涸れていた温泉も噴き出す 岐阜・長野で地震136回 もし大災害起きたら…新型コロナの中で避難は?

2020年5月20日 13:04
 岐阜と長野の県境で先月から地震が頻発しています。その数130回以上。一体何が起きているのでしょうか。

新型コロナの中 避難どうする?

 そして新型コロナの中、もし大きな災害が起きたら…人の集まる避難所はどうなるのでしょうか。
 

気象庁は地震と焼岳の関連は否定

先月から震度1~4の地震136回観測
 19日午後1時すぎ、岐阜県飛騨地方を震源とする地震が発生し、高山市で震度4を観測しました。

 気象庁によりますと、焼岳周辺の飛騨地方・長野県中部では、4月22日から19日夜8時すぎまでの間に、震度1~4の地震が136回観測されています。

「焼岳もあるので(揺れによる)影響が出ると心配ではあります。新型コロナもあって観光業が大変ですけど、余計大変になってきましたね」(高山市民)

 気象庁は焼岳の活発化がみられないことから、一連の地震と、火山である焼岳の関連について否定しています。
 

噴き出す温泉(ホテルの関係者が撮影 19日)

地元の人も驚き…止まっていた温泉が噴き出す
 焼岳の近くではある異変が…30年以上前に止まっていた温泉が噴き出したのです。

「びっくりしました。ずっと温泉が出るところを見ていなかった場所なので。他の源泉は基本的に穴を掘ってその下にポンプが入れてある、そのポンプで温泉をくみ上げているが、その源泉は勝手に出てきていた」(奥飛騨ガーデンホテル焼岳 石田純也 常務)

 温泉は、19日昼までに再び止まったということです。
 

名古屋大学大学院 地震火山研究センター 山岡耕春 教授

研究者に聞いた「地震の原因」
 名古屋大学大学院の山岡耕春教授は、地震の原因について「山が隆起する現象の一環」とみています。

「山の形成に伴う地震という風に思うのが一番いいと思う。北アルプス(飛騨山脈)の地震観測が始まって以来、乗鞍から立山の周辺までかなり地震活動が活発だということがわかってきていたので、今回もその一連の地震のひとつだと思っています」(名古屋大学大学院 山岡耕春 教授)

 飛騨山脈の地下は、温度が高いために岩石が変形しやすい状況にあり、変形をするときに起きる地震とみています。
 
さらに大きな揺れはくるのか?
「震源から実際に人が住んでいるところまでの距離が離れていますので、人が住んでる場所では大きな揺れになっていない。今回も震度3とか4ぐらいです。過去の例を見ても震度5弱ぐらいまでをまずは想定しておくのかなと思います」(山岡教授)

Q.今後も地震は続くか?

「群発地震はいつまで続くかという予測は難しい。今は少しおさまっていますが、また活発化するということはありえるので、そういうことは想定してほしいなと思います」(山岡教授)
 

「新型コロナウイルス避難生活お役立ちサポートブック」

人が密集・不衛生になりがちな避難所…新型コロナの中どうする?
 災害が起きた時、多くの人の拠点となる避難所ですが、新型コロナで「過ごし方」に見直しが迫られています。新型コロナ時代の避難所のあり方とは…

「ただでさえ避難所生活は大変だが、そこに新型コロナウイルスの問題が加わったことを考えると、一人ひとりができることを積極的にやらないと、避難所生活の課題はなかなかクリアできない」(レスキューストックヤード 浦野愛 常務理事)

 名古屋市を拠点に災害支援を行っているNPO法人「レスキューストックヤード」。

 常務理事の浦野愛さんは、従来の避難所の課題をこう指摘します。

「実際に避難所にいった場合、たくさんの人たちが学校の体育館に密集している状態。すし詰め状態になっていることがよくあります。それだけの人が集まるので、非常に環境も不衛生になりがち」(浦野さん)
 

「新型コロナウイルス避難生活お役立ちサポートブック」

避難所を「ゾーニング」…持ち出し袋には「マスク」「体温計」を
 新型コロナウイルスの感染リスクが高くなる避難所で、いかに感染を防止するか…レスキューストックヤードは、全国のNPOや医師らと共に、避難所の運営の仕方や過ごし方について「サポートブック」をまとめ、ネット上で公開しています。

 避難した人の健康状態などに応じて避難スペースを分ける「ゾーニング」(居住区分)のやり方や、消毒の方法など、イラストや図解も使って詳しく紹介しています。

「必ず守らなくてはいけないのは、今まで言われていたことと同じです。とにかく3密を避ける、せきエチケットを守る、手洗い・うがいを徹底すること」
「避難所に持って行くリュックにウェットティシュ、マスク、体温計を持ち出し袋に入っている状態にしておくことが大事」(浦野さん)
 

日常でできる備え

感染に気をつけながら地震や水害への備えを
「サポートブック」などを基に、3つの場面ごとに“できる備え”をまとめました。

 まずは日常でできること。

 地震に備えて家具の転倒防止対策や、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼り付けましょう。

 大きな揺れに耐えられるか不安な場合は耐震チェックも検討してください。

 水害や土砂崩れの危険性があるところにお住まいの方は、早めの避難ができるよう意識づくりをお願いします。

 まだ手に入りにくい状況は続いていますが、非常持ち出し袋には「体温計」「マスク」「ウェットテッシュ」を入れておきたいです。体温計があれば、避難先で体調をこまめにチェックすることができます。
 

在宅避難も選択肢のひとつ

災害発生時はどこに避難する?
 レスキューストックによりますと、自宅にとどまっても安全な状況であれば、在宅避難も選択肢のひとつです。

 難しければ、知人・親戚のお住まいへの避難も検討してください。どれだけ少人数でいられるかが感染防止のポイントだからです。

 どちらも難しければ、避難所へ向かってください。
 

避難所に行かず在宅避難の場合も必要な措置

避難先では“3密”を避ける
 避難先では3密を避けること、せきエチケットなどを意識してください。

 洗面用具やタオルはほかの人と共用を避けてください。

 ドアノブや床などを消毒するときは、台所用の塩素系漂白剤を薄めて使えば消毒効果があります。水500mlに対して、ペットボトルのキャップ1杯分(5ml)が目安です。

(5月20日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る