新型コロナ「風邪との見分け方は?」「高齢者や子どもの対策は?」視聴者からの疑問 専門医に聞きました

2020年3月16日 13:08
 新型コロナウイルスについて、番組で視聴者の皆さんからの質問を募集したところ「風邪の症状とどう違うの?」「子どもへの影響は?」など多くの疑問が寄せられました。愛知医科大学病院 感染症科の三鴨廣繁教授に聞きました。(3月10日放送)

視聴者からの質問に答えます(10日放送)

風邪との見分けはどうすればいい?(70代女性)
「かなり見極めるのは難しい、というのが答えになります。専門家でも難しい。新型コロナウイルス感染症の特徴的な症状は、発熱・せき・倦怠感だが、これらが揃う時も、どれか1つの時もある。これらの症状は、風邪と似ているので見分けはつきにくい」(三鴨教授)


Q.インフルエンザとの見極めは?

「インフルエンザは、関節痛が症状として出ることが多いので、ひとつの目安といえる。インフルエンザは検査が受けられ、薬もあるので、心配であればかかりつけの医師に相談して診断してもらうことが大事」(三鴨教授)
 

視聴者から寄せられた疑問

高熱でなければ大丈夫?(83歳女性)
「肺炎と発熱は、あまり関係がないと思ってもらっていい。37.5℃以上の熱が続いて呼吸が苦しいなどの症状があれば肺炎を合併しているのを疑うべきでしょう」(三鴨教授)
 
症状が出る人と出ない人の違いは?(ツイッターに寄せられた質問)
「誰が発症するのか、というのは月並みですが“免疫力が弱い人”です。免疫力の低下がなぜ起こるのかというと、精神的ストレスや、睡眠が少ない、バランスの悪い食事をとっている、などが免疫力の低下につながります」(三鴨教授)

Q.免疫力を上げるには?
「睡眠をしっかりとることや、最近話題になっている腸から健康を守ることもできる。ヨーグルトや納豆、整腸剤などが有効になる」(三鴨教授)
 

視聴者から寄せられた質問

Q.高齢者は注意と言われているが、何歳から重症化する?(70代男性)
「個人差はありますが、医学界では65歳から免疫機能が低下すると言われているので、重症化しやすい理由のひとつ。例えば、肺炎球菌のワクチンは65歳以上に接種をすすめているのは、重症化しやすいデータがあるから」(三鴨教授)
 
Q.一度感染したら免疫はつくの?(ツイッターに寄せられた質問)
「免疫はつくだろうと答えておきますが、ただ最近の研究で問題点が明らかになってきたことがあります。新型コロナウイルスにはS型とL型の2つのタイプがあって、S型にかかった人はL型にはかかるかもしれない」

「もうひとつ、再発と言われている問題がある。麻疹は一度ついた免疫が一生続くが、もしかしたら新型コロナウイルスは抗体が長く続かない可能性がある」(三鴨教授)
 
Q.無症状の人から感染するの?(番組への問い合わせ 40代)
「論文によると、発症の2週間前から感染させる可能性があると指摘があるが、無症状の人は、体内のウイルス量が少ないとみられる。人に感染させる力はおそらく低いと思う」

「無症状の人から感染することもあるかもしれないが、そこまで恐れる必要はないと思う」(三鴨教授)
 

質問には子どもを心配するものもたくさんありました

Q.マスクがつけられない子どもの予防は?(2歳児の母)
「子どもにマスクの強要は難しいですよね。人ごみをさけるのが一番。それだけではなくて一番の感染のもとは飛沫感染、接触感染という先生がいる。手をウエットティッシュで拭いて物理的にウイルスをとること。アルコールウエットティッシュもあるが、手が荒れてしまうなどの場合は、普通のウエットティッシュでもいい。手を清潔にすることが大事」(三鴨教授)
 
Q.新生児への感染が心配(ツイッターに寄せられた質問)
「一般的に、新生児は免疫学的に未熟と言われる。どうしても最大の予防は人ごみに行かないこと、これに尽きる。親御さんがお子さんを守ることが大事」(三鴨教授)

Q.妊娠中の胎児への影響は(ツイッターに寄せられた質問)

「新型コロナウイルスに限らず、感染症が起こると熱がでる。一般的に熱が出ると母親が早産傾向になる。陣痛が起こると早産になりやすい。早産になると小さいお子さんが生まれることにつながる。ひとつはそこに注意、そこは新型コロナウイルスに限らない」
「ただ、この新型コロナウイルスについては、妊婦が感染しておなかの中の赤ちゃんに臓器障害が出るのでは?と心配されていている方もいらっしゃいますが、今のところそういった報告はない。かからないにこしたことはないが、そこはひとつ安心できるのではないか」(三鴨教授)
 

気を付けたい3つのポイント

Q.習い事は休ませた方がいいの?(ファックスで寄せられた質問)
 ダンス教室に子どもを通わせているという保護者の方からの質問です。

「気を付けたいポイントは3つあります」と三鴨教授。

 1)体調管理をしているか
「基本的にダンス教室は閉鎖空間、管理者が通っている人の発熱などをチェックしているところが多いと思う。体調管理とはそういうこと」

 2)換気をしているか
「今危惧されているのは、ライブハウスとかカラオケボックスなどの閉鎖空間。そういったところは換気が十分でないから罹患しやすいという話が出ている。その教室が換気をしているか確認して、していなければ『したらどうですか』と言ってみることも」

 3)環境消毒をしているか
「新型コロナウイルスは基本的に飛沫感染、接触感染と言われている。例えば私がしゃべっていて、飛んだ飛沫の机についたウイルスは48時間は余裕で生きている。飛沫をしっかり除去しているかどうかが求められる」
 

アルコール消毒などに関して寄せられた質問

「アルコール消毒」についての質問も
Q.アルコール消毒はどのくらいの効果があるのか
「かなり効果が高い、コロナウイルスは外側に殻がある構造。アルコールはこの殻を破壊するので除菌につながる。本当に期待できる。アルコール消毒液を使って15秒しっかり消毒すれば期待できる」

Q。ノンアルコールの消毒液も効果はある?
「基本的には、アルコールに比べて効果は劣る。ウイルスを物理的に除去する効果はあるので、一定の効果があると言える」

Q.消毒液の中身は同じ?
「アルコール濃度65~90%のものが、商品として出まわっている。アルコールの中に、手荒れ防止剤などが入っているものもある。アルコールの濃度は商品によって違いがあるが、添付の文書を読んで確認してもらいたい。しかし、普通の手洗いで99パーセントのウイルスは除去ができる」(三鴨教授)
 
一番多く寄せられた質問は…
Q.いつこの事態は終わるの?

「中国の事例が参考になると思う。中国では11月から始まり、この3月に減ってきた。日本も中国と同じような対策をとってきたといえるので、5月になれば減ってくると専門家としては期待している」(三鴨教授)

(3月10日 15:46~放送「アップ!」より)
 

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