名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2018年11月分>

第599回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成30年11月13日(火) 15:30~17:20
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:丹羽慎治、田中彩子、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉、五藤義徳

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 第87回テレビ朝日系列24社放送番組審議会委員代表者会議報告(安村委員長)

(2)審議テーマ

  • メ~テレの防災・災害報道について
    (1)『池上彰と考える! 巨大自然災害から命を守れ7』 9月1日(土)13:00~14:25放送
    (2)『台風24号 東海地方に影響は』 9月30日(日)14:35~15:20放送
  • その他

《委員の主な意見》

  • 東日本大震災から7年が経ち、当時と比べて我々の恐怖心も薄れてきているのは事実だ。9月1日の「防災の日」に、大雨と地震に特化した番組を放送したのは、自然災害の多かった今年にふさわしい企画だった。
  • 『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ7』でいろいろな防災について取り上げ、その後、台風の接近に伴い防災の重要性が最も高まっている中で、『台風24号 東海地方への影響は』という情報を届ける特番を放送する。今回のこうした一連の取り組みは、メディアとしての姿勢が評価されるものだ。
  • 二つの番組ではどちらも、災害発生時に対応しなければならないこと、出来ることを、視聴者に分かりやすく伝えようとする姿勢がとてもよく感じられた。
  • こうした防災の啓発は、年に一回「防災の日」に行うだけでなく、日常的に繰り返し行うことが大変重要だと思う。例えば「ドデスカ!」や「UP!」などの中で、週に一回5分でも10分でも良いので、「防災コーナー」「減災コーナー」のようなものを常設したらどうかと強く思う。
  • 「地域の住民をいかに守るか?」ということが、災害時にテレビ局が果たす役割としてとても重要だ。このことは常に頭の中に入れておいていただきたい。

『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ7』について

  • 「防災の日」にふさわしい、中身も濃くて非常に見応えのある番組だった。今回、地震だけでなく豪雨や台風を含めて取り上げたのは、非常に時宜にかなった良い取り上げ方だった。従来以上に多くの視聴者に、興味深く真剣に見てもらえたのではないか。
  • こうした番組は、災害情報と自治体の役割について追及しがちだが、この番組は防災の現実的な難しさにきちんと向き合っていて、単なる“役所たたき”になっていないところが好印象だった。
  • 断水時のトイレの使用方法に関する情報は非常に良かった。今までは災害が起きる前の予防ばかり目にしたが、災害が起きた後でどうするか?というところにフォーカスされていた。こうした災害情報はもっとあっても良い。
  • 番組の最後の締めくくりで、池上さんが「想像力によって身を守ることが出来るのでは…」というコメントがあったが、何となく最後がやや抽象的で残念だった。

『台風24号 東海地方への影響は』について

  • 星アナウンサーと山田気象予報士の二人が進行役を務め、安心して見ていられた。また、いろいろな交通情報や気象情報などがバランス良く伝えられていた。
  • この番組は「減災」に焦点を当て、「今から出来る備え」を発信していたのは非常に良かったと思う。
  • 停電時に懐中電灯の上に水の入ったペットボトルを置き、光の拡散を利用してランタンのように使う方法は、家庭ですぐ実践出来る方法で知恵を授けられた。

《メ~テレ側見解》

  • 『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』は、東日本大震災の翌年から始め、今回で7回目の放送。今年は台風が多かったので、地震だけではなく水害も含めていろいろなテーマを取り上げた。このため、これまではゴールデンタイムに60分の番組だったが、今年は「防災の日」の午後に90分番組にして放送した。
  • この番組は来年からもぜひ続けてゆき、この地方の方々の防災意識を高めることにつなげてゆきたい。
  • 『台風24号 東海地方への影響は』については、台風の最接近が「当日の夕方から深夜にかけて」と予想されるなか、視聴者に不要不急の外出を控えてもらい、被害を少しでも減らそうと、あえて午後の時間に放送した。
  • 最近では「減災」を心がけ、これまでより早いうちから報道することにシフトしている。今後もこのエリアの視聴者の方々に、事前に注意が促せるように報道してゆきたい。

(3)次回開催予定

開催日時:2019年1月15日(火)午後3時30分~