名古屋城「金シャチ」 地上へ3回目の降臨、コロナの早期収束への願いを込めて

2021年3月8日 14:09
 名古屋城の天守に輝く「金のしゃちほこ」2体が8日、ヘリコプターを使って16年ぶりに地上におろされました。コロナ禍で、金シャチには、ある「特命」の指令が課されています。
 8日の午前7時過ぎ、名古屋城の一角、「愛知県体育館」の横に大型のヘリコプターが到着しました。

 そして、名古屋城天守高さ約50mの屋根の上では、鉄枠で囲われた2体の「金のしゃちほこ」を地上におろす準備が着々と進められていました。  

 8日に向けて入念に準備が進められてきたビッグプロジェクト。

 刻々と迫る「つり上げ」予定時刻の午前8時。

 不安材料は、天気です。

 雨、風が強まればギリギリで延期という判断を下さなければなりません。
 

名古屋城再建25周年を記念して下ろされた「金シャチ」(1984年)

過去には愛知の歴史の節目ごとに地上へ「降臨」
 実は、現在の名古屋城から金シャチが降ろされるのは今回で3回目。

 1回目は37年前の1984年、名古屋城再建25周年を記念しておろされました。
 

2005年は「愛知万博」に参加

「愛知万博」の開会式に参加
 そして2回目は16年前の2005年。
 
 この年に行われた「愛知万博」の開会式に参加するためにおろされ、名古屋市内をパレードしました。

 「金シャチ」かロシアの「冷凍マンモス」か、と当時の名古屋人の心をわしづかみに。
 

3回目の「降臨」を待つ金シャチ(3月8日)

「コロナの早期収束」を願い 3回目の降臨
 そして今回、3回目の降臨。

 2体の「金シャチ」には、ある『特命』が課せられています。

 「コロナ禍の早期収束を願って、市民に感謝とエールを伝えて、少しでも早く元気になっていただきたいと思います。」(名古屋市 観光推進課 上土井崇之さん)

 天守に鎮座するしゃちほこは、元々、城を火災から守る厄除けの意味がこめられていたと伝えられています。

 2017年、犬山城のしゃちほこに雷が落ちました。

 しゃちほこは壊れてしまいましたが、それ以上の被害は、城やその周辺にありませんでした。
 

接続のためのロープ

天守からいざ「地上」へ
 そして8日、予定時刻を待たずにヘリコプターが離陸。

 雨がやみかけた、そのわずかな隙を狙って、ヘリが天守閣上空へ。

 高さ約2.6m、重さは1.2tあるという「金のしゃちほこ」をヘリから降ろされた頑丈なロープと接続します。

 空を舞った金シャチは、ぐるりと名古屋を見渡しながら2分足らずで地上へ。

【詳しくは動画で】
 

空を舞う金シャチ

16年分の垢落としをして夏ごろまで展示
 オスに続いて、メスの金シャチも降臨しました。

 合わせて88kgの18金の金箔が輝きます。

 金シャチが描かれたマスクをした名古屋市の河村たかし市長は次のように話しました。

「名古屋は金シャチ。立派、よく光るし。みんなの誇りだったわけですから、尾張名古屋の金シャチは」(名古屋市 河村たかし市長)

 「金シャチ降臨」を見守っていた市民も安堵の様子です。

 「天気悪いから無理かなと思ったけど、ちゃんとおりたので良かったどうなるかと思ったです。コロナでいろいろあったので、金シャチをおろしたのは正解だと思う思います」(名古屋市民)

 金のウロコはもちろん、大きな目にいたるまで、早速16年分の垢落としが始まりました。

 金シャチは、3月20日から7月11日まで、名古屋城内の広場などで展示される予定です。

(3月8日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る