登山は自粛対象外?連休中、山には多くの人が…「家にいると苦しい」

2020年5月4日 11:21
 新型コロナウイルスの感染拡大をおさえるため、連休中のこの週末は各地が厳戒態勢となりました。

猿投山には多くの人の姿が…

 大型連休・後半となった2日(土)。
 名古屋や高山などで、今年の初の真夏日になりました。

 天候に恵まれ、普段なら恰好のお出かけ日和と言いたくなりますが、今回ばかりは多くの人が自粛ムードに。
 

NTTドコモデータ分析

名古屋駅・栄の人手は7~8割減に
 NTTドコモが公開しているデータによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大前に比べ、2日と3日の人出は、名古屋駅や栄で7割から8割以上の減少。

 一方、岐阜駅や三重県の津駅では、5割前後から6割ほどにとどまったということです。
 
「名古屋駅の新幹線ホームです。大型連休中ですが人の姿はまばらです。とても静かなホームとなっています」(記者 2日)

 名古屋駅を出る東海道新幹線の自由席でも、空席が目立ちました。
 

保安検査入口にサーモグラフィを設置

 また空の玄関口は…

 中部空港によると、大型連休の国内線の発着便は、前の年の4分の1に減便になったということです。
 
 また感染拡大防止のため、1日からは保安検査場の入り口に体温を確認できるサーモグラフィーを設置。37.5℃以上の発熱が確認された場合は、搭乗の自粛を求めます。
 

白川郷は6日まで閉鎖

世界遺産・白川郷は閉鎖
 この時期は例年1万人が訪れるという有数の観光地は「ほぼ無人」に。

 世界遺産になっている岐阜県白川村の合掌集落は、2日から6日まで「原則閉鎖」。

 観光施設や駐車場を休業し、路線バスも全面運休となりました。

 

猿投山(2日)

猿投山には多くの人が…「迷惑をかけないところといえば、山」
 一方、好天に恵まれた2日、たくさんの人が訪れていた場所が…

 愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる、標高629mの猿投山(さなげやま)です。

「家にいると苦しくなったから、開放的なところに行こうと思って来た」
「やっぱり家にはずっとは居れない。迷惑をかけないところといったら、山とかね」
「外に出られないから、山とかに来たほうが楽しい」(健康維持のために外出した人)

 政府は、屋外での運動や散歩など生活の維持のために必要な外出は、「自粛の対象」としていません。
 

駐車場はほぼ満車状態

 そういうこともあってか2日の昼前、登山口近くの駐車場は、ほぼ満車。
 ほとんどは愛知県内から来ているようです。
 
「ここだとそんなに混雑していないと思ったんだけど、予想よりだいぶ混雑していますね。距離をあけて歩くしかない」(健康維持のために外出した人)

 登山道では、一定の距離をおいて歩くグループや、マスクをして登る人の姿が見られました。

「うつすといけない。もし自分がなっていて、加害者にはなりたくないので、気をつけます」(健康維持のために外出した人)


 

山頂には人が集まっていた

山なら"3密"避けられる? 山頂に「落とし穴」が…
 山歩きであれば、密閉・密集・密接の「3密」を避けられると考える人も少なくなさそうです。
 しかし、そこには「落とし穴」が…

「山頂は、この日歩いた道中では、一番人が集まっていた。密集ではないけれど、人は固まっているなと思った。ベンチが全部埋まるくらいには、人が座っていたから。あれを密っていうなら密かもしれない」(健康維持のために外出した人)

 さらに上っていくと、限られたスペースに集まる人たちが…。
 山頂や展望台では、一定の距離を空けたり、お互い背を向けて食事をしたりする姿がみられました。

「公園で遊ばせるよりは、密ではないのかな」(健康維持のために外出した人)
 
管理側「閉鎖は物理的に難しい」
 一方、山を管理する豊田市は、感染拡大を防ぐため、観光・レジャー目的で訪れないよう呼びかけています。

 しかし、山や登山口の駐車場の閉鎖も検討したものの「物理的に難しい。打開策がない」と頭を悩ませています。
 

4月20日に出された声明

山岳団体「登山・クライミングの自粛を」
 国内にある山岳関係の4団体は、4月20日にこんな声明を出しています。
     
「事態の収束を見るまで、山岳スポーツ行為(登山・クライミング)を自粛していただきますよう、山岳四団体としてお願いいたします」


 
専門家はどう見る?
 山岳団体も自粛呼びかけていますが、ハイキングや登山で感染するリスクについては、どう考えればいいのでしょうか。

 感染症対策の専門家で、岐阜大学名誉教授の村上啓雄教授に聞きました。

「ハイキングや登山をしたら、だいぶ息があがります。山小屋や山頂の休憩スペースに人が集まって、飲食を伴うような会話がされると、飛沫が飛び、リスクは通常の飲食と同じようにある。やはり、現在は『stay home』を守らなければいけないのではないか」(村上啓雄教授)

 息があがるというのは、あまりよくないのでしょうか。

「マスクをしていれば大丈夫だと思うが、マスクをせずに歩いた人の息が弾んだ状態だと、会話と同じように、その方の周辺は飛沫が飛ぶことがあると思う」(村上啓雄教授)

(5月4日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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