「おじぎ印」にも対応の電子ハンコ 不要論の中、シヤチハタ開発 おじぎの角度も調整可能

2020年9月30日 08:00
 河野太郎行革担当大臣が求めている省庁での「ハンコ廃止」。ハンコといえば名古屋市・西区に本社を置く「シヤチハタ株式会社」ですが、どう受け止めているのでしょうか。すでにデジタル化を見据えたサービスの開発も進めているといいます。

シヤチハタの電子ハンコ

 「脱・ハンコ」への流れをどう受け止めているのでしょうか。シヤチハタの担当者に聞いてみると。

「複雑な気持ちではありますが、やはりいいものは残し、変えていくものは変えていくのがいいと考えています」 (シヤチハタ株式会社・小倉隆幸さん)
 

シヤチハタの「ネーム9」

 誰もが一度は見たことがあるシヤチハタの愛称を持つ「ネーム9」。朱肉なしハンコの市場で8割を超えるシェアを誇ります。
 さらに「スタンプ」を作る技術を応用し、SNSで大きな話題を呼んだ「迷惑行為防止スタンプ」や、2016年に販売を始めた「手洗い練習スタンプおててポン」など、ユニークで実用的な商品を次々と生み出してきました。
 

パソコン決裁Cloud

電子ハンコは1995年から開発
 それだけではありません。すでにデジタル化を見据えたサービスの開発も進めていたのです。
 パソコンで書類にハンコが押せる電子決裁システム、「パソコン決裁Cloud」です。ワードやエクセル、PDFといった事務書類を作るための、一般的なファイルに対応しています。

 「パソコン画面上でクリックすると印鑑が打てます。画面上の押したい場所に印鑑のアイコンを持っていって、クリックするとこれで捺印ができます。」(小倉隆幸さん)

 電子印鑑を、実際のハンコと同じデザインにしていることもこだわりの1つです。
 

きっかけはWindows95

 「新しい生活様式」にうってつけの電子決裁システムですが、開発を始めたのは新型コロナが理由ではない、と小倉さんは話します。

「実は1995年に開発をしています。Windows95が日本に入ってきたことをきっかけに、最初のバージョンを開発しました」
 「Windowsが日本に入ってきて、紙がなくなるのではないかという危機感から、パソコン上で捺印ができるサービスを開発しました」(小倉隆幸さん)

 時代を先取りした電子決裁システムですが、開発当初はまったく反響がありませんでした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、テレワークが推し進められたことで申し込みが殺到。去年の申し込みは月に2000件ほどでしたが、今年3月から6月にかけ、無料提供を行ったこともあり、申し込み件数は4か月で27万件にも達しました。
 

おじぎ印とは

アップデートで「おじぎ印」にも対応
 そんな「パソコン決裁Cloud」。新たな機能を開発中です。

「新機能として次回リリースするもので「おじぎ印」というものをつけました」(小倉隆幸さん)
 

おじぎ印の角度も調整できる

 「おじぎ印」とは、「左斜めに傾けて」ハンコを押すことで「部下が上司にお辞儀をしている」ように見える、という金融業界などで使われているビジネスマナーのこと。「パソコン決裁Cloud」でも、11月のアップデートから「おじぎ印」の設定ができるようになります。

「どんなお客様のリクエストにも応えられるように考えています。「本人の意思を残す」という文化にわれわれは関わっていきたいと考えています」(小倉隆幸さん)

(9/29放送 メ~テレ「ドデスカ!」より)
 

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