大地震が発生した際「臨時情報」について検討する専門家の1人です。
 

14日にトカラ列島近海であった地震

物理的、理論的に示すものは無い
 Q なぜトカラ列島では地震が多く発生しているのですか?
 「トカラ列島の海底には火山があります。普段から火山性の群発地震が起きやすい場所です。」

 Q 「トカラの法則」と噂されるように、他の大地震の引き金となるのでしょうか?
 「他の地域の大地震との関係は『ない』と言っていい。ひとつの地震が遠く離れた場所に影響を及ぼすということを理論的、物理的に示すものはありません。トカラ列島の地震活動が、東海地方に大きな影響を及ぼすと言われる「南海トラフ地震」に直接的に影響することもありません。大きな地震が起きた場所で余震が起きる時のように、近接している場所で連動的に地震が起きることはあります。」

 Q 「トカラの法則」のような噂を、どう見ますか
 「地震が起きた後から振り返ってみると、遠く離れた場所で偶発的に発生した2つの地震が、短い期間に連続的に起きたというように見えることがあります。そういう現象を見て、何か関連があるのでは? と思う人がいるのではないでしょうか。トカラ列島の地震活動は普段から活発なので、そのように思われる事例が多くなります。」

 Q 「地震が増えている」と聞くと、どうしても不安になってしまいます。
 「地震は突発的に起きます。いつ、どこで起きるか分からない、と思って備えることが大事です。改めてですが、ある地震や地震活動を発生させた力の影響は、距離が離れるとともに弱くなります。今回のトカラ列島の地震活動が遠く離れた場所の地震を引き起こす、ということを物理的、理論的に示すものは、今の最新の地震研究にはありません。」
 
トカラ列島周辺では注意を
 このように、地震の専門家は、「ほかの地域でも巨大地震が起きる」というトカラの法則の噂を明確に否定しています。

 ただし、トカラ列島周辺では注意が必要です。鹿児島地方気象台は、トカラ列島の近海で地震活動がやや活発になっているとして、今後数日間は強い地震に注意するよう呼びかけています。
 

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