コロナ陽性の父、病院探し難航 保健所の指示は「解熱剤を買ってきてください」

2020年11月24日 11:12
 新型コロナ感染の再拡大で、名古屋市の病床数がひっ迫しています。父親がコロナに感染し、自らも濃厚接触者となった女性が入院先が見つかるまでの緊迫した状況を語りました。

コロナ再拡大で名古屋市内の病床数は…

 名古屋市内に住むAさん。近所に住む60代の父親が11月17日に39度の熱を出しました。

「このまま重症化してもどこにも病院に入れてもらえなかったら、看病もできないし、医者にも診てもらえないし、どうしたらいいいかパニック状態でした」(名古屋市在住のAさん)

 解熱剤を飲み、様子をみましたが体調は良くならず、18日、病院でPCR検査を受けることに。結果は陽性でした。

「一緒に検査を受けに行ったんですけど、私は陰性で父だけ陽性反応ということで。私も母も一緒に過ごしていたので、濃厚接触者ということで隔離状態になったんですけれども」(Aさん)
 

高熱の父…持病も

持病持ちの父が感染…予想外の対応に戸惑いも
 父親には糖尿病など3つの持病があります。

 39度の高熱で食事もままならず、体力は相当弱っていました。

 すぐに入院させてもらえると思っていましたが…。

「保健所もどうすることもできない、空きがないから病院に受け入れてもらえないということで困っている感じで。救急隊の人が電話でやり取りしながら、病院が空いていないか探してもらったんですけど、やっぱり空いていないということで」(Aさん)

 
 自宅療養を余儀なくされた父親の元に届けられたのが「血中酸素飽和度計」。

 血中酸素飽和度が95%を切ったら知らせてほしいと言われ、一時間ごとに計測。

 一時は93%にまで低下しました。

 さらに、保健所からかけられた「ある言葉」に戸惑ったといいます。

「『解熱作用がある薬を買ってきてください』という指示があり、市販薬しか手元にないので飲むしかないけれど、本当にこれでいいのかっていう…」(Aさん)
 

使用可能なベッドが9割以上稼働している名古屋市

名古屋市「緊急性の高い患者から」…ひっ迫した現状
 名古屋市によると、23日現在で、市内の病院の入院患者は144人。

 使用可能なベッド数は約150床で、9割以上の稼働率です。

 こうした現状に、河村市長は…

「コロナ専用の病床を増やすと病院は困るらしいですわ。他の入院患者をストップせなあかんでね」(名古屋市 河村たかし市長)

 市の健康福祉局によると、入院の対象は基本的には中等症以上の患者で、中でもより緊急性の高い患者から入院してもらわざるえないと厳しい状況を口します。

 Aさんの父親は、陽性判明から丸1日たって病院が決まり、入院しました。

「一番身近な家族がコロナウイルスにかかったときに、考えていたよりも想像を超える恐怖が襲い掛かってきていて、現実を突きつけられた感じで、現場が一番大変だと思うんですけれども、すごく不安でした」(Aさん)

 本人によれば検査はいくつか残っていますが、現在の容体は落ち着いているということです。

(11月24日 15:40~放送『アップ!』より)
 

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