大臣が否定“GoToトラベル格差” 格安ゲストハウス「恩恵、感じられない」

2020年10月20日 15:07
 始まってから、まもなく3カ月のGoToトラベルキャンペーン。利用した人は、少なくとものべ2500万人。多くの人が利用するなか、高級旅館と安さを売りにした宿泊施設の間で「格差」が生まれているといいます。

岐阜県高山市

 岐阜県・飛騨高山。

 コロナ禍で迎えた秋の行楽シーズンですが、20日も観光客が街を散策する姿がありました。

「GoToトラベル」で旅行代金が最大35%割引されるため、多く人が利用しています。(1人当たり1泊最大で1万4000円を上限)

「新穂高ロープウェイに乗って、紅葉と初冠雪が見られて最高でした。GoToキャンペーン使いました」
「高山市と、翌日に上高地へ行きます。GoToキャンペーンでかなり安くなっている」
 

蕪水亭(岐阜県飛騨市)

 飛騨市古川町にある、旅館「蕪水亭(ぶすいてい)」。

 明治3年に創業し、全3室の落ち着いた雰囲気と、四季折々の飛騨地方の食材や薬草を使った料理が味わえる老舗旅館です。

 一時期は、1カ月に1、2組しか宿泊がなかったものの、キャンペーンが始まると、例年のこの時期よりも1.5倍多い予約が入っているといいます。

「全3室が9~11月ぐらいはずっと満室で稼働しています。ほぼ100%GoToキャンペーンを利用しています」(ひだ古川 蕪水亭 北平修子 女将)
 

人気のプランも“お得感”

 多くの客が利用するというのが、1人1泊3万3000円のプラン。(2名1室利用の場合)

 GoToキャンペーンを利用すると、2万1500円で宿泊ができます。

「小さな宿なので、以前はご夫婦での利用が多かったが、いまは家族連れや、1人旅の方も増えている気がします。“こんな時だから”と出かけてくれてありがたいなと思います」(北平修子 女将)

 こうした割引額が大きく「お得感」がある旅館がある一方、恩恵をあまり感じていない宿泊施設もあります。
 
もともと“格安”が売りの場所は…
「10月は、1日1~2人ですかね…」

 こう話すのは、高山市内の「桜ゲストハウス」のマネージャーです。

 伝統的な古民家を改築した建物に泊まり、飛騨高山と北アルプスの景色を一望できる、ゲストハウスです。

 例年は客の6割が訪日外国人でしたが、今は、その利用も見込めません。

 さらに、GoToトラベルが始まっても、利用客は増えておらず、閑古鳥が鳴く日々が続いているといいます。

「うちは2000~3000円の非常に安価な宿屋です。お客さんにとっては、キャンペーンのお得感はないのかなと思います。ですので、目立った増加はないですね」(桜ゲストハウス 田添長郎マネージャー)
 

古民家を改築した建物は外国人にも人気

 桜ゲストハウスの魅力は「格安」で泊まれること。

 通常の宿泊料金は3100円ですが、GoToを使うとさらに安くなり、1泊2015円に。(2名で利用の場合)

 割引額は1085円です。高級旅館などと比べると、割引額は多くありません。
 
宿泊施設を利用する側はどう感じている?
 高山市内を歩く観光客に聞いてみると…

「普通に泊まると高い所でも、GoToのおかげで安く泊まれました」
「部屋もグレードアップしました」

「キャンペーンの魅力は、やっぱりお値打ちで贅沢できるところ」

「今回泊まったところは、以前も利用していた宿泊施設です。普段から行くところにいつもより安く行ける」
 

提供:テレビ朝日

 20日発表された、GoToトラベルの最新の利用者数。

 7月22日~9月末までに、少なくとも、のべ2500万人程度が利用したということです。

 また、8月までの実績による分析で、1万5000円未満の宿泊商品の割合が、8割程度だったということです。

「こうした分析から、価格帯の高低にかかわらず、幅広く利用されていると認識しています」(赤羽一嘉 国交大臣)

 高級宿に人気が偏っているとの見方を否定した形ですが、取材したゲストハウスでは…

「うちは残念ながら…あまり恩恵には預かっていない感じがしますね」(桜ゲストハウス 田添長郎マネージャー)

(10月20日 15:40~放送『アップ!』より)
 

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