名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2016年2月分>

第571回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成28年2月10日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:関口敦仁
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:町田健、牛田千鶴、種橋潤治、長谷川ふき子、安村仁志

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『UP!』
  • その他

委員の主な意見です。

  • この番組で伝えるニュースは、ポイントを短く簡潔にまとめている。それに歯切れの良い解説が加わって、総論的に非常に良くできた報道番組だ。
  • 全体の構成として、番組内の緩急があってダラダラした感じを受けない、非常にテンポがある番組だ。
  • 夕方の時間帯に、真面目な形で情報を伝えている番組としては、すごく安定している。“ながら視聴”をしても見られる、いい番組だと思う。
  • ニュース性のある題材を深堀りして伝えたり、また興味が湧くように掘り起こし、解説を加えるなど、工夫を凝らして他局に負けないような様々な努力の跡が見られる。
  • 同時間帯に放送される他局の番組と比べると、『UP!』はオーソドックスで真面目で好感を持つが、大同小異の面もあると感じた。
  • 座ってニュースを読む形ではなく、司会者が立って番組を進行している。伝え手であるアナウンサーと、見ている視聴者の距離が近いような感じがして良かった。
  • 「ニュースラインナップ」のコーナーは、まず最初にどんなニュースが出て来るのかのラインナップを見せて、ポンポンと短くまとめて伝えてくれている。安心してニュースが見られて、非常に好感を持った。
  • 「特集」はニュースを深堀りし、その切り口も面白く、一生懸命取材していることがよく分かる。また飽きずに見てもらえる構成で、情報提供としては非常に面白い。
  • 夕方の番組での各局共通のワンパターンとして「グルメ」がある。視聴率対策なのだろうが、敢えて「グルメを出さない意思」が欲しい。視聴率を意識し過ぎた数字偏重なのではないか。
  • 名古屋の人も名古屋のニュースだけが見たいのではない。“地方地方し過ぎている”感じがする。「名古屋の人が見た永田町」とか、「名古屋の人が見た国際社会」も見てみたい。
  • 1月18日(月)放送の「車いすで晴れ着」の話題は、登場した若い女性が本当に嬉しそうで、ほのぼのとした明るいニュースだった。dボタンを使って情報が取れるので、同じような希望の人もショップとコンタクトができて便利な仕組みになっている。
  • 1月18日(月)放送の「UP!視点」、レーダー観測システム「パイサー2」は、テレビ局としてどういう視点からこの話題を取り上げたのか?が分かりにくい。もう少し視点をはっきりさせるべきではないか。
  • 天気予報は気象予報士が懇切丁寧に解説までしてくれて、単に予報を知らせると言うより、「なるほど」と納得ができる内容で安心感がある。
  • 天気予報については、遊びがなくて真面目な方が良いのではないか。中途半端なクイズ「お天気3択」は入れない方が良いと思った。
  • ニュース番組なので、アナウンサーもナレーションも正しい日本語を使って欲しい。「カー用品店」は「自動車用品店」と言うべきだし、「積雪という可能性」は「積雪の可能性」と言うべきだ。
  • 地元密着型で、且つ関心するほどの緻密な取材力を持ったニュース情報番組として、今後もますます成長を続けていって欲しい。

局側は

  • 『UP!』を放送しているこの時間帯は、各局横並びの激戦区なので、いかに他局との差別化を図るかを意識して番組制作にあたっている。このため、スタジオセットはCG(コンピューターグラフィック)を多用し大きく見せる演出をしている反面、アナログ的な巨大ボードを使用し、司会者も立って番組進行するなど工夫している。
  • 「お天気3択」のコーナーは、CMをまたぐ時の視聴率対策と、視聴者との双方向を目指して始めたものだ。参加者も多く、成功しているコーナーだと考えている。
  • 1月18日(月)に放送した、レーダー観測システム「パイサー2」については、防災の特別番組用に長期間取材を続けているものだ。『UP!』の時間帯は“ながら視聴”の方も多いなか、専門的になり過ぎていた。もう少し分かり易く伝えるべきだったと反省している。
  • 指摘を受けた「日本語の正しい使い方」について、特に外来語(横文字)を安易に使うことは現に戒めて注意してゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2016年3月9日(水)午後3時30分~