“高校生レストラン”コロナ禍で休業に…ピンチをチャンスに!スーパーで弁当販売が30分で完売の大人気

2020年10月2日 14:02
 三重県にある高校生が運営するレストラン。プロの料理人を目指す生徒たちが作る料理が人気の店でしたが、新型コロナの影響で3月から休業しています。「料理は人に食べてもらう事が勉強」と始めたのがスーパーでの弁当販売でした。

スーパーの店頭に並んだ『青春弁当』

 今、大人気の『青春弁当』。三重県内で展開するスーパー「ぎゅーとら ラブリー久居店」(津市)でも、土日限定で販売しています。

「すごい人気ですね」
「お店に来た時には売り切れていたりとか」
「若々しい学生らしいいい名前のお弁当だと思います」(スーパーの客)

 その『青春弁当』、なぜ青春という名がつくかというと…

「相可高校のお弁当いかがですか?」(スーパーの店頭に立つ相可高校の生徒)

 そう、作っているのは、現役の高校生なんです!

 

「まごの店」(三重県多気町 2009年撮影)

“高校生レストラン”が新型コロナの影響で3月から休業に
 三重県松阪市の隣、多気町にある「県立相可(おうか)高校」。

 県内で唯一の食物調理科では、調理クラブが活動の一環として「まごの店」というレストランも運営しています。

 このお店は“高校生レストラン”として、過去にメ~テレの番組でも紹介しましたが…

「『まごの店』は休ませていただいています。やっぱりお客様が安心して食べていただけるような完璧な状態でお迎えしたいので」(相可高校 食物調理科 村林新吾先生)
                 
 新型コロナウイルスの影響で3月から半年以上も休業。オンライン授業や、校内で調理実習の日々が続いていました。

「料理に携わる時間がすごく減ってしまって、さみしい気持ちとやり切れない気持ちですね」(相可高校 調理クラブ 北村部長)

 4月に入学したばかりの1年生は…

「けっこうショックでした」
「まごの店をすごく楽しみにしていましたが(営業できなくなって)残念です」(調理クラブの1年生)
 

調理工程の1つ1つが勉強…真面目に丁寧に

「食べてもらう事が勉強」…始めたのはスーパーでの弁当販売
「料理は人に食べてもらう事が勉強だ」と、お店が営業できない中、弁当作りに乗り出しました。

 そのおいしさの秘密は、早朝の仕込みにありました。1年生は下準備、2年生と3年生が調理の中心となり、部員54人が、それぞれの役割に分かれ、一斉にお弁当を作ります。

 炊飯の担当係は、2時間で約100合ぶんのお米を炊き上げます。

「洗い足りない!って怒られたりすることもあるので、まだまだだなぁと」(3年生)

 特に、この時期は新米なので、水を少なめに炊き上げています
 

相可高校の名物メニュー だしまきたまご

丁寧な調理と厳しい指導のもとで作る『青春弁当』
 相可高校の名物メニューにもなっている「だしまきたまご」にも、こだわりが詰まっていました。

 だしまきたまごを任されるのは、技術を習得した限られた上級生のみ!

「プレッシャーがあります。失敗できないのもありますし、自分の技術もここでわかるので」(だしまきたまご担当の3年生)

 おいしさの秘密は、時間をかけてうまみをひきだした昆布だし。蒸発しやすいので素早く巻くことが重要です。

 さらに、煮物は食材によって火の通り方も味の染み込み方も違うため、別々の鍋で炊き上げています。

「野菜の煮物っていうのが、毎回野菜の状態が違うので、その都度、味を微妙に変えないので難しいです」(煮物担当の3年生)
 

味や盛り付けもプロである先生の厳しいチェックが

 先生の最終チェックを通れば、お弁当に入るのですが…

「おひたしちょっと薄いから味たしてくれる?」(食物調理科 西村宏起先生)

 このあと、さらに味を調え、納得の料理ができました。

 盛り付けも完璧に仕上げます。1人1品ずつ丁寧に盛り付けていきます。

「きょうの仕上がりは良いですね。いつもは誰か1人か2人は左右逆に盛ってたりするので…盛り付けで『ちょっと曲がっていても』って思うかもしれないが、それは許されない。お客さんは1つしか食べないから」(食物調理科 村林新吾先生)

「お互い切磋琢磨しながらライバルであり仲間であり、喧嘩とかぶつかり合いがありながらこの1つのお弁当が完成しています」(調理クラブ 北村部長)

 たっぷり3時間、こだわりと情熱を詰め込んだ渾身のお弁当。まさに『青春弁当』です。
 

スーパーの店頭で販売も高校生が

午前10時半の販売開始で40個の弁当が30分で完売
 完成したお弁当は、松阪市周辺のスーパーなどで、土日に販売をしています。

「『青春弁当』の売り出し始めま~す!」

 午前10時半、販売開始です。

「お店に来てた時間がまちまちで、来た頃には売り切れてたりとか」
「楽しみにしていたから、時間まで待って10時半に来ました」(スーパーの客)

 次々とお客さんが…中でも人気は、やっぱり「だしまきたまご」!

「好きなんです、これ。ふんわりとして昆布だしがはいって、あんまり甘くないし」
「だしまきたまごが入っているから買いました」(青春弁当を買った客)

 この日も、40個のお弁当が30分で完売しました。

「相可弁当の青春弁当完売しました。ありがとうございました!」(この日店頭に立った北村部長)

「お弁当を販売することの大切さをコロナの期間に学ばせていただいたので、これらの仕込みでもお客様に食べてもらっているという意識をもってしっかり取り組んできたいと思います」(北村部長)
 

相可高校の『青春弁当』

 青春弁当は、土日限定で、三重県内のぎゅーとらの店舗「ラブリー久居店」「ラブリー持川店」「ラブリー大黒田店」「小俣店」などで販売していきます。

 休業中のレストラン「まごの店」の再開の予定はまだたっていませんが、店が再開しても、弁当は販売は続けていく予定だということです。

(10月1日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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