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“コロナ後遺症”「咳続き胸が痛い」「風呂が怖い」「におい分からない」退院から2カ月後も苦しむ夫婦

2021年1月21日 16:23
 去年11月、新型コロナウイルスに感染した夫婦。陰性になり退院した今も、いつ治るか分からない後遺症に悩まされています。

入浴後に息苦しさで脱衣所に座り込んでしまう土井修二さん(仮名)

退院したらバンザイではない…2カ月後も苦しみが続く
「退院して良かった良かったと思っていたのですけれど、退院したからバンザイではないというのが現実にあるのだと思いました」(土井和子さん・仮名 42歳)

 愛知県日進市に住む50代と40代の土井さん夫婦(仮名)。

 いわゆる新型コロナの“第3波”が始まったといわれる去年11月下旬、夫婦そろって感染しました。

 2カ月が経った今でも2人を苦しめているのものとは?
 

愛知県日進市に住む50代と40代の土井さん夫婦(仮名)

感染から2カ月後も二人を苦しめるものとは
「日常の中でもご飯を食べるときに、料理のにおいもいまだに分からないです。鼻に近づけて、何かにおいが分かるところまでは戻ったかもしれないですけど、半分戻ったのかも分からない」(妻の和子さん・仮名 42歳)

「咳は今でも出るんですね。今もしゃべっている時も胸が痛い状態が続いていて」(夫の修二さん・仮名 57歳)
 

発症から60日後の電話調査(厚生労働省)

嗅覚障害や倦怠感、脱毛…厚労省の後遺症調査結果
 嗅覚障害や呼吸困難…全国で報告されているコロナの後遺症という体の異常。

 厚生労働省が63人に電話調査したところ、発症から60日経った後にも、嗅覚障害があると答えた人が19.4%。

 倦怠感があると答えた人が15.9%。

 また24%の人は、発症から1カ月経って脱毛の症状が出たということです。
 

こまめに検温、行動を記録してきた

糖尿病を患い万全の対策をとるも…「僕は死ぬな」
 土井さん夫婦は、夫の修二さんが糖尿病を患っていたため、自宅に消毒液や加湿器を複数設置していました。

 さらに日頃の検温や行動記録も取るなど、感染対策をとっていました。ところが…

「帰ってから熱を測るとやばい、やばい。38℃くらいある。コロナか?、だとしたら、僕は、死ぬな」(修二さんのスマホに書いた日記より)
 

夫・修二さん(仮名)の肺のCT画像

肺に白い影「マジですか僕が?」「頭が真っ白に」
 県の救急医療情報センターで紹介された病院で検査を受けた結果、修二さんの肺にコロナ特有の白い影が写っていました。

「最初に言ったのは、『マジですか、僕が?』」(修二さん)

「立った状態で聞いていたのですけれども、立っていられず、座り込んで涙しか出てこなくて。頭が真っ白というか、やっぱりショックが一番大きかったです」(和子さん)

 修二さんは中等症、妻の和子さんも軽症と診断されました。感染経路は分かっていません。

「私も軽症でも感染していたので、どうするんだろうと思っていたら、保健所から『軽症で申し訳ないですが、車があるなら、車で病院に向かってください』と」(和子さん)
 

入浴後に息苦しさで脱衣所に座り込んでしまう修二さん(仮名)

10日ほどで退院も 入浴後に動くことできないほどの息切れが
 2人は10日ほどで退院できたものの、元の日常には“いまだに戻っていない”といいます。

「ハァハァ」(脱衣所で息切れする修二さん)

 修二さんは、浴室から出ると息が整うまで、脱衣所の椅子から動くことができません。

「退院して一番最初に風呂に浸かりたいと言って(修二さんが)入ったんですけど、思いのほか息苦しさが強かったみたいで。風呂から出て着替えることもできない。体も拭けない。今は1~2日おき。毎日は怖くて入れないです」(和子さん)

 
 

血中酸素飽和度の測定が日課に

血中酸素飽和度の測定が日課に
 こんなことも“日課”になりました。

「血中酸素飽和度です。苦しいときに測ると数値が低い。これが必需品です」(和子さん)

 退院後、呼吸困難への不安から、酸素飽和度を測定する機械を購入。今も記録し続けています。
 

後遺症に悩む土井修二さん・和子さん夫婦(仮名)

感染したからわかる怖さ伝えたい
「病院でマスクをしながらでも咳をすると、周りの人が冷たい目で見てくるんですよ。周りの人は、僕がコロナだと分かっていないにしても、そういう目で『この人危ないんじゃないか』という目で見られるのが、すごく寂しいけど現実なのかな」(修二さん)

 土井さん夫婦は、コロナに感染したからこそわかる怖さを多くの人に伝えたいと思っています。

「どれだけ自分たちが思っていてもどうにもならない。もうコロナウイルスが憎くて憎くてたまらないというのが一番あります」(和子さん)

「かかって治療しましたで終わるのではなくて、後遺症は、まだまだ悩まされるんだよと、もっともっと声を上げていかないと。コロナはこんなに怖いものなんだよともっとみんなに知ってもらいたい」(修二さん)
 

イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された調査結果より

医学誌に掲載された後遺症とは
 コロナの後遺症については、まだ正確なデータが取れていません。

 そんな中、1月8日、イギリスの医学誌「ランセット」にある調査結果が掲載されました。

 感染拡大が最初に起きた中国の武漢で行われた調査では、入院した患者約1700人のうち7割以上が退院から半年経過しても次のような症状があったということです。

・倦怠感や筋力低下 63%
・睡眠障害 26%
・脱毛 22%
・嗅覚異常 11%
・めまい 6%

 ただし後遺症は人それぞれで、個人差があったということです。

(1月21日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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