恋愛・聖地・スタンプにも新たな意味 新明解国語辞典、時代の変化とりいれ改訂

2021年2月23日 13:27
 2020年11月に9年ぶりの大改訂をした「新明解 国語辞典」。コロナ禍で「おうち時間」が増え、売れゆきも好調だそうです。社会のうつし鏡ともいえる「言葉」は時代とともに変化しているほか、「新型コロナ」の影響もにじみ出ています。  

「新明解 国語辞典 第八版」

 「新明解国語辞典」の最新刊に収録されている「恋愛」という言葉。

 「れんあい【恋愛】 特定の『相手』に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき…」(※一部抜粋)

 実はこの『相手』という部分、以前の「新明解国語辞典」では「異性」という言葉で説明されていました。

 「性的少数者への配慮ということが今の時代求められるということで、そのように言葉の意味・解釈・定義を提言してきたということを行いました。国語辞典は、価値観の広がり・多様化に対応していかなければいけないということです」(三省堂辞書出版部 山本康一さん)

 「新明解国語辞典」の改訂に携わった三省堂の山本康一さん。

 「新明解国語辞典」は、9年間の長い改訂期間を終え、2020年の11月に「第八版」が新たに発売されました。

 「『新明解国語辞典』は7~10年というサイクルで改訂しています。言葉も時間が経つと新しい意味が付け加わったり、意味が古くなったりと言葉自体の変化があるので、それぞれ内容を見直しつつ、新しい言葉も入れています」(三省堂辞書出版部 山本康一さん)
 

「聖地」に「ゆかりの場所」という意味が追加

「アニメやドラマに登場した場所を訪れる」現代の文化から生まれた意味
 スマホなどのアプリにも辞書はありますが、「おうち時間」の友に紙の辞書を読んでみると、新しい発見に出会えるかもしれません。

 例えば、「聖地」という言葉。

 以前は、「神・仏・聖人などに関係のある、神聖な土地」と説明がされていましたが、第八版では「ある物事に強い思い入れのある人が訪れてみたいとあこがれる、ゆかりの場所」という意味が追加されました。

 アニメやドラマなどに登場した場所を実際に訪れる、現代ならではの文化から生まれた意味です。
 

「スタンプ」に「SNSで相手とのやりとりの中で使うイラストなどの画像」という意味が追加

SNSでお馴染みの「あの意味」も
 「スタンプ」にも新しい意味が増えました。

 「SNSで相手とのやりとりの中で使うイラストなどの画像」という、今でこそ当たり前となった言葉の意味が追加されています。

 このように国語辞典では、言葉に社会の変化を反映させて、新しい意味や解釈で説明がされています。
 

新型コロナに関する言葉も収録した第八版

編集の最終段階で発生した新型コロナ、関連する言葉も収録
 特に、今回は新型コロナの感染が広がる中での改訂になりました。

 そこで、新たに収録された言葉にも変化があったそうです。

 「第八版ということで、約1500語の新語を追加しました。今回、編集の最終段階だったんですけど、コロナの問題が生じて、それらの言葉を載せるか迷ったんですが、『エアロゾル』『ロックダウン』『クラスター』、これまで目にし耳にすることのなかったような言葉がたくさん出てきました」(三省堂辞書出版部 山本康一さん)

 新型コロナの流行に伴い、多くの人が知らなかった言葉が複数収録されたのも、この第八版の特徴です。

 「国語辞典の選定基準は、広く社会に受け入れられ、使われている言葉。前の版と比べることで、同じ言葉でも社会の中でどのように捉え方が変わったのか見ていくことができると思います。時代の記録として国語辞典を見てもらえるとありがたいなと思います」(三省堂辞書出版部 山本康一さん)

(2月23日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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