岐阜知事選挙 憤る在職半世紀の大物県議 保守分裂に野田聖子衆院議員「昭和の長老支配政治による功罪」

2020年12月7日 13:04
 2021年1月7日に告示日をむかえる岐阜県知事選挙。「保守王国」の岐阜県で、55年ぶりの分裂選挙となる見通しです。自民党県議団と国会議員が大バトルを展開する異例の事態となっています。
 3日、過去最多更新となる42人の感染者が確認された岐阜県。

 新型コロナウイルスへの対策が最優先課題とされる県政のかじ取り。
 
 任期満了に伴う岐阜県知事選挙は、4期16年にわたり岐阜県知事を務めてきた、現職の古田肇知事が続投を決意しています。

「いよいよ年末に向けて本格的な第3波の到来が強く懸念される。県民の命を守ることが私の決意の基本や原点となる」(岐阜県 古田肇 知事)

 岐阜県選出の自民党国会議員は、7人中6人が古田知事を支持。

 古田県政を評価し、コロナ禍の今は交代すべきでないという理由です。
 
 知事に対するは、岐阜県出身の元中央官僚・江崎禎英さん。

「今県民の方々はコロナで不安な気持ち。この空気を選挙戦で大きく変えていく」(江崎禎英さん)

 江崎さんを擁立したのは、自民党県議団の幹部らです。

 多選による行政の硬直化や、議会との連携不足などを理由に、古田知事の続投に異を唱えています。

【詳しくは動画で】
 
 31人の自民党県議団は真っ二つに割れ、1966年以来の事実上の分裂選挙に。

 選挙に大きな影響力を持つ自民党岐阜県連は。

「県連としてはどなたにも推薦をしない」(野田聖子 衆院議員)

 候補者の1本化ができないとして、いずれにも推薦を出さない方針を明らかにしました。

 野田議員からは、激しい言葉が。

「この選挙に関しては古田下ろしから端を発したと言える。自民党の昭和の長老支配政治による功罪がある」(野田聖子 衆院議員)
 

猫田孝議員

 長老支配と批判されたのは、13期47年県議を務める猫田孝議員です。

「今までずっと国会議員の先生と仲良くやってきた。自民県連としても一枚岩でやってきた。向こうから破ったような感じがしてならない」(猫田孝 議員)

 猫田議員と野田議員の間に強い絆が生まれたのは、2005年の「郵政選挙」がきっかけです。
 
 郵政法案に反対したことで、自民党公認を得られず、苦しい戦いをしいられた野田議員を、猫田議員は精力的に応援。

 その中で信頼関係が築かれましたが、今回の知事選をめぐっては真っ向から対立。

「今まで培ってきた友情が吹っ飛ぶような選挙はやりたくない」(猫田孝 議員)

「まさにそこがわたしにとっての一番悲しいところ。私は猫田先生を父のように思ってましたから」(野田聖子 衆院議員)

 かつて握り合った手が、この知事選で繋がれることはなさそうです。
 
 選挙戦を戦い抜くために、猫田議員はある決意をしました。

「私は今期をもって引退する覚悟であります。今回の選挙は私にとって過去最大の選挙
。退路を断って引退を決意して頑張ってやろうということになった。」(猫田孝 議員)

 不退転の決意は、江崎さんを支持する他の議員にも火を付けます。

「気持ちが高ぶったというか、やっぱりこれから同じ思いで頑張ってやっていかなければ、と思いました」(恩田佳幸 県議)
 

知事選に立候補した4人

 公務に励む古田知事と、新しい風を吹かせたい江崎さん。

 知事選にはこのほか、共産党推薦の稲垣豊子さんと無所属新人で元県職員の新田雄司さんも立候補を表明しています。

(12月7日 15:40~放送『アップ!』より)
 

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