土産品詰め込んで「たから箱」に 行き場失う商品に再び光 コロナ禍で観光客激減の飛騨

2021年2月16日 17:04
 緊急事態宣言の影響で、観光客が減り売れ残るお土産品。行き場をなくした商品をまるで「たから箱」のように詰め込んで売り出す試みが、岐阜県高山市で始まりました。
 倉庫の棚いっぱいに積まれた段ボール。

 すべて最近までホテルなどで観光地の土産として売られていたものです。

 この日も、朝から段ボールに入れられた地元の土産「味噌せんべい」が持ち込まれました。

 地元の土産を買い取っているのは、岐阜県飛騨市でインターネット通販を手掛ける会社です。

 倉庫に積まれた段ボール箱の中には、飛騨牛のサラミや抹茶のロールケーキまであります。
 

行き場を失ったお土産

なぜ?倉庫に積まれた段ボール箱、中には地元の土産
 「日ごろから取引している飛騨の食品メーカーさんが、特に緊急事態宣言が出てからお土産品を中心にメーカーに返品で返ってくるという事態が起きていまして…」(ヒダカラ 舩坂康祐さん)

 高山市の古い街並みや白川郷、下呂温泉など観光地の多い飛騨地域。

 GoToキャンペーンの影響もあり、2020年7月以降、観光客が増え、土産を作るメーカーも生産数を増やしていました。

 そんな中で2021年1月、2度目となる緊急事態宣言が出され、観光客が激減。

 まんじゅうや焼き菓子はもちろん、比較的、賞味期限の長いレトルト商品や漬物でさえも売れ行きは厳しく、行き場を失いました。

「行き場がないお土産をどうしたらいいか困っているメーカーさんがいたので、弊社で買い取って、ネット通販で『飛騨のたから箱』という形で販売しています」(ヒダカラ 舩坂康祐さん)
 

Sサイズ:2160円(4種類ほど) XLサイズ:8100円(20種類ほど)

売れ残ったお土産を「たから箱」へ
 売れ残った土産をどうにかしたいと2020年から始めたのが、様々な土産ものを詰め合わせた「飛騨のたから箱」です。

 Sサイズで、4種類ほどが入り2160円、一番大きなXLサイズでは20種類ほどが入って8100円です。

 何が入っているかは届いてからのお楽しみだといいます。

「特に今年に入ってから全国から多くの方に購入いただいているんですけど、なかなか今、旅行にも来られないような状況ですので、土産を食べて旅行気分が味わえたということで、応援してくださるだけでなく、そうした喜びの声もお客様から頂いています」(ヒダカラ 舩坂康祐さん)

 2020年に出された最初の緊急事態宣言以降に始めたこの取り組みで、2万個以上の売れ残った土産が「たから箱」として生まれ変わりました。
 

老舗の「味噌せんべい」

観光客が減っても…飛騨の魅力を発信していく試み
 老舗が作るせんべいも、たから箱を彩る地元土産の1つです。

「本当だったら処分になっちゃって、本当にうちの店が痛手を負うところだったんです。やっぱり自分たちができないことをやっていただけているので、本当に助かっています」(『味噌煎餅本舗 井之廣』井之丸隆童さん)

 飛騨のたから箱にはもうひとつお楽しみが。

 商品と一緒に飛騨市の文化などが書いてある観光パンフレットを添えています。

「観光パンフレットを見て、『飛騨の旅行気分が味わえた』だとか、『コロナ終わったら是非飛騨に遊びに来たい』というような声を非常に多くいただいている」(ヒダカラ 舩坂康祐さん)

 観光客激減という死活問題に直面しながらも、地元で手を携え、飛騨の魅力を発信しようと前を向いています。

「緊急事態宣言が解除されても、一緒に新しいことをやっていけたらと思っていますね」(『味噌煎餅本舗 井之廣』井之丸隆童さん)

「すぐに観光客の方が増えてくれればうれしいと思う半面、実際なかなか観光客が来るのは難しいと思いますので、そういう意味でこういった活動を通して飛騨のことを多くの方に知っていただけたらと思います」(ヒダカラ 舩坂康祐さん)

 「飛騨のたから箱」は、楽天市場、ヒダカラ商店からオンラインで購入できます。

(2月16日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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