専門医に聞く!“部活動の感染対策” 部活動の前後にポイントが…危ないのは“部室”?

2020年8月4日 12:01
 夏休み中の部活動に参加する子どももいる中、学校ではどのような対策をとればいいのか、感染症の専門医に学校で話を聞きました。

皆が触るボールなど 気を付けたいポイントは?

 公立陶生病院の感染症の専門医、武藤義和 医師とともに愛知県江南市にある「滝学園」を訪れ、部活動を中心に、学校の感染対策について聞きました。
 

感染のリスクは部活動の“前後”に?

 滝学園は、中高一貫校で、あわせて1800人を超える生徒が通っています。

 部活動の時間は、教室での授業とは違い、多くの生徒が不規則に動き回り、接触の機会が増えます。

 そのため、部活動でどのような対策をすべきなのか、学校も頭を悩ませています。

 体育館は、1階に大きな窓がない構造になっている学校も少なくありません。

 さらに、運動中はマスクを着用しない場合が多く、飛沫感染のリスクも高まります。

「2階の窓と、1階の扉をとにかく開けるしかないかなと思っています」(加藤晃子 養護教諭)
 

公立陶生病院 武藤義和 医師

「体育館はかなり密閉された空間で、扉も小さい。換気が難しいので扉を開ける。2階の窓を開けることをできるだけしっかりして、なるべく換気をしっかりする状況をつくるのが大事だと思います」(公立陶生病院 武藤義和 医師)

 また、部活動の前後の行動にも、感染のリスクは潜んでいるといいます。

「基本的にスポーツは、何回も接触することがなければ、あまりリスクがないと思います。大事なのは、その後に部室などの狭いところに集まるようなこと、そういったことがリスクになるので、できるだけ避けて広い場所で活動してもらうのがいいと思います」
「部室は分散で使うとか、前半と後半で分けるとか、皆を同じ場所に入れないことが大事です」(武藤 医師)
 

部活動の感染症対策(武藤 医師 監修)

「生徒の〇〇」の体調不良がカギ
 加えて、武藤医師は「生徒」だけではなく「生徒の家族」の体調も把握した上で、部活動に参加させるかどうか判断して欲しいと話します。

「ちょっと体調が悪いのに無理に参加すると、そういう子たちが感染して、周りに広げる可能性があります。さらにいえば、家族に体調が悪い人がいると、うつっている可能性がある。そして、うつるリスクがある人なのでそういった子は控えたほうがいい」(武藤 医師)
 

校舎や教室の入り口に消毒液を設置している

 滝高校では、教室や体育館の窓やドアを開け換気を徹底するとともに、体育の際に使用する更衣室の場所を増やしたり、消毒液を設置したりするなどの感染症対策を行っています。
 

学校側には“周囲の反応”への不安も

 一方で、現場からは、「生徒や教師から感染者が出た場合、世間が生徒や学校に対して、誹謗中傷を含めどのような反応があるのか、それが怖い」という声も上がっています。

 これに対して、武藤医師は、「人が集まる学校生活では、感染のリスクをゼロにできないので、感染者が出ることを、ことさらに否定するべきではない」と訴えていました。

 また「そのような状況だからこそ、お互いが思いあって、リスクを避けようと思う姿勢・意識を持つことを大切にして欲しい」と話していました。

(8月4日 15:40~放送『アップ!』より)
 

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