名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2016年5月分>

第574回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成28年5月10日(火) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:山本亜土、種橋潤治、長谷川ふき子、山口眞里、小川明子、鈴木貴之

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『芸能界!じぃじ&ばぁばウォッチングバラエティ 孫まご旅』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 芸能人一家、三者三様の旅を見ることが出来た。そして孫との距離感もそれぞれに違いがあり、十分に楽しめる番組だった。
  • 出演した性格の違う2人のじぃじと、1人のばぁばのバランスがすごく良く取れていた。よくこのような(出演者の)人選が出来ると感心するほど、持ち味の違う3人とそのお孫さんを探して来ていると思う。
  • それぞれの家庭で、家族の大切さやありがたさを孫に伝えようとすると、考え方や人生観が違い過ぎてまず伝わらない。番組を観ていてその辺がすごく面白かった。
  • それぞれの組のストーリーのバックに、家族というか、おじいさん・おばあさんのヒストリー・物語がほのかにあって、それを通して孫たちに何らかの形でやんわりと伝えたい。というのがあったのは、この番組のなかなか光るところだった。
  • テレビの中の子供というのは、いつも良く言うことを聞いて、お利口で、可愛いというイメージがあり、グズったりするところはあまりテレビでは見ない。この番組は、そうしたものが映し出されていたのが非常に面白かった。そういう意味では、ある種“学び”みたいなものがあったと思う。
  • ナレーションがキャイーンの天野さんだとは知らずに観て、後でクレジットを見て気付いた。すごく自然なナレーションで、上手だなと驚いた。
  • この番組の“売り”はどこなのだろうか?「おじいちゃん・おばあちゃんと孫との交流」なのか、「芸能人の素顔を見ること」なのか、「旅行・観光的なところ」なのか。どれを一番前面に出すのか、もう少し焦点を当てて押し出しても良かったのではないか。
  • 全国ネット番組なので難しいのかも知れないが、メ~テレ制作ならば、訪れる観光地に、東海地方のどこかが一ヶ所くらいあっても良かったのではないか。
  • 蛭子さん一家の出演パートを二つに分けたのは、見ていて混乱する程ではないが、最初の旅行が完結する前に次の人の旅行が始まってしまい、「あれっ?」と思った。
  • 画面右上にワイプでスタジオ出演者が出て、さらに訪れた観光地に関する情報が(字幕で)出たり、その上さらに効果音の文字(スーパー)が出ることもあり、画面がゴチャゴチャしている面があった。画面に出す要素が多過ぎるのではないか。
  • CMに入る前の「予告」数秒間と、CM後の「反復」数秒間が、見ていて少しイラ立つ印象だ。視聴率を意識しているのだろうが、これは余分ではないか。
  • 少子化・核家族化により、じぃじ・ばぁばが孫と交流する機会が少なくなっているのが現状だ。そういう中でこの番組は、交流機会の増加のきっかけになるヒントや、動機を与えてくれるのではないかと期待している。
  • 今後はどのような登場人物が、新たなじぃじ・ばぁばとして面白い旅を見せてくれるのか、とても楽しみにしている。

局側は

  • メ~テレでは現在年に2回、日曜日の午後帯で全国ネットの番組を制作・放送しており、この『孫まご旅』は昨年度に続いて2回目の放送となるものだ。
  • この番組はタイトル通り、芸能人のおじいちゃん・おばあちゃんと実のお孫さんが旅をし、その様子をウォッチしようという番組だ。この番組を通して、家族のあり方とか、そういったものを垣間見るような番組を目指した。
  • 蛭子さんの旅を前半・後半に分けたのは、強い(キャラクターの)蛭子さんを番組後半にも登場させることで、視聴率への好影響を考えた。
  • (スタジオパネラーの表情を映す)画面上のワイプは、視聴者への感情の誘導の側面もある。またサイドマークは、途中から番組を見た人でも分かり易いように考えたものだ。この二つをどうするかは非常に悩むところでもあるが、この番組を通しても突き詰めてゆきたいと考えている。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2016年6月14日(火)午後3時30分~