名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2016年6月分>

第575回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成28年6月14日(火) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『日本のチカラ フライパンに魔法をかけた男 ~厚さ1.5mmの壁~』
    『日本のチカラ 大逆転!甦った町の水族館~飼育員たちのユニーク展示術~』
  • その他

委員の主な意見です。

  • この番組は挑戦することの必要性を感じさせ、勇気を与えてくれる良い番組だ。扱っていたのも、三重県桑名市の町工場と愛知県蒲郡市の弱小水族館で、親近感もあり、身近なところでの頑張りを知り嬉しくなった。
  • 2番組とも、これまで何となく知っていた内容のものを、「ああ、こういうことだったんだ」と明らかにしてくれたという意味で、非常に企画そのものが面白く、目の付け所が良かった。
  • ヒット商品誕生に至るヒストリーを分かり易く伝えてくれたが、その中に人間臭さ・泥臭さがかなり残っていて、それが良い魅力になったという印象だ。
  • 最近のドキュメンタリー番組は、超人的な一人にスポットをあてるなど、過度にドラマチックにしがちだ。この番組は地に足が着いた番組の作り方になっていて、大変良かった。
  • 理詰めで堅苦しい番組だと、どうしても“心”が伝わってこない。そういう意味で、この番組は画面を通じて“制作者の心”が伝わってきた。
  • 今回2本の番組に共通して教訓的なものを感じたのは、「危機からの脱却」「あきらめない執着心」「企画力・工夫する力」「果敢な実行力」などだ。こういったものを番組から教えてもらった気がする。
  • 実写映像を多用し、観ていて間延びしなかった。次から次に場面が変わり、どんどん引き込まれていった。
  • 2本の番組を観ての率直な感想は、加点法の評価ではあまり良い成績は取れないが、減点法だと、特に粗が見えないので良い成績になるだろう、という感じを受けた。
  • 全体的に大変良心的な番組だと思い、楽しく拝見した。しかし日曜日早朝の放送なので、もう少し多くの人に観てもらえる時間帯に放送した方が良いのではないか。
  • 2番組とも興味深い内容だったので、もう少し番組の時間を長くして、もう少し掘り下げて詳しく観てみたいと思った。
  • 地域社会の話題が日本全国に知られるようになり、拡がってゆくことは、ローカル放送局の意義にも繋がるのではないか。

『フライパンに魔法をかけた男たち』

  • 工場の経営が苦しくなった時に、「なぜ、フライパンにかけたのか?」実際には色々な試行錯誤や紆余曲折があったと思うので、その辺りをもう少し詳しく知りたかった。
  • 番組企画書には、「実際に調理をして、含まれる水分量や野菜の甘さを検証したい」とあるが、これが出来ていなかったのは残念だった。

『大逆転!甦った町の水族館』

  • 若い館長とそこに集まる飼育員は魅力的だが、それだけにとどまらず、街の人々や漁師さんなど、その背景にある地域社会にまで範囲を広げて取材しているところが良かった。
  • 若い館長が抜擢された経緯や、そこにあった議論などがもう少し知りたかった。
  • 深海生物に特化するとか、展示説明を手描きでする戦略は面白かったが、今後のリピーター確保についてどう考えているのか?を知りたかった。

局側は

  • 『フライパンに魔法をかけた男たち』は、企業の規模に関係なく、良い物を発信して魅力あるものを作ってゆきたいという、熱い思いを伝えたいと思い制作した。
  • 『大逆転!甦った町の水族館』は、夕方のニュース・情報番組『UP!』の特集企画からスタートしたもので、竹島水族館の「手作り感」や「地元密着なところ」をより多くの人々に知ってもらおうと制作した。
  • 『フライパンに魔法をかけた男たち』で「科学的実証が足りない」との指摘だが、ある面通販番組にならないことを心掛けた。また他社製品との比較も難しく、悩ましい問題だった。今後は製品の良さをどう見せるのか?よく考えてゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2016年7月12日(火)午後4時~