名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2017年1月分>

第580回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成29年1月17日(火) 15:30~17:00
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2016年年間視聴率報告

(2)審議テーマ

  • 『旅してゴメン特別編 冬の飛騨高山 風情を感じて キセキの瞬間』
  • その他

委員の主な意見です。

  • お正月の時期でテンションの高い番組が多いなか、この番組は家族団らんのなかで落ち着いて見られる番組になっている。
  • ガチガチな番組の企画もなく、街歩きのなかから何かを発見して追及してゆく。そんな思い付きの面白さがこの番組の持ち味だ。
  • この番組は偉大な番組だと思う。番組を通して哲学的な部分がたくさんあるような気がする。
  • 過剰で押し売り的なお笑い番組の対極にある番組だ。そういう意味でこの番組は面白かった。
  • 番組のなかに、大げさな笑いとか涙とかもない。言ってみれば、何も起こらないのがこの番組のいいところだと思う。
  • 二人のゲストとの組み合わせは素晴らしいと思った。仕切りたがり屋のつるのさんと、アピールしたがりの押切さんを好きにさせてあげる。積極的に前に出てくるタレントさんを活かすのが、ウド鈴木さんの魅力であり、持ち味だと思った。
  • 番組をじっくり見ると、出演者三人が、地元の人達に丁寧に親しく、あるいは楽しく接するように心掛けているのがわかる。また面白い話題や地域性を引き出そうと、懸命に努力しているのが理解できた。
  • 神社でおみくじを引くところのほんわかさとか、最後に雲の切れ間から夕陽がのぞくところなどは、予定されていない面白さとやさしさが素直に伝わってきた。お正月に時間を気にしないで見るにはぴったりの番組だった。
  • 楽しさを演出するなかで、ヒッチハイクをしようとして幼稚園バスを追いかけるなど、普通はあり得ない。この無邪気さが童心を失わない楽しさにつながっている気がした。
  • 番組のホームページを見ると、行ったお店とか立ち寄った場所、また使ったBGMの情報などがすべて出ている。これは大変ありがたいと思った。
  • 普段と比べ、ゲストが加わることによって、かえってこの番組の良さが伝わっていない気がした。ゲストの存在意義がよくわからなかった。ゲストが加わることによって、新しい面白さが出てくるかと期待したが、かえってそこはマイナスの印象を持った。
  • 番組の後半部分にコマーシャルが集中し、せっかくの番組の流れが途切れてしまっていた。少し詰め込みすぎで、ごちゃごちゃした印象が残った。
  • 番組の最後に披露される手描きの色紙は、絵もなかなか上手だし、感想のまとめ方もうまい。これが番組の素晴らしい締め括りになっている。
  • 旅を見るというよりも、ウド鈴木さんをずーっと、ひたすら見ていたいという番組だ。この番組はウド鈴木さんがいるからこそ成り立っている。
  • 何も足さないで、何も引かない方が、一番この番組の持ち味が出ると感じた。
  • この番組は、情報提供などの、ある意味で押し売りされる有意義さから離れたいという、現代人の需要に資しているところがある。
  • この番組が700回近くも続いているのは、肩が凝らない形で見ているうちに、何かほのぼのとしたものを感じるのだろう。これからもぜひ長く続けていって欲しい。

局側は

  • この番組は2003年に始まり、これまでに700回近くを放送してきた。メ~テレの番組の歴史の中で一番の長寿番組だ。
  • 番組の内容に関して、台本や予定スケジュールなどの、いわゆる「仕込み」的なものは一切行っていない。ウド鈴木さんの感覚・直感で旅を進めてゆくのを番組のコンセプトとしている。
  • 今回はお正月の特別番組ということもあり、ゲストの二人が加わることで、通常の番組よりも賑やかでテンポのある番組制作を心掛けた。
  • この番組には、敢えて強いメッセージを込めてはいない。番組を見終わった人が、最終的に「ほっこりした」印象を持ってもらうことを目指している。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2017年2月14日(火)午後3時30分~