学生の“夏”を応援 「俳句甲子園」に挑む文学部 今年は“討論バトル”が中止、さらに…

2020年7月22日 16:42
 シリーズでお伝えする「新しいカタチ・学生応援宣言」。新型コロナの影響を受け、新しいカタチで部活に取り組む高校生を応援します。2回目は名古屋の高校の文学部。去年とは違う“最後の甲子園”に挑む5人がいました。
 名古屋市営地下鉄 砂田橋駅前にある名古屋高校(名古屋市東区)。

 文学部の活動の様子をのぞいてみると…部員が手を広げて準備運動?

「ソーシャルディスタンスは大丈夫です!。じゃあ始めましょう」(文学部員)

 部員数わずか5人ながら、ある“甲子園”で全国優勝した経験もあり、去年も準優勝という“強豪校”なのです。

 その大会とは…
 
俳句を発表し、熱く批評しあう「俳句甲子園」で2015年優勝
「さらはれるために 亀の子 波を待つ」(2015年「俳句甲子園」での名古屋高校の句)

『俳句甲子園』は、1チーム5人で戦い俳句を批評しあう討論バトルです。毎年8月末に開催されています。2015年大会(愛媛県松山市)では、北海道の旭川東高校と熱のこもった討論バトルが繰り広げられました。

「波を待っているのは〝さらはれるため〟海に帰るなら、それは当たり前のこと!」(旭川東高校の批評)
「鑑賞していただきましたが、海に帰るのではなく、生まれてこれから海へ出て行くという意味。そういった句想を持って見てほしかったですね」(名古屋高校の反論)
「リアリティを感じないです。亀の子は波を待たない。行くんですよ!」(旭川高校)

 
「判定は…白! 名古屋高校の優勝です!」(司会者)
 
新型コロナで今年は『討論バトル』が中止に…
 名古屋高校の文学部は、今年も出場予定でしたが、新型コロナの影響で『討論バトル』は中止に…

「コロナ禍で、集まるのは危ないということで、俳句甲子園の選手にとっては夢のような舞台なので、あそこの舞台に立てないとなると、ちょっと残念ですね」(名古屋高校俳句部部長 3年 木村功汰さん) 

 その代わりに、今年は全国から各チームの俳句を集め、順位を決める大会となりました。
 
3年生が卒業すると残り1人…チームでの「最後の夏」だったが…
 さらに今回は特別な思いが…

「3年生が4人で、2年生が1人なので、僕らが卒業してしまうので、残りは2年生1人に…かなり崖っぷちという状況です」(名古屋高校俳句部部長 3年 木村功汰さん) 

 今回がチームで出場できる〝最後の夏〟なんです。

しかし、練習には制限が・・・

「4~5月で休校だったので、補習授業というのも高校3年生で受けないといけない」
(木村功汰さん) 

 その結果、7月18日が最後の活動日でした。
 
思いを込めた俳句は…
 皆さんの今の率直な思いを俳句にしてもらいました。

「豌豆を 一人食ひたる 手弁当」(鬼頭孝幸さん 3年生)

 弁当のエンドウ豆をひとりで食べている様子を描写した一句。

「最近は、みんなで楽しくワチャワチャ食べるというよりも、1人でただただ淡々と食べる。その手弁当は親が一生懸命作ってくれたものなんですけれど…1人で食べるようになって、寂しい感じもある」(鬼頭孝幸さん 3年生)
 
「鉢巻を 皆まき締めて 雲の峰」(三宅航暉さん 3年生)

「名古屋高校の文学部は試合前に鉢巻を締めるんですよ。例年なら大会で討論・ディベートをしているんですが、(今年はできないので)やる気や思いをこめて、この句をつくりました。僕は去年は補欠だったので、今年はやっと全国大会の舞台に立てると思っていたんですけれど…せめて句だけでもこの思いを入れました」(三宅航暉さん 3年生)

 大会のエントリーも終わり、審査結果は8月23日です。

(7月21日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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