「市民全員に5万円」公約実現の道筋は?愛知県岡崎市の新市長が初登庁

2020年10月21日 14:06
 愛知県岡崎市の新しい市長が21日初登庁しました。選挙戦で掲げた公約は「年内に市民全員に5万円を還元」…全員に渡すと190億円を超えますが、どのように費用を捻出するのでしょうか?

初登庁した中根康浩市長(岡崎市役所 21日午前9時ごろ)

 岡崎市の新しい市長となった中根康浩さんが、21日、初登庁しました。

「公約を1つ1つ確実に実現するために全力を尽くしていきたい」(中根康浩市長)

 中根市長は、自民党や立憲民主党など与野党の推薦を受けていた前市長の内田康宏さんに3万票の大差をつけて初当選しました。

【岡崎市長選結果】 10月18日投開票
  中根康浩  103080票  
  内田康宏   70469票 
 

公約を記したリーフレット

「5万円給付」で投票した有権者も、そうでない有権者も
「市民1人に給付金5万円というところが大きいなと。信頼できると思ったので投票した」(中根さんに投票した30代男性・会社員)

 中根市長の公約の目玉は、新型コロナウイルス対策として「年内に全市民へ1人当たり5万円の還元」。事実上の給付策です。
 

コンベンション施設の建設予定地

 中根市長に票を投じたという理由は他にも…

 前の市長が進めてきた、多目的ホールなどを備えたコンベンション施設の建設(約80億円)の取りやめです。

「別に中根さんの5万円はいらないです。必要とは思わないですけれども、コンベンション施設の建設がなくなった、これが一番うれしい。それよりももっと福祉だとかそういったものに使ってほしい」(中根さんに投票した70代男性・ボランティア)
 

「100%実現できる」(中根市長)

総額193億円どのように捻出?
 さて1人5万円給付となると…岡崎市の人口は約38万6千人、約193億円に上ります。

 財源についての考えは…

「コンベンション施設(建設の取りやめ)と、財政調整基金と繰越金と3つで、相当程度賄えるという見込みを持たせていただいていますけれど、もうちょっと時間ください。特命チームできちんと精査しご報告できるようにしたいと思います」(中根康浩市長)

 コンベンション施設建設の取りやめで浮く約80億円と、災害などに備えた積立金、
財政調整基金121億円(2019年度末)を切り崩して、捻出したいとしています。

「市役所の職員という強力な政策スタッフを活用できる立場になったので、100%実現できる」(中根康浩市長)
 

地方自治に詳しい名城大学 昇秀樹教授

地方自治の専門科は「給付を公約にするのはセーフ」
 そもそも選挙では票の買収行為が禁じられていますが、今回、中根市長が現金の給付を掲げて選挙に臨んだことは問題にならないのでしょうか? 地方自治の専門家は…

「岡崎市が政策としてお金を給付するわけで、候補者個人がお金を給付するわけではないのでセーフだと思う」

「現職じゃない人が挑戦するときは、(市政の)細かい事情は分からないので、市民への約束なので、もちろん守った方がいいが、実際、市長の立場になって、できること、できないことあるので。大事なのは説明ですね」(名城大学 都市情報学部(地方自治)昇秀樹教授)
 

「PCR検査」については若干歯切れ悪く…

 一方、同じく公約に掲げた「いつでも誰でも何度でもPCR検査を受けられるようにする」ことについては…

「制度設計というか詳細については、いま持ち合わせていないのが実情です」(中根康浩市長)

 1人5万円の給付は実現なるのでしょうか。中根市長の手腕が問われます。
 

これまでに入っているニュース

もっと見る