「黙食」呼びかけ、最初は嫌われる覚悟でも…賛同する店と客相次ぐ

2021年1月20日 16:54
 新型コロナの感染対策が呼び掛けられる中、飲食店から新しい言葉が誕生しました。福岡市のカレー店が考案した、「黙って食べる」=「黙食」という言葉。この地方でも広がりを見せています。
 「黙食」を考案した福岡市にあるカレー店の店主は、「食べている途中にわざわざ行って『喋らないでください』と言わなきゃいけないのはストレス」だと話します。(マサラキッチン店主 三辻忍さん ※「辻」は一点しんにょう)

 以前から指摘されている食事中の会話のリスク。

 店としても客に「黙って」と強制することは、なかなかできません。

 嫌われる覚悟で掲げた「黙食」という言葉、効果は絶大でした。

「その2文字にぎゅっと圧縮して表現すれば、パッと見てたいていの人は直感的に理解していただけて、『そやね』ってなることが多いですね」(マサラキッチン店主 三辻忍さん)

 店は「黙食」のポスターを自由に使ってほしいとHPなどでデータを公開しています。
 

愛知県春日井市のラーメン店

愛知県では、さっそく導入した店も
 愛知県春日井市の「中華そば」が人気のラーメン店。

 19日から「黙食」のポスターの掲示を始めました。

 「2文字で大体意味が分かるところが良いなと思って使わせてもらいました」(ライトニングファイヤー 井口堅介 店長)

 ポスターの効果か、取材中に訪れたお客さんたちも黙ってラーメンを食べていました。
 

「マスク未着用時の会話は極力お控え下さい」と書かれたカード

「二度と来てくれなくなったら」という不安、苦渋の呼びかけも安心のために
 実はこのお店、ポスターを張り出す前から席の目の前に「マスク未着用時の会話は極力お控え下さい」と書かれたカードを置いていました。

 「黙食」のポスターに比べると少し控えめですが、一定の効果はあったということです。

 「置き紙をみた瞬間にちょっと喋るのを控えるようになったり、マスクをし直したりという方もいるので、効果はあると思います」(ライトニングファイヤー 井口堅介 店長)

 お客さんの会話があまりにも目立つ場合は、「マスクをしてください」とジェスチャーで伝えるなどの対応をしているといいます。

 「『二度と来てくれなくなったらどうしよう』というのは、言う前に常に頭をよぎりますよね」(ライトニングファイヤー 井口堅介 店長)
 

テイクアウトの台湾まぜそば(税込 830円)

 営業時間の短縮もあり、売り上げは7割程度に落ち込んでいます。

 売り上げ確保のため、18日からはテイクアウトも始めました。

 客から嫌がられる恐れもある「黙食」のお願い。

 それでも実施するのは「安心して店を利用してもらいたい」という思いがあります。

 「世の中的に、マスクをせずに喋られるのは周りを不安にさせるじゃないですか。店を続けていくためには、今の状況だと『黙食』をお願いするのが良いのではと結論を出してやらせてもらっています」(ライトニングファイヤー 井口堅介 店長)

(1月20日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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