「棒アイス2等分機」に「トイペ・とめこさん」…愛知の職人が本気で作った”くだらないものグランプリ”

2020年10月22日 14:01
「それ、いつ使うの!?」と突っ込みたくなるような、最も¨くだらないもの¨を決める大会が愛知で開催されます。モノづくり王国を支える町工場の職人たちが、技術をフル活用して全力投球…ひらめきの源は大人を日々悩ませる「子どもの行動」でした。
 何に役立つのかさっぱりわからない「くだらないもの」。

 その頂点を決める「くだらないものグランプリ」が初めて愛知県で開かれます。

 きっかけとなったのは、コロナ禍で町工場の社長たちが行ったリモート会議です。

「社長たちが「俺、こんなものを作ったんだよ」って、コロナの中で「このゴムのマスク全然息ができないんだ」とか、それを聞いて皆で失笑しました。これでくだらないもの大会みたいなことができたら、皆これだけ楽しそうに話ができるし、皆を元気にすることができることができるんじゃないかと思いました」(ダイワ化工 大藪めぐみ取締役)

 新型コロナの影響が直撃した町工場。

 受注も売上も減り、世間にも重苦しい雰囲気が漂う中、笑い飛ばしてもらおうと、自慢の技術を「くだらないもの」に注ぎ込みました。

「1つのものかもしれないけど、そこには町工場の人たちの思いがいっぱい入っています」(大藪めぐみ取締役)
 

「棒アイス2等分機」で半分に

棒アイスを2等分に!「くだらない」けど構想から2か月以上の力作
「くだらないものグランプリ」に参加する、愛知県江南市の生川製作所。

 普段は板金を使って、精密な工業製品を作っています。
 
 社長の生川友和さんが作ったのが…。

「棒アイスって上手く割れなかったり半分にきれいに切れなかったりすると、子どもたちが喧嘩するんですよね。その喧嘩をなくしたいなと思って、きれいに切る機械を作ろうかなと思いました」(生川製作所 生川友和社長)

 棒アイスをきれいに2等分するためだけの機械です。
 
 【「棒アイス2等分機」の様子は動画内で】

 構想から2ヶ月以上かけた試作品は、真ん中で切れていないアイスもあり、まだまだ改良の余地ありです。

「80点ぐらいかな。非常にうるさいのと、ちょっと恐怖を感じたので、見た目ももう少しこだわったものを作ろうかなと思います」(生川友和社長)
 
 そんな姿に従業員は苦笑い。

「あんまりいらないかもしれないですね」
「これ絶対いらない。ほしくない。」
 

トイレットペーパーを守る「とめこさん」

トイレットペーパーを守る「くだらないもの」…きっかけは子どものイタズラ
 愛知県一宮市の金属加工製品を扱う商社・マルハチ工業で作っていたのは、トイレットペーパーに取り付けられた金属の棒。

 イタズラざかりの2歳の息子を持つ田中好江社長が母親目線で考えた「くだらないもの」です。

「とめこさんって言います。1番困っているのが、最近トイレットペーパーにイタズラを息子がするわけです。トイレットペーパーでトイレが悲惨になるのがすごく嫌で、ストレスがたまるので、なんとかそれを防げないかと」(マルハチ工業 田中好江社長)

 トイレットペーパーを全部引き出してしまう息子。

 子どものイタズラに対抗心を燃やして作ったのは、トイレットペーパーが回らないようにするストッパーでした。
 

息子のイタズラを阻止した「とめこさん」

「くだらないもの」vs息子 モノづくりは試行錯誤の連続
 田中社長の一見「くだらない」アイデアは、技術者魂に火を灯し、施策品が完成。

 従業員にテストしてもらいました。

「取れないですね。うちの子も小さいときは、よくイタズラとかしていたので、使用時期が限られちゃうかなと思うんですけど、家庭ではそんな必要ないかなと思います」(従業員)

「とめこさん」は、大人でもトイレットペーパーが取れない代物のようです。

 そして、イタズラっ子の息子と「とめこさん」が対面。

 ストッパーで紙を引き出すことが出来ず、見事イタズラを阻止しました。

 大人の意地を見せつけましたと思いきや、今度はペーパーを叩き落としてしまいます。

「次の手を考えてくるかもしれないので、私はそれに勝てるように日々精進します。」(田中好江社長)

「くだらないもの」づくりの挑戦は続きます。
 

11月3日に「日本一くだらないもの」NO.1が決定

インターネットで「くだらないもの」をチェック 町工場の情熱の結晶NO.1は?
 愛知や岐阜などの町工場20社が参加する「くだらないものグランプリ」。

 それぞれの町工場の情熱の結晶でもある「くだらないもの」は、インターネット上で現在、動画が公開されています。

 10月22日から事前投票が始まり11月3日にグランプリ、「日本一くだらないもの」が決まります。

「もちろん「くだらないもの」に1票入れていただきたいんですけども、あの人に作ってもらいたいっていうそこの町工場の人のファンになってもらえたらなって思っています」(ダイワ化工 大藪めぐみ取締役)

(10月22日 15:40~放送『アップ!』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る