名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2015年2月分>

第561回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成27年2月18日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:関口敦仁
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:岡本直之・広中和雄・森絵里・片山俊介・町田健

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶

(2)審議テーマ

  • 『日本!食紀行 天下をとれ!愛知きしめん戦国絵巻』
  • その他

委員の主な意見です。

  • きしめんの歴史やその語源、更には消費が激減した現状からその打開策まで、きしめんに関する必要な情報が沢山盛り込まれていて、大変充実した番組だと感じた。
  • きしめんの豆知識がいっぱい詰まった名古屋ローカル局の制作らしい番組だった。また画面的にも艶やかな麵やふわっとした鰹節など、おいしそうな映像が映されて、思わずきしめんを食べたくなる番組だった。
  • 視聴者を飽きさせない構成は、非常に良くまとまっていてテンポも良い。30分という短い時間にコンパクトに凝縮されていた。
  • 製麺職人達が小麦粉を塩水でこね、薄く折りたたみ、非常に細かい単位で切ってゆく。こうした“匠の技”といったものを、とてもうまく映像として捉えていた。現場の雰囲気がよく伝わってきた。
  • きしめんの語源について、三つのうち「綦子麵」説という専門家の有力な説をきちんと紹介していたのに感心した。他の語源説は名称に合わせて作られたのではないか?というのは、言語学的にもしっかりとした紹介の仕方だった。
  • 地元の放送局が地元の名物や特産品について、そのルーツや現状を食文化にこだわりを持って紹介することは、とても意義のあることだ。
  • メ~テレが名古屋めし普及の“伝道師”として、これからも色々な企画を様々な番組で取上げていただくことを期待している。
  • 番組の後半3分の2が「全国ご当地うどんサミット」への挑戦を描くものだった。もっときしめんの歴史に焦点を当てて深堀りしたり、きしめんそのものの魅力に特化した番組内容の方が良かったのではないか。
  • 「天下を取れ!」や「戦国絵巻」のタイトルが、番組の中からは感じられなかった。番組内容とタイトルに若干の乖離があるのではないか。
  • 「きしめん普及協会」の活動については、「全国ご当地うどんサミット」への挑戦以外にも様々な活動をしているので、そのあたりをもう少し紹介しても良かったのではないか。
  • 「全国ご当地うどんサミット」は、もっと他のブースにはどんなうどんがあったのか?などの紹介があれば、きしめんがグランプリを獲った臨場感や、タイトルにある“戦国絵巻”感が出たのではないか。
  • ひつまぶしや味噌カツも、名古屋めしは「料理」というよりも「食べ方の工夫」だ。番組の後半部分で、きしめんについてもその辺りを追ってゆくことができたら、なお良かったのではないか。
  • 放送時間が朝の6時からというのは、ちょっともったいない。食文化に関する番組なので、やはり昼食前とか、或いは夕食前の時間に放送すべきではなかったか。
  • 局側は

    • この『日本!食紀行』は民間放送教育協会の加盟放送局で作る番組で、日本各地の「食」を通して地域の歴史や文化を描き出すもの。
    • 最近ではあまり食べられなくなってしまった「きしめん」だが、いわゆる「名古屋めし」の中でも一番歴史がある。今回はこのきしめんの将来に向けての動きもあり、取材し作品化することにしたものだ。
    • 当初は食文化としての「きしめん」として番組を構成・制作する予定だったが、「全国ご当地うどんサミット」でグランプリを獲得したことにより、計画が変化してしまった。もっと「きしめん」自体に向き合うことが必要だったと反省している。

    などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は2015年3月11日(水)午後3時30分~