藤井聡太七段が挑む「王位戦」七番勝負…会場はホテルの"チャペル" 30種類の「勝負メシ」も

2020年6月30日 14:50
 2つ目のタイトル戦がいよいよ、7月1日から始まります。  愛知県瀬戸市の高校生プロ棋士、藤井聡太七段。  「王位戦」七番勝負の第1局が行われる豊橋市のホテルでは、準備が着々と進んでいます。対局の会場も、様変わりしていました。

「王位戦」の会場を視察し会見する藤井聡太七段(6月30日 愛知県豊橋市)

 6月28日、棋聖戦五番勝負の第2局に勝利し、自身初のタイトル獲得に王手をかけた藤井七段。

 7月1日からは、もう1つのタイトルへの挑戦が始まります。

「自分としては、全力でぶつかっていくことだけだなと思っています」(藤井聡太七段 6月23日)
 

会場となる「ホテルアークリッシュ豊橋」

 王位戦七番勝負の第1局。
 会場となるのは、豊橋駅前にある「ホテルアークリッシュ豊橋」です。

 2008年にオープンしたホテル。
 91ある客室は、すべてが洋室です。
 

対局会場に“変身前”の「チャペル 音楽堂」(6月25日)

結婚式などが行われる「チャペル 音楽堂」が畳敷きの対局会場に“変身”!
 対局が行われるのは、結婚式などで使われる「チャペル 音楽堂」。

 中には、椅子や楽器がいたるところに並べられていて、対局が行われる雰囲気はありません。

 対局会場を作るため、わざわざ畳を搬入。床に敷きます。

 

畳を搬入し対局会場に“変身”(6月29日)

 華やかなチャペルが、数時間で「和」に様変わり。
 将棋界注目の大一番にふさわしい舞台となりました。

「この第1局を良い試合だったと思っていただけるような、記憶に残る場所にしていただけるように、お手伝いしたい」(ホテルアークリッシュ豊橋 梅岡浩昭総支配人)
 

新たに準備したという30種類の"勝負メシ"メニュー

30種類の"勝負メシ"を準備 イチ押しは…
 対局に向けた準備は、ほかにも…

 ホテルでは、対局中の昼食(=勝負メシ)の特別メニューを、30種類考えました。

 中でもイチ押しは、設楽町で育ち、赤身に綺麗なサシが入った、段戸牛のステーキ。
 

こだわって調理した段戸牛のステーキ

「段戸牛は、奥三河の大自然で育った、とても素晴らしい牛なんですね。牛肉の良さ、質の良さが伝わるお肉なので、そちらを提供しようと思っています」(ホテル アークリッシュ豊橋 今里武総料理長)

 調理にもこだわりが。
 フライパンで強火で焼き目を付けたあと、オーブンで熱を加え、さらにアルミホイルで包んでじっくり余熱で仕上げると、肉を柔らかくすることができるそうです。

 

藤井七段と木村王位は何を"勝負メシ"に選ぶのか?

 地元・愛知の食材を手間を惜しまず作り上げた、総料理長渾身の一品です。

「"勝負メシ"として食べていただき、地元の良さ、ホテルの料理を皆さんに知っていただければうれしい」(ホテル アークリッシュ豊橋 今里武総料理長)

 
師匠・杉本八段が注目するポイントは?
 注目の第一局、藤井七段が挑む相手は、年の差30歳、現在のタイトル保持者、木村一基王位(47)です。

 去年、タイトル初獲得の史上最年長記録を樹立し、「中高年の星」と呼ばれています。

 「最年少」と「最年長」。
 対照的な2人の戦いに、全国から熱い視線が注がれています。
 

藤井七段の師匠・杉本昌隆八段は王位戦をどう見る?

 藤井七段の師匠・杉本昌隆八段が注目しているのは、2人の『将棋の指し方』です。

「世代も違うし、将棋観もだいぶ違う気がする。木村王位の指し手は、非常に人間味を感じるというか、熱い指し回しが多い。藤井七段は、現代の若手らしく、AIなどを活用した冷静な手が多い。そういった意味で、両者の持ち味が違うので、どのように絡み合っていくのか興味がある」(藤井七段の師匠 杉本昌隆八段)

 具体的に、どのような戦いになるのでしょうか。

「両者の作戦からして、読みにくい部分が多い。木村王位の魂をこめた指し回しに対して、藤井七段がどのように戦っていくのか。2日制の将棋は。藤井七段が初めてなので、そういった意味で非常に注目」(藤井七段の師匠 杉本昌隆八段)

 
 

会場を視察し温度や照明などを調整(30日 愛知県豊橋市)

藤井七段と木村王位がホテルを視察
 30日、藤井七段と木村王位が、会場のホテルを訪れました。

 関係者も立ち会い、温度や照明、カーテンを開けるか開けないかなどを調整しました。

「(カーテンを)対局中は閉めても…」(藤井聡太七段)
 

藤井聡太七段(30日)

藤井七段「挑戦者として、全力でぶつかっていく」
 7月1日からの対局に向け、藤井七段は…

「多くの方のおかげで、こういった舞台で将棋が指せるんだなと感じたし、7月1日、2日と、良い将棋が指したいという気持ちが高まりました。挑戦者として、全力でぶつかっていくだけかなと思っています」(藤井聡太七段)
 

木村一基王位(30日)

木村王位「年齢差は気にはしていない」
 年の差30歳。タイトル保持者の木村王位は…

「年齢差は、彼は17歳ですけど、将棋の棋士はそういうところで見ないので、上手さも見られるし、技術的なそういったところも含めて、年齢差は気にはしていない。むしろぶつかっていくぐらいの気持ちでなければ、良いものは出せないだろうと」(木村一基王位)
 

7月1日午前から対局開始

「王位戦」とは?
「王位戦」とは、将棋の8大タイトルの1つ。
 
 7番勝負で、先に4勝すればタイトルを獲得できます。

 持ち時間はそれぞれ8時間の2日制です。
  
 7月1日、2日の第1局は、豊橋市でこの後、札幌・神戸・福岡と、全国にまたがって行われます。

 最後までもつれると、最終戦は9月の終わりになります。

「AIなどを活用した冷静な手」で、藤井七段が勝利するのか。
 それとも「人間味を感じる熱い指し回し」で、木村王位が退けるのか。

 2人の対局は、7月1日午前から始まります。

(6月30日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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